浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0207A01: | り。無文有義。智人用之。彼人昔しより。曾て得合點せ |
Z14_0207A02: | られぬ。今家の深旨なり。分註重重文證○なるまじ。 |
Z14_0207A03: | なるほど。昔しより加樣のことを。度度云るゝゆへ。 |
Z14_0207A04: | 今家の深旨に昩く。依レ義不レ依レ語。經の深意に。昩き |
Z14_0207A05: | 人なりと。見かぎりて。をることなり。意論止觀の |
Z14_0207A06: | 方ばかりを一同し玉ふが故。此は。ちと指し合ひな |
Z14_0207A07: | るべし。口の說默を。釋する輔行に。擧要下。結二勸三 |
Z14_0207A08: | 業一也。步步は身業。聲聲は口業。念念は意業とあり。 |
Z14_0207A09: | 意論止觀の處ばかりにてはなきなり。口の說默の處 |
Z14_0207A10: | にも。念念の觀念があるなり。其觀念と。稱念と。俱 |
Z14_0207A11: | に運ぶは。卽心稱名に非ずして何ぞや。其上。身の開 |
Z14_0207A12: | 遮。口の說默は。二能助レ意とも云。單意不レ成。故令レ修レ |
Z14_0207A13: | 助ともあれば。身口は。卽ち助道なり。然るに。圓人の |
Z14_0207A14: | 助道は。正さしく是れ事理合行なり。九十日稱名する |
Z14_0207A15: | 人が。卽心念佛に非ずば。圓人の助行にてはあるま |
Z14_0207A16: | じ。善導法然風なるへし。あさましき圓人かな。分註 |
Z14_0207A17: | 能く省みらるべし。 其元には。彌々以て省みられ |
Z14_0207B01: | よ。止觀の般舟○笑ふべきなり。譯もなき云分。 |
Z14_0207B02: | 加樣なことを云ても。紙墨を費さぬと。思はるゝは。 |
Z14_0207B03: | 有智の人が見ては。呵々大笑すべし。今辨ずるに及 |
Z14_0207B04: | ばず。凡例の云分と同じく。會通ならぬことを。云か |
Z14_0207B05: | くさるゝなり。 |
Z14_0207B06: | 彈曰。四明の萬人講を○可レ憐と云ものにてはなしや。 |
Z14_0207B07: | 此三紙計り。譯の聞へぬ云分。文盲ぞろへなり。先づ |
Z14_0207B08: | 經を釋するは。淺き經を深く釋するはよし。深き經 |
Z14_0207B09: | を。淺く解するはあしゝと云こと。古人の所レ論なり。 |
Z14_0207B10: | 淺きを深く釋するは。跨節の釋。開權の解なり。誠に |
Z14_0207B11: | 貴むべし。又而も强て毒レ之と。云ことあり。又前々 |
Z14_0207B12: | 云ふ通り。但以大乘法答と。說き玉へり。爲種亦强 |
Z14_0207B13: | と。釋し玉へり。加樣の意。曾て知られぬゆへ。四明の |
Z14_0207B14: | 願共有情の意を。得合點せられぬなり。文盲なること |
Z14_0207B15: | なり。念佛會疏に。圓理圓談。一句一字も。みへずと |
Z14_0207B16: | も。敎觀中興の。四明の文なれば。圓理圓解を以て。釋 |
Z14_0207B17: | せられば。可レ然ことなり。左はなくて。一念本融の語。 |