浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0199A01: | 卽心念佛彈妄錄細評 |
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Z14_0199A02: | 老苾芻 光謙 撰 |
Z14_0199A03: | 彈妄錄。もはや辨ずるに及ばぬことなれども。苦勞 |
Z14_0199A04: | ながら。辨じ玉へ。辨じ玉はゞ。また色色のこと出 |
Z14_0199A05: | て。初學の爲になるべしと。すゝむる人あれば。委 |
Z14_0199A06: | 細に批評して。名二細評一。 |
Z14_0199A07: | 彈曰。これ例の紛らかしたる云分なり○なを下にて |
Z14_0199A08: | 云べし。凡そ。彼人。自分の知らぬこと。得合點せぬ |
Z14_0199A09: | こと。會通のならぬことは。紛らかすと云るゝなり。 |
Z14_0199A10: | 此方が。紛らかすには非ず。彼人の紛れなり。 加樣 |
Z14_0199A11: | に云が。凡例と云ものなり。此義を。知らんと思ふ初 |
Z14_0199A12: | 學は。左傳などを。前に引きしにて。心得べし。又義例 |
Z14_0199A13: | 隨釋一の三帋二の三帋を見るべし。同じからず。 何とて同 |
Z14_0199A14: | じからざるや。卽心念佛談義本と云は。四明の語を題 |
Z14_0199A15: | とするに非ずや。正しく鈔の文○云ものなり。此 |
Z14_0199A16: | 方には。一章一篇の講釋とは。違へりと云に。たゞ四 |
Z14_0199B01: | 句の文の講釋のことを。取り出さるゝは。すり違ふた |
Z14_0199B02: | る會通なり。此こそ。會通ならずして。紛らかすな |
Z14_0199B03: | れ。說文○何ぞや。能く人の知りたること。云に及 |
Z14_0199B04: | ばぬこと。譯もなひ。其方の後に云るゝ通りに上下 |
Z14_0199B05: | の文意が相契。後の此方の。上下の文意のことは。 |
Z14_0199B06: | 心服と見へたり。 全く序文の意にてもなき佛や大 |
Z14_0199B07: | 菩薩に約し色色の法を說きさま〲の法文を授るこ |
Z14_0199B08: | とと云て。 適レ時に之巧と云は。四明のならぬ處な |
Z14_0199B09: | るゆへ。佛や。大菩薩を指すと云は。序文の意明白な |
Z14_0199B10: | り。上下の文意に相契はぬことを云るゝが故。多 |
Z14_0199B11: | 談二事相一と云ゆへ。上の文にも。符契せるものを。口 |
Z14_0199B12: | を違へ彼文の講釋に非ずと。 口を違へは。せぬな |
Z14_0199B13: | り。人の口を。無理に。ねぢゆがむると。云ものなり。 |
Z14_0199B14: | 合點よき人は。合點なるべし。一章一篇の講釋とこそ |
Z14_0199B15: | 云。彼の四句の文の講釋とは。云ぬなり。さて一篇 |
Z14_0199B16: | ○云分なり。彼人云れたりとは。此方には云ず。彼文 |
Z14_0199B17: | の講釋の樣に覺へてとこそ。云たれ。また紛らかさ |