浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0187A01: | のことや。往復の始終に。云れぬ。不思議の一心三觀 |
Z14_0187A02: | の言。轉計と難じたるに。殊の外迷惑せられたるゆへ |
Z14_0187A03: | に。云紛らかさるゝなり。其上。錄の文に指合なり。內 |
Z14_0187A04: | 外境觀の論は。別の所論なれば略すと。云るゝが。錄 |
Z14_0187A05: | の三十六紙より。三十九紙の始めまで。三枚ほどの辨 |
Z14_0187A06: | は。內外境觀のことにてはなしや。長長と云て置て。 |
Z14_0187A07: | 略すと云るゝは。妄言なり。但し且く此に略すと云 |
Z14_0187A08: | は。凡例の中に。略すと云ことか。三枚ばかりの議論 |
Z14_0187A09: | を。凡例の中に。書くべきやうは。なきことなれば。且 |
Z14_0187A10: | 此に略すと云は。譯もなき云分なり。問。凡例には。 |
Z14_0187A11: | 必ず其書になきことは。云まじき筈か。答。其書に |
Z14_0187A12: | あることを。多く書きたる中には。一二箇條は。其書 |
Z14_0187A13: | になきことも。云べきか。あることを表詮してをひ |
Z14_0187A14: | て。なきことを遮詮することも。あるべきか。此度の |
Z14_0187A15: | 三箇條の樣なることは。必定なき筈なり。問。彼人 |
Z14_0187A16: | の惡口罵辱を。返答せねば。何とやら。ぬるき樣に。思 |
Z14_0187A17: | はる。答。言の麤軟を認る人は。左樣にも思ふべし。 |
Z14_0187B01: | 此方の心は。自己一分の毀譽褒貶の爲。世間の紙墨 |
Z14_0187B02: | を。費やすは。入らざることなり。少しなりとも。初學 |
Z14_0187B03: | の爲になることを。書き付たしと思ふゆへ。惡口罵辱 |
Z14_0187B04: | には。取合はぬなり。此より末のことは。同志の人 |
Z14_0187B05: | の。評判次第にずべし。初學の爲なれば。辨ぜよと云 |
Z14_0187B06: | 人多くは。なるほど辨ずべし。談義本や。或問や。餘 |
Z14_0187B07: | 說。非摘欺など出たれば。最早辨ずるに。及ぶまじき |
Z14_0187B08: | ことと云人多くは。辨ずまじ。仍て正月十八日。先づ |
Z14_0187B09: | 且く書付さすることを止むるなり。 |
Z14_0187B10: | 彼人墮負閉口の勘定。 |
Z14_0187B11: | 正月十八日より。書き始めさせ。廿一日に書せ畢 |
Z14_0187B12: | る。 |
Z14_0187B13: | 一或問に。去る俗人の物語りを出し。藕益の語などを |
Z14_0187B14: | 引き。法明上人は。俗人の見解に不レ及と。破し置け |
Z14_0187B15: | り。返答せられひで。かなはぬことなれども。一言 |
Z14_0187B16: | も云れず。墮負明白なるに非ずや。 |
Z14_0187B17: | 一談義本の題號。なが〱として。をかしと。云るゝ |