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Z1420 即心念仏弾妄録略箴 霊空 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z14_0188A01:  ゆへ。佛頂經や。儀軌品の。長き題號を出して。難じ
Z14_0188A02:  たり。一言も得云れず。此ことは學問もせぬ。俗人
Z14_0188A03:  まで。往往に。そしるなり。此度返答なければ。彌以
Z14_0188A04:  可笑。
Z14_0188A05: 一拙僧も。勤め得たりとは。思はずと云を。難ぜらる
Z14_0188A06:  ゝゆへ。儒佛の大綱を。知れずと。難じたり。肝要の
Z14_0188A07:  ことなれども。閉口せられたり。肝要のことは。知
Z14_0188A08:  られずが多しと云が。無理にてなきこと。知れた
Z14_0188A09:  り。
Z14_0188A10: 一四明の。適時之巧等との玉へるは。安樂行品や。疏
Z14_0188A11:  の意や。金錍論の意にも。相合ふと補助記にも出せり云るを。
Z14_0188A12:  何の沙汰もせられず。心中の墮負。分明なり。但し
Z14_0188A13:  彼人のこまりたる時。能く出さるゝ。攀附餘義と。
Z14_0188A14:  云るべきか。末世弘經のことを說たる法華。それを
Z14_0188A15:  受たる金錍論に依らずして。何によるべきや。
Z14_0188A16: 一觀佛三昩。一心三觀の定心が發して。往生すと。の
Z14_0188A17:  玉へり。具さなる文。鈔の下の四十紙より書出すに及ばずと云
Z14_0188B01:  るを。一言の會通も。得せられず。忘れたるふりな
Z14_0188B02:  る。紛らかしの云分。笑止なる心底なり。
Z14_0188B03: 一圓解の開けたる人。九十日の間だ。善導。法然風の
Z14_0188B04:  事の念佛を申すと。云べしやと云て。天台。荆溪。四
Z14_0188B05:  明の語を引けり。道理極成なれば。ひしとつまり
Z14_0188B06:  て。一言も云れず。方法各異。理觀則同は。往復の書
Z14_0188B07:  に。度度引て。二千酬に。數へ立たる。九十餘條の閉
Z14_0188B08:  口の。其一なれば。此度も閉口。其筈のことなり。
Z14_0188B09: 一辨僞の題號。僞作の言のこと。非を知られたるか。
Z14_0188B10:  一言なし。此ことは。拙衲が難ずる計りにてなし。
Z14_0188B11:  世間に難ずる人多し。
Z14_0188B12: 一淨土も彌陀も。卽ち吾心なりと知て。念佛申すが。
Z14_0188B13:  卽心念佛なり。心の性は。三諦法界にてはなしやと
Z14_0188B14:  云一段。肝要のことなれども。返答なし。
Z14_0188B15: 一三諦法界と觀ずるが。約心觀佛。卽心念佛なり。口
Z14_0188B16:  に申す念佛の外なりと云るゝゆへ。旭師の要解。天
Z14_0188B17:  台の普門品の疏を。出して難じたり。加樣の處は

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