浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0210A01: | ぬゆへ。譯もなきことを。云るゝなり。四明の念佛 |
Z14_0210A02: | 會は俗男兒女までも簡ばず結して入れ玉ふが故。 |
Z14_0210A03: | 前に。る難ずが如し。談義本には卽心念佛を。是 |
Z14_0210A04: | より下。略箴の如し。跡より猫を。くどし。千萬 |
Z14_0210A05: | 笑止に存ずるなり。此方よりは。彼人をこそ。 |
Z14_0210A06: | 彈曰。此は例の○笑はれらるゝこと勿れ。此段略箴の |
Z14_0210A07: | 如し。但當レ稱二彼佛號一の點。ちと可笑し。但の字上 |
Z14_0210A08: | にある譯。夢にも知られざるゆへなり。 |
Z14_0210A09: | 彈曰。此段の云分は○破解し了れり。 此四枚ばか |
Z14_0210A10: | り。愚癡無智ゆへか。墮負を紛らかさんと。せらるゝ |
Z14_0210A11: | ゆへか。義理の差別の。曾て分れぬことども。哀れな |
Z14_0210A12: | る樣子どもなり。云樣なること共なり。彼人こそ。 |
Z14_0210A13: | 加樣なれ。全く慥かならぬ妄言なり。慥かならぬ |
Z14_0210A14: | 譯は。聞へぬなり。無量壽經にて發し玉ふ本願の噂 |
Z14_0210A15: | さを此經にての玉ふものにして。正しく觀經に本願 |
Z14_0210A16: | を明し玉ふと云ことには非ず。此段。さても聞へぬ |
Z14_0210A17: | 云分かな。先づ無量壽經にて。發し玉ふ本願とは。何ご |
Z14_0210B01: | とぞや。十刧已前正覺の佛が。釋尊の時。始めて本願 |
Z14_0210B02: | を。發し玉ふと云は。珍しきことなり。自分の云分に |
Z14_0210B03: | も。指し合ふなり。下に。世自在王佛の所にして。願を |
Z14_0210B04: | 發し玉ふとかきながら。此には。無量壽經にて。發し |
Z14_0210B05: | 玉ふとは。何ごとぞや。言が。あしきほどに。書直され |
Z14_0210B06: | て。可レ然。本願の噂さを。此經にて。の玉ふとのこ |
Z14_0210B07: | と。譯もなきことなり。釋尊。二經を說き玉ふ時節に |
Z14_0210B08: | 前後ありて。無量壽經は前。觀經は後ちなるゆへに |
Z14_0210B09: | と。云るべきか。それでも。噂さには非ざるなり。釋尊 |
Z14_0210B10: | の。彌陀のことを說き玉ふは。いつにても。直ちに彌 |
Z14_0210B11: | 陀のことにて。經說の方には。かゝらざるなり。喩へ |
Z14_0210B12: | ば。拙衲が。先師の行業を語るに。先年語りしを。聞き |
Z14_0210B13: | たる人。近き頃。語るを聞きて。先年の物語りの。噂 |
Z14_0210B14: | さと云やうなるものなり。此方は。先年の物語りの。 |
Z14_0210B15: | 噂さはせず。昔しも今も。直ちに先師の行業を語るな |
Z14_0210B16: | り。かく云ても。彼人は。得合點せられまじ。少し智慧 |
Z14_0210B17: | ある人は。能く合點せらるべし。觀經に。本願を明 |