浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0185A01: | は。道理は勿論。文字の點。てにはにても。吟味せね |
Z14_0185A02: | ば。ならぬ處あるなり。尤も點は。どうつけても。苦し |
Z14_0185A03: | からぬ處もあるなり。今此二句は。板點の通りにて |
Z14_0185A04: | は。譯が聞へぬなり。改張顯然として墮負明白なれ |
Z14_0185A05: | ば。彼人の自分定め。誰か之を信用せん。見レ墻別二宅 |
Z14_0185A06: | 舍之淺深一。觀レ序知二述作之難易一と云り。此序旣に譯も |
Z14_0185A07: | なきことなれば。正說の。彈妄に非ずして。妄彈なる |
Z14_0185A08: | こと知れたり。 |
Z14_0185A09: | 凡 例 |
Z14_0185A10: | 一妙宗鈔に。適レ時之巧。非二我所一レ能等といへるは。談 |
Z14_0185A11: | 義本の根本。綱格の文なるが。此は理の觀念を明し |
Z14_0185A12: | て。口稱の念佛を示す文には非ず。又四明尊者も。 |
Z14_0185A13: | 理觀の一道を專らとせず。事相本願の念佛を。普く |
Z14_0185A14: | 萬人に勸め玉ひ。なを天台。慈雲。慧心。眞盛等の宗 |
Z14_0185A15: | 師も。なる程事の念佛を。弘通し玉ふと云義。又絕 |
Z14_0185A16: | 待に照す。卽心の妙觀は。覺えたり。思ふたりする |
Z14_0185A17: | 樣なるものには非ずと云義さへ。明かに顯るれば。 |
Z14_0185B01: | 談義本幷に或問の。云云たる妄說は。自ら一時に破 |
Z14_0185B02: | 廢し。辨僞の能破。よく成立するが故。今はたゞ此 |
Z14_0185B03: | 根本の文義を辨ずるなり。 |
Z14_0185B04: | 一菴主。從來人と議論せらるゝに。自義敗壞せんとす |
Z14_0185B05: | れば。旁論枝說にて。廣く紛らかし。轉計麤言にて。 |
Z14_0185B06: | 巧みに紛らかさるゝが故。今は隨分紛らかさぬ樣 |
Z14_0185B07: | にと思ふて。枝葉旁義に及ばず。見人之を知ぬべ |
Z14_0185B08: | し。 |
Z14_0185B09: | 一內外境觀の論。菴主の立義は。妙宗十義書に背て。 |
Z14_0185B10: | 墮負分明なるに。なを慚悔の心なく。此度何か過言 |
Z14_0185B11: | せらるゝは。笑止なること。辨斥したきことどもな |
Z14_0185B12: | れども。此は別の所論なれば。且く此に略す。 |
Z14_0185B13: | 箴曰。此凡例。凡例とあるほどに。凡例かと思へば。凡 |
Z14_0185B14: | 例には非ず。三箇條共に。自分の墮負閉口の云紛らか |
Z14_0185B15: | しなり。此則根本。凡例と云二字の字義を。知られぬ |
Z14_0185B16: | 文盲より出づることなり。一書にさへすれば。凡例と |
Z14_0185B17: | 心得られたりと。見へたり。儒者は。能く知たること |