浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0109A01: | の意なり。 |
Z14_0109A02: | の爲に。示玉ふ方法なれば。示人の二字を加玉ふな |
Z14_0109A03: | り。慈雲の本意には非るなり。慈雲の本意は。卽心念 |
Z14_0109A04: | 佛なり。又慈雲の心からは。事の念佛の方法が。卽直 |
Z14_0109A05: | に卽心念佛の方法になるなり。かくの如云は。私の料 |
Z14_0109A06: | 簡に非。行願二門の中に。明に見たり。上に一心法界。 |
Z14_0109A07: | 心具心造の圓理を談じて。下に。如レ此則方了。廻二神億 |
Z14_0109A08: | 刹一。實生二乎自己心中一。孕二質九蓮一。豈逃二乎刹那際內一。○ |
Z14_0109A09: | 信二此圓談一。則事無レ不レ達。事が卽理なること。知たり昩二斯至理一。則觸レ |
Z14_0109A10: | 類皆迷。故華嚴經云。心如三工畫師。造二種種五陰一。一切 |
Z14_0109A11: | 世間中。無レ不二從レ心造一。如レ心佛亦爾。如レ佛衆生然。心 |
Z14_0109A12: | 佛及衆生。是三無二差別一と。の玉へり。卽心念佛の心 |
Z14_0109A13: | 分明なり。然に下に至て。問。如二上所レ明。妙理圓極一。 |
Z14_0109A14: | 爲下世人盡須二觀行一。然始生上耶。答。此不レ然也。今但直 |
Z14_0109A15: | 決二疑情一。令レ知下淨土百寶莊嚴。九品因果。並在二衆生介 |
Z14_0109A16: | 爾心中一。理性具足。方得中今日往生事用。隨レ願自然上。是 |
Z14_0109A17: | 則旁二羅十方一。不レ離二當念一。往二來法界一。正協二唯心一。免信 |
Z14_0109B01: | 常流。執レ此非レ彼と云問答は。事の念佛にても。往生す |
Z14_0109B02: | と云問答なり。談義本に。淨土宗の事の念佛も。往生せ |
Z14_0109B03: | ぬにはあらず。此方よりは。事の念佛も。卽心念佛を |
Z14_0109B04: | 離れずと知るゆへに。事の念佛をも。眞實心に申人を |
Z14_0109B05: | 見ば。隨喜讃歎すべしと。書置るは。此心なり。初學能 |
Z14_0109B06: | 思明らめられよ。如レ是なれば。慈雲の心は。事の念 |
Z14_0109B07: | 佛が。本意にてはなし。又慈雲の心よりは。事の念佛 |
Z14_0109B08: | が。卽理の念佛になるなり。加樣の譯。彼人は。曾て知 |
Z14_0109B09: | れず。四明。慈雲。念佛とさへの玉へば。事の念佛のこ |
Z14_0109B10: | とと計り思はる。あさましき。見解なり。 |
Z14_0109B11: | 辨僞に又第七座末○然べきなり。此段。前に辨ずる |
Z14_0109B12: | 處にて。聞たり。兎角。彼人は。四明の念佛會の疏を。 |
Z14_0109B13: | 事の念佛と見誤。慈雲の本意を。曾て知られぬ故に。云 |
Z14_0109B14: | るゝことが。皆大に非なり。又四明。慈雲が。彼人の |
Z14_0109B15: | 如。愚夫愚婦を集て。事の念佛計を。弘玉はゞ。成程天 |
Z14_0109B16: | 台宗の祖師とは。曾て云れぬことなり。四明。慈雲の |
Z14_0109B17: | 連枝は。天台敎觀中興の祖師なるゆへ。機に逗し。時 |