浄土宗全書を検索する
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| 巻＿頁段行 | 本文 |
|---|---|
| Z14_0200A01: | る。一篇にて○講釋なり。四句の文の講釋のこと |
| Z14_0200A02: | は。不レ論。一篇の講釋でなければ。此方の云分が。立 |
| Z14_0200A03: | するなり。講釋せらるゝ。一章一篇の講釋にては |
| Z14_0200A04: | なし。 文義に背て何と文意がすむべきや而るを上 |
| Z14_0200A05: | 下の文義に背てわけもなきことを。 文義に背かぬ |
| Z14_0200A06: | 譯は。次に云し處にて。知れたり。樣に覺えて。 |
| Z14_0200A07: | 此にては。樣にと云字を。出さるれども。前には得出 |
| Z14_0200A08: | されず。前で出せば。難が立せぬゆへ。拔て紛らかし |
| Z14_0200A09: | たるなり。誰がいひもせぬ一篇の二字を加え。加 |
| Z14_0200A10: | へられたりとは。此方には曾て云ず。加へられたりと |
| Z14_0200A11: | は。誰が云や。 |
| Z14_0200A12: | 彈曰。此段○今辨ずるに及ばず。 此より下。四枚餘 |
| Z14_0200A13: | の云分。さても〱。かゝれたり。狐つきの。云やうな |
| Z14_0200A14: | ることどもなり。これ乃ち愚癡なる心より。自分の墮 |
| Z14_0200A15: | 負でなひやうに。文盲なる人に。思はせんと。思はる |
| Z14_0200A16: | ゝより。かゝるゝことなれば。其筈なり。いろへば。筆 |
| Z14_0200A17: | ぶとになると。云やうに。云るゝ程。愚癡文盲が。顯は |
| Z14_0200B01: | るゝなり。笑止千萬。あはれ千萬。此方の意に當ら |
| Z14_0200B02: | ず。當らずとは。無理なり。深妙の理觀に堪へぬ。下 |
| Z14_0200B03: | 凡の爲ならば。淺き法にてなくて。何ぞや。心妙觀 |
| Z14_0200B04: | の旨を解すれども。孤山等を。心妙觀の旨を。解 |
| Z14_0200B05: | すと。許さるゝは。四明の心にあらず。四明。山外の分 |
| Z14_0200B06: | ち。とくと合點せられぬゆへ。云るゝことなり。肝要 |
| Z14_0200B07: | のことなれば。今これを示さん。十義書云。若不下卽二三 |
| Z14_0200B08: | 道一而顯中三德上者。乃敎道所說也とあり。此文。先師度 |
| Z14_0200B09: | 度示さる。肝要のことなり。圓融の三諦は。體是三德 |
| Z14_0200B10: | なるゆへ。三道卽ち三德なるに。昩ければ。心妙觀に |
| Z14_0200B11: | てはなきなり。四明を尊む人が。山外に。心妙觀を知 |
| Z14_0200B12: | ることを。許さるゝは。四明の心を。知らざるなり。但 |
| Z14_0200B13: | し彼人は。皆宗二智者一。豈有乙不レ知下修二心妙觀一。感二四淨 |
| Z14_0200B14: | 土一文義上者甲耶の言ばに因て。云るゝなるべし。此は。心 |
| Z14_0200B15: | 觀を修して。淨土を感ずと云。疏の文義を。知らざら |
| Z14_0200B16: | んやと云なり。山外が。心妙觀を知つたと云ことを。 |
| Z14_0200B17: | 許す文には非ず。若許すと云ば。十義書の文と。指し |