浄土宗全書を検索する
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| 巻＿頁段行 | 本文 |
|---|---|
| Z14_0114A01: | を。弘め玉ひしこと決定なるべし。特に慈慧大師は。 |
| Z14_0114A02: | 彼寺の開山なり。豈彼大師の心に。順ぜざらんや。眞 |
| Z14_0114A03: | 盛上人が。眞盛上人でなくば。それは格別のことな |
| Z14_0114A04: | り。今時の眞盛派の人の。卽心念佛を。得弘めぬは。彼 |
| Z14_0114A05: | 人の先師の弟子と思て。居ながら。先師一生の心要た |
| Z14_0114A06: | る。卽心念佛を。得弘められぬたぐひなるべし。天台 |
| Z14_0114A07: | 律宗。此は。世間人の云ことなれども。彼人などの。 |
| Z14_0114A08: | 云べき言にてはなし。無識なることを。云はるゝな |
| Z14_0114A09: | り。輕きことの樣なれども。大に譯あることなり。初 |
| Z14_0114A10: | 學の爲書記したけれども。長くなるゆへ略す。 |
| Z14_0114A11: | 辨僞に又先年○笑止なることならずや。 此段の云 |
| Z14_0114A12: | 分。他宗も云よし聞たり。譯もなき難なり。余平生。彼 |
| Z14_0114A13: | 人の學問は勿論。總じて世間の學問が。多くは甚麤く |
| Z14_0114A14: | て。氣の毒なりと嘆は。加樣のことにても。知たるこ |
| Z14_0114A15: | となり。台宗綱要 |
| Z14_0114A16: | 此書は。先年去る御方に代て。書たれば。拙衲が |
| Z14_0114A17: | 作に非ずとも。云れぬなり。 |
| Z14_0114B01: | に云所は。事持の勤め樣が。善導法然と。かわらぬと |
| Z14_0114B02: | 云なり。それのみならず。十萬億土の外に。實に極樂 |
| Z14_0114B03: | あり。彌陀の本願ゆへ。念佛すれば。必ず往生すと云。 |
| Z14_0114B04: | 事の邊は。淨土家と相替ずと。度々初學の爲に。談ぜ |
| Z14_0114B05: | しことなり。さて綱要には。理持事持の勝劣を。今度 |
| Z14_0114B06: | の樣に云しことは。曾てなきなり。又四明の御願を。 |
| Z14_0114B07: | 述たることも。曾てなきなり。事持の勤め樣計を。述 |
| Z14_0114B08: | たるを以て。今の談義本を難ぜらるゝは。聞ぬことな |
| Z14_0114B09: | り。今の談義本は。四明の御言に依れり。四明旣に觀 |
| Z14_0114B10: | 想には。事觀あり。持名には。事持あり。理持あること |
| Z14_0114B11: | を。能く知り玉ひて。吾は其中の理觀。理持の一筋を。 |
| Z14_0114B12: | 弘めんとの御願なり。 |
| Z14_0114B13: | それゆへ。前に云し通。觀佛の局りたる言を用ず。 |
| Z14_0114B14: | 念佛の通じたる言を。出し玉へるなり。問。下の |
| Z14_0114B15: | 鈔の卽心念佛の言も。通じたる言なりや。答。な |
| Z14_0114B16: | るほど然。故以二心佛同體一。名二心是佛一。觀生二彼果一。 |
| Z14_0114B17: | 名二心作佛一。とあるは。疏の文を釋するなり。それ |