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Z1400 即心念仏安心決定談義本或問 霊空 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z14_0107A01: 僻越。萬行徒施是也と。の玉へり。四明の念佛會に依
Z14_0107A02: れば。發菩提心を。勸られひでは。かなわぬなり。四明
Z14_0107A03: 發菩提心を。勸らるれば。申念佛が。自卽心念佛にな
Z14_0107A04: るなり。復楊文公玉ふ書に。一心三觀を明畢。立
Z14_0107A05: 切行。以此觀達之と。の玉へり。まことに。授
Z14_0107A06: にも。放生し玉ふにも。念佛講中にも。皆一心三觀を。
Z14_0107A07: 勸玉ふは說所の如く行ひ玉ふなり。三觀を以。一切の
Z14_0107A08: 行を導との玉ふは。天台大師。導師菩薩を釋し玉ふ。疏
Z14_0107A09: の文の心なり。曰。三觀妙智。導一切行とあり。因て慈
Z14_0107A10: 雲。指要鈔の序に。四明傳敎導師禮公と書たるは。此
Z14_0107A11: 心もあるべきか。四明に依と云ながら。四明の本意に
Z14_0107A12: 昩して。事の念佛計。弘らるゝは。誠に天台宗になり
Z14_0107A13: たる甲斐はなきなり。尤四明も。事の念佛を。勸玉ふ
Z14_0107A14: こともあるべし。
Z14_0107A15:   融心解に云。儻有一機未一レ圓照。且隨事相。歷
Z14_0107A16:   境而觀と。觀想旣爾。持名亦然らん。
Z14_0107A17: 先師も。平生自行化他。卽心念佛なれども。至極愚癡
Z14_0107B01: の輩には。事の念佛を。勸られたり。拙衲など。只今
Z14_0107B02: も。至極愚癡無智の人には。事の念佛を勸るなり。四
Z14_0107B03: 明。先師。皆隨他意の心にて。本意には非。止ことを
Z14_0107B04: 得られざればなり。さて彼人は。四明平生の思召入
Z14_0107B05: や。先師の思入を。合點せられぬゆへ。いらぬ骨折を
Z14_0107B06: し。わけもなきことどもを。云るゝなり。四明與崇矩
Z14_0107B07: 法師書に。吾於餘事。不心。只慮敎觀。無人而
Z14_0107B08: 墜と。の玉へり。四敎三觀の外のことは。四明は。心に
Z14_0107B09: 掛玉はぬとあれば。敎觀の沙汰に及ぬ。愚癡無智の事
Z14_0107B10: の念佛のことなどをば。少も思召ことにてはなし。
Z14_0107B11: 一心三觀の妙宗を。弘る人無ことを。殊の外なげき思
Z14_0107B12: 召たり。感涙を浮ることなり。先師の歌に。しめをき
Z14_0107B13: し。いはねをぼゆる。ねざめにも。のりをぞをしむ。我
Z14_0107B14: しなばとてと。讀たり。
Z14_0107B15:   先師の歌は。拙衲が詩文ぐらひのことなるべけ
Z14_0107B16:   れば。歌の功者なる衆が。見たまはば。うすずり
Z14_0107B17:   歌より。あらき歌なりと。笑わるべけれども。思

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