浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0193A01: | 一事理の二行を具足する。天台宗の意に背くと云る |
Z14_0193A02: | ゝゆへ。勿體なきことを云る。四明を難ずるなりと |
Z14_0193A03: | 難ぜり。會通なし。 |
Z14_0193A04: | 一觀佛には大功德あるべし。理持は。功德深かるまじ |
Z14_0193A05: | と。云るゝゆへ。此れは淨土宗も。餘りうれしがる |
Z14_0193A06: | まじ等と。難じたり。心の底の迷惑。知られたり。何 |
Z14_0193A07: | とも得云れず。 |
Z14_0193A08: | 一人を紛らかすと。云るゝゆへ。彼人などの自らの紛 |
Z14_0193A09: | れなり。一切の經論に於て。紛れたることはなしや |
Z14_0193A10: | と。難じたり。閉口。 |
Z14_0193A11: | 一いか樣なるものにて。合點ゆかずやと。尋ねらるゝ |
Z14_0193A12: | ゆへ。此方より。まだ得と聞かぬ人にて候と。答へ |
Z14_0193A13: | たり。 |
Z14_0193A14: | 一合點のゆかぬは。いかなる人もの內かと。云るゝゆ |
Z14_0193A15: | へ。內外の二人を。出したり。重ねて得難ぜられず。 |
Z14_0193A16: | 兩條共に。墮負灼然。 |
Z14_0193A17: | 一又合點せひでも。卽心念佛の名を聞ても。大功德あ |
Z14_0193B01: | るべしと云こと。何とも得云れず。 |
Z14_0193B02: | 一腰のすゑ樣のこと。生れつきたる四端と。それを擴 |
Z14_0193B03: | 充する力らを用ゆるとの分ちを。示したり。一言も |
Z14_0193B04: | なし。此ことは。去人。彼人を別して見かぎりたる |
Z14_0193B05: | 處なり。墮負明白。彌々人が胡盧すべし。 |
Z14_0193B06: | 一補助記に引き置ける。藕益の學道無レ基の語を出せ |
Z14_0193B07: | る一段。一言もなきは。心底の迷惑。をしはかられ |
Z14_0193B08: | たり。 |
Z14_0193B09: | 一開解定境用觀等と云るゝゆへ。問詰錄を書き出し |
Z14_0193B10: | て見せたり。心底さぞ迷惑ならん。 |
Z14_0193B11: | 一解行顛倒と云るゝゆへ。明の字を合點せられぬゆ |
Z14_0193B12: | へと。難じたり。閉口。 |
Z14_0193B13: | 一從來內外境觀の分ちを不レ知と。云るゝゆへ。無慚 |
Z14_0193B14: | 愧至極と云て。九十餘條の問に。一言も會通せられ |
Z14_0193B15: | ずと。難じたるに。此度うはさはせらるれども。九 |
Z14_0193B16: | 十餘條の問の。一答も得出されず。此れには。九十 |
Z14_0193B17: | 餘條の閉口ありとも。云べし。 |