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Z1400 即心念仏安心決定談義本或問 霊空 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z14_0128A01: 明かになるべし○顛倒の邪說なりとのこと。此は理
Z14_0128A02: が明かなと云。明の字を合點せられぬ故なり。明かな
Z14_0128A03: と云には。段々これあることなる故。談義本を見たる
Z14_0128A04: 人は。先三諦の理を麤增明めて。念佛申べき故。解行
Z14_0128A05: の次第が亂じはせぬなり。亂すと云は。無理妄難な
Z14_0128A06: り。從來內外境觀分をも。知らず等とのこと。又無
Z14_0128A07: 慚愧至極なることを云る。二千酬一一の難。九十餘條
Z14_0128A08: の問に。一言も會通を出し示されずして。如此のこ
Z14_0128A09: とを云る。況や四明尊者○入べきなり。 此云分。
Z14_0128A10: 前にも云し通。觀道のこと。曾て合點なきゆへ。一心
Z14_0128A11: 三觀は。佛智と云。一筋計覺へて。住前は。皆情の一心
Z14_0128A12: 三觀と云筋を。知られざる故なり。緣影を認て憶度
Z14_0128A13: する。念佛の功積らは。冥きやみぢに。入べきとのこ
Z14_0128A14: と。此は緣影の譯を。曾て知られぬ故なり。緣影のこ
Z14_0128A15: とは。前にも云し通。先師に能く聞置きて。度々沙汰
Z14_0128A16: せしこと故。其趣を筆記して置る人もあり。今こゝに
Z14_0128A17: 具に云に及ばず。今一條を出さば。或人書寫山龍象院の問
Z14_0128B01: 云旭師所々に。緣影を斥。其緣影は。わるきものな
Z14_0128B02: りや。師云。不爾なり。執すればわるき故に。斥なり。
Z14_0128B03: 其故は。緣影を心と認る故に。非心と斥なり。諸佛は。
Z14_0128B04: 緣影佛事。衆生は依緣影。或造地獄業。或造
Z14_0128B05: 土業。爾必わるきものには非るなり。若離緣影。住前
Z14_0128B06: の修行は。なるまじきなりと。尼入道の三諦の緣影
Z14_0128B07: を斥ば。四明。天台も斥るゝ處あるべし。此心。禪宗
Z14_0128B08: にもあることなり。知解情量は。禪宗の殊の外斥こと
Z14_0128B09: なり。然に。大慧禪師の云。從上大智慧之士。莫
Z14_0128B10: 知解儔侶。以知解方便。於知解上。行平等
Z14_0128B11: 。於知解上。作諸佛事。○卽此知解。便是解脫之場。
Z14_0128B12: 便是出生死處と。初學よくこれを思玉へ。妙宗鈔に
Z14_0128B13: と云より下の云分。知たること。二筋ある中の一筋計
Z14_0128B14: を知られたる分なり。前に段々云しが如し。又卽心
Z14_0128B15: 念佛の安心決定。此外にはなきことなりと。云るれど
Z14_0128B16: もと云より下の云分。前に云通。淨土も彌陀も。我心
Z14_0128B17: を離れぬと云處を。淺々と心得られたる。一偏の云分

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