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Z1400 即心念仏安心決定談義本或問 霊空 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z14_0129A01: なり。前に辨ずる處にて。知れたることなり。
Z14_0129A02: 辨僞に卽心念佛安心決定○分明に承りたし。此二紙。
Z14_0129A03: 亦無理妄談。初心なる難なり。此方の書置きし。俗語
Z14_0129A04: だらけの。假名書さへ。得合點せずして。譯もなきこ
Z14_0129A05: とを云る。されども。初心なる人は。疑人もありと。見
Z14_0129A06: へたれば。驚くべきことには。あらぬなり。 佛敎の
Z14_0129A07: 大意を。能々知たるにてなければ。決定せぬと云を。
Z14_0129A08: 疑るゝは。不合點なり。能々といへども。已に敎の大
Z14_0129A09: 意を。能々なれば。深妙の理を。語るにてはなきなり。
Z14_0129A10: 其敎の大意のすがたを。談義本に出して。生死と云も
Z14_0129A11: のは。こうしたこと。凡夫と云は。こうしたもの。修行
Z14_0129A12: の位は。だん〱こうしたことゝ。能く明らめたる人
Z14_0129A13: は。皆極樂往生を。求むるなりと書置けり。此は見ら
Z14_0129A14: れぬか。得合點せられぬか。承りたし。さのみ深妙な
Z14_0129A15: ることにては。なきに非ずや。 さて又。敎の大意を
Z14_0129A16: 能々知ると云は。初めて念佛に趣く人を云なり。因て
Z14_0129A17: 簡別して。淨土宗の人の。念佛を勤むるは。宗旨建立
Z14_0129B01: にて。習來り仕來りたるばかりの事にて。佛敎の大意
Z14_0129B02: をよく知り。見識あるより。務るにあらざれば。尊に
Z14_0129B03: 足らずと云り。此初て念佛に趣く人に。簡たるなり。
Z14_0129B04: 然ば。敎の大意を能く知たる人の勸を受て。尼入道
Z14_0129B05: が。念佛を務れば。自大意を知たるに契ふなり。初て
Z14_0129B06: 念佛に入人の。敎の大意を能く知たる相は。先師の上
Z14_0129B07: にても。知るゝことなり。行業記に云。和尙。初期
Z14_0129B08: 兜率。專持彌勒上生等經。及天台。四明。偏勸
Z14_0129B09: 。遂決志西邁。萬牛莫挽と云り。和尙從禪入敎。閱
Z14_0129B10: 藏の後。天台家の書を見て。卽心念佛を勤玉へり。敎
Z14_0129B11: の大意を。能く知玉ふ故なり。さて四明の妙宗鈔の
Z14_0129B12: 中に等とのこと。佛敎の大意を。能々知たるにてなけ
Z14_0129B13: れば。安心決定せぬと云ことは。四明復楊大年書を
Z14_0129B14: 見ても。知ることなり。彼人は。得合點せられまじ。又
Z14_0129B15: それは。妙宗鈔にてはなしと云るべきか。左樣に云れ
Z14_0129B16: ば。念佛の法門は。妙宗鈔の外は。用ぬことなりや。
Z14_0129B17: 又第二座の談義と云より末。前に辨ぜし處にて知る

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