ウィンドウを閉じる

Z1430 即心念仏弾妄録細評 霊空 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z14_0207A01: り。無文有義。智人用之。彼人昔しより。曾て得合點せ
Z14_0207A02: られぬ。今家の深旨なり。分註重重文證○なるまじ。
Z14_0207A03: なるほど。昔しより加樣のことを。度度云るゝゆへ。
Z14_0207A04: 今家の深旨に昩く。依義不語。經の深意に。昩き
Z14_0207A05: 人なりと。見かぎりて。をることなり。意論止觀の
Z14_0207A06: 方ばかりを一同し玉ふが故。此は。ちと指し合ひな
Z14_0207A07: るべし。口の說默を。釋する輔行に。擧要下。結勸三
Z14_0207A08: 也。步步は身業。聲聲は口業。念念は意業とあり。
Z14_0207A09: 意論止觀の處ばかりにてはなきなり。口の說默の處
Z14_0207A10: にも。念念の觀念があるなり。其觀念と。稱念と。俱
Z14_0207A11: に運ぶは。卽心稱名に非ずして何ぞや。其上。身の開
Z14_0207A12: 遮。口の說默は。二能助意とも云。單意不成。故令
Z14_0207A13: 助ともあれば。身口は。卽ち助道なり。然るに。圓人の
Z14_0207A14: 助道は。正さしく是れ事理合行なり。九十日稱名する
Z14_0207A15: 人が。卽心念佛に非ずば。圓人の助行にてはあるま
Z14_0207A16: じ。善導法然風なるへし。あさましき圓人かな。分註
Z14_0207A17: 能く省みらるべし。 其元には。彌々以て省みられ
Z14_0207B01: よ。止觀の般舟○笑ふべきなり。譯もなき云分。
Z14_0207B02: 加樣なことを云ても。紙墨を費さぬと。思はるゝは。
Z14_0207B03: 有智の人が見ては。呵々大笑すべし。今辨ずるに及
Z14_0207B04: ばず。凡例の云分と同じく。會通ならぬことを。云か
Z14_0207B05: くさるゝなり。
Z14_0207B06: 彈曰。四明の萬人講を○可憐と云ものにてはなしや。
Z14_0207B07: 此三紙計り。譯の聞へぬ云分。文盲ぞろへなり。先づ
Z14_0207B08: 經を釋するは。淺き經を深く釋するはよし。深き經
Z14_0207B09: を。淺く解するはあしゝと云こと。古人の所論なり。
Z14_0207B10: 淺きを深く釋するは。跨節の釋。開權の解なり。誠に
Z14_0207B11: 貴むべし。又而も强て毒之と。云ことあり。又前々
Z14_0207B12: 云ふ通り。但以大乘法答と。說き玉へり。爲種亦强
Z14_0207B13: と。釋し玉へり。加樣の意。曾て知られぬゆへ。四明の
Z14_0207B14: 願共有情の意を。得合點せられぬなり。文盲なること
Z14_0207B15: なり。念佛會疏に。圓理圓談。一句一字も。みへずと
Z14_0207B16: も。敎觀中興の。四明の文なれば。圓理圓解を以て。釋
Z14_0207B17: せられば。可然ことなり。左はなくて。一念本融の語。

ウィンドウを閉じる