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Z1420 即心念仏弾妄録略箴 霊空 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z14_0187A01: のことや。往復の始終に。云れぬ。不思議の一心三觀
Z14_0187A02: の言。轉計と難じたるに。殊の外迷惑せられたるゆへ
Z14_0187A03: に。云紛らかさるゝなり。其上。錄の文に指合なり。內
Z14_0187A04: 外境觀の論は。別の所論なれば略すと。云るゝが。錄
Z14_0187A05: の三十六紙より。三十九紙の始めまで。三枚ほどの辨
Z14_0187A06: は。內外境觀のことにてはなしや。長長と云て置て。
Z14_0187A07: 略すと云るゝは。妄言なり。但し且く此に略すと云
Z14_0187A08: は。凡例の中に。略すと云ことか。三枚ばかりの議論
Z14_0187A09: を。凡例の中に。書くべきやうは。なきことなれば。且
Z14_0187A10: 此に略すと云は。譯もなき云分なり。問。凡例には。
Z14_0187A11: 必ず其書になきことは。云まじき筈か。答。其書に
Z14_0187A12: あることを。多く書きたる中には。一二箇條は。其書
Z14_0187A13: になきことも。云べきか。あることを表詮してをひ
Z14_0187A14: て。なきことを遮詮することも。あるべきか。此度の
Z14_0187A15: 三箇條の樣なることは。必定なき筈なり。問。彼人
Z14_0187A16: の惡口罵辱を。返答せねば。何とやら。ぬるき樣に。思
Z14_0187A17: はる。答。言の麤軟を認る人は。左樣にも思ふべし。
Z14_0187B01: 此方の心は。自己一分の毀譽褒貶の爲。世間の紙墨
Z14_0187B02: を。費やすは。入らざることなり。少しなりとも。初學
Z14_0187B03: の爲になることを。書き付たしと思ふゆへ。惡口罵辱
Z14_0187B04: には。取合はぬなり。此より末のことは。同志の人
Z14_0187B05: の。評判次第にずべし。初學の爲なれば。辨ぜよと云
Z14_0187B06: 人多くは。なるほど辨ずべし。談義本や。或問や。餘
Z14_0187B07: 說。非摘欺など出たれば。最早辨ずるに。及ぶまじき
Z14_0187B08: ことと云人多くは。辨ずまじ。仍て正月十八日。先づ
Z14_0187B09: 且く書付さすることを止むるなり。
Z14_0187B10: 彼人墮負閉口の勘定。
Z14_0187B11:   正月十八日より。書き始めさせ。廿一日に書せ畢
Z14_0187B12:   る。
Z14_0187B13: 一或問に。去る俗人の物語りを出し。藕益の語などを
Z14_0187B14:  引き。法明上人は。俗人の見解に不及と。破し置け
Z14_0187B15:  り。返答せられひで。かなはぬことなれども。一言
Z14_0187B16:  も云れず。墮負明白なるに非ずや。
Z14_0187B17: 一談義本の題號。なが〱として。をかしと。云るゝ

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