浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0188A01: | ゆへ。佛頂經や。儀軌品の。長き題號を出して。難じ |
Z14_0188A02: | たり。一言も得云れず。此ことは學問もせぬ。俗人 |
Z14_0188A03: | まで。往往に。そしるなり。此度返答なければ。彌以 |
Z14_0188A04: | 可レ笑。 |
Z14_0188A05: | 一拙僧も。勤め得たりとは。思はずと云を。難ぜらる |
Z14_0188A06: | ゝゆへ。儒佛の大綱を。知れずと。難じたり。肝要の |
Z14_0188A07: | ことなれども。閉口せられたり。肝要のことは。知 |
Z14_0188A08: | られずが多しと云が。無理にてなきこと。知れた |
Z14_0188A09: | り。 |
Z14_0188A10: | 一四明の。適レ時之巧等との玉へるは。安樂行品や。疏 |
Z14_0188A11: | の意や。金錍論の意にも。相合ふと補助記にも出せり云るを。 |
Z14_0188A12: | 何の沙汰もせられず。心中の墮負。分明なり。但し |
Z14_0188A13: | 彼人のこまりたる時。能く出さるゝ。攀附餘義と。 |
Z14_0188A14: | 云るべきか。末世弘經のことを說たる法華。それを |
Z14_0188A15: | 受たる金錍論に依らずして。何によるべきや。 |
Z14_0188A16: | 一觀佛三昩。一心三觀の定心が發して。往生すと。の |
Z14_0188A17: | 玉へり。具さなる文。鈔の下の四十紙より書出すに及ばずと云 |
Z14_0188B01: | るを。一言の會通も。得せられず。忘れたるふりな |
Z14_0188B02: | る。紛らかしの云分。笑止なる心底なり。 |
Z14_0188B03: | 一圓解の開けたる人。九十日の間だ。善導。法然風の |
Z14_0188B04: | 事の念佛を申すと。云べしやと云て。天台。荆溪。四 |
Z14_0188B05: | 明の語を引けり。道理極成なれば。ひしとつまり |
Z14_0188B06: | て。一言も云れず。方法各異。理觀則同は。往復の書 |
Z14_0188B07: | に。度度引て。二千酬に。數へ立たる。九十餘條の閉 |
Z14_0188B08: | 口の。其一なれば。此度も閉口。其筈のことなり。 |
Z14_0188B09: | 一辨僞の題號。僞作の言のこと。非を知られたるか。 |
Z14_0188B10: | 一言なし。此ことは。拙衲が難ずる計りにてなし。 |
Z14_0188B11: | 世間に難ずる人多し。 |
Z14_0188B12: | 一淨土も彌陀も。卽ち吾心なりと知て。念佛申すが。 |
Z14_0188B13: | 卽心念佛なり。心の性は。三諦法界にてはなしやと |
Z14_0188B14: | 云一段。肝要のことなれども。返答なし。 |
Z14_0188B15: | 一三諦法界と觀ずるが。約心觀佛。卽心念佛なり。口 |
Z14_0188B16: | に申す念佛の外なりと云るゝゆへ。旭師の要解。天 |
Z14_0188B17: | 台の普門品の疏を。出して難じたり。加樣の處は |