ウィンドウを閉じる

Z1400 即心念仏安心決定談義本或問 霊空 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z14_0117A01: に。入道場の法を示て云。初入道塲。當想三寶。心
Z14_0117A02: 懇惻。默發願云。我與法界衆生。諸佛菩薩。性體不
Z14_0117A03: 二。但我與衆生迷。諸佛菩薩已悟。我今普爲法界
Z14_0117A04: 衆生。求安養淨土。入是道場。諷誦經文。稱念佛
Z14_0117A05: とあり。心作心是。義遍初後義を示して。道場に
Z14_0117A06: 入て。佛號を稱念する人が。心作心是の觀を。忘るべ
Z14_0117A07: きやうはなきことなり。特に我と衆生と。諸佛菩薩と。
Z14_0117A08: 性體不二なりと思て。佛名を稱すとあり。卽心念佛。
Z14_0117A09: 彼書にも明かなり。初學能く思玉へ。念佛申の上に
Z14_0117A10: まで。徧通すと云には非ずとのこと。然らば。何とし
Z14_0117A11: て。四明は。下品下生。一心三觀の定心が發して。稱名
Z14_0117A12: すと。釋し玉ふや。具に前に云が如。佛と我心と。相替
Z14_0117A13: ずと思は。思議分別。絕せずとのこと。前々より。觀道
Z14_0117A14: のことは。一向不埓なること。それゆへ加樣のことを
Z14_0117A15: 云るゝなり。末にて具に云べし。
Z14_0117A16: 辨僞に此趣も天台四明の○笑止なることなり。 此
Z14_0117A17: 段の云分。兎角觀道のこと。一向不合點ゆへ。云るゝ
Z14_0117B01: ことなり。其內初めより實に稀なるべしと云までの
Z14_0117B02: 云分は。委く云に及ばず。一句道盡無剩語と。云やう
Z14_0117B03: の。得意の氣味を。合點したる人は。大に笑べき云分
Z14_0117B04: なり。此心の合點の行ぬ人は。彼人の如。得合點せま
Z14_0117B05: じければ。云ぬなり。その內たゞ南無阿彌陀佛と念佛
Z14_0117B06: ○重々明し玉ふがゆへにとのこと。持名と觀佛とを。
Z14_0117B07: 一にして云はる。それでは外にある筈なり。此方に
Z14_0117B08: 此外に無と云は。なにほど深き持名にても。彌陀の依
Z14_0117B09: 正我心を離ずと知る外にはなし。我心は三諦法界な
Z14_0117B10: るゆへなり。叡岳にてはと云より下は。前に出して。
Z14_0117B11: 辨じたることなり。
Z14_0117B12: 辨僞にさて此意を忘ずして○行者者なりと。 此二
Z14_0117B13: 紙の云分。さても〱。驚き入たることどもかな。少
Z14_0117B14: し敎觀の譯を。知たる人が。見たらば。腹をかゝゆべ
Z14_0117B15: きことどもなり。觀道の譯。曾て知られぬゆへ。云る
Z14_0117B16: ることが。不埓不詰。狐付や。醉狂人の云やうなる。こ
Z14_0117B17: とどもなり。いまだ桶の底のぬけぬ。悠々の愚輩との

ウィンドウを閉じる