浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z14_0100A01: | り。分明なるに非や。加樣の譯。夢にも知れぬゆへ。何 |
Z14_0100A02: | やらしれぬ念佛と謗る。我を謗には非。天台。荆溪。 |
Z14_0100A03: | 四明抔を謗らるゝなり。可レ怖可レ怖。念佛會の疏の心 |
Z14_0100A04: | に背と云は。彼人も云るゝ通。彼は萬人講の稱名念佛 |
Z14_0100A05: | なり。然に彼疏に云。原夫一念本融。諸法無礙。遇レ熏 |
Z14_0100A06: | 旣異。感報成レ差。是以順レ性而修。則顯二諸佛淨土一。隨レ情 |
Z14_0100A07: | 而作。則循二五趣苦輪一○若欲レ生レ彼。但當下稱二彼佛號一。 |
Z14_0100A08: | 修中彼佛慈上と。此明に。卽心念佛を示玉へり。因て起 |
Z14_0100A09: | 頭に。一念本融。諸法無礙と。の玉ふは。妙宗所謂。法 |
Z14_0100A10: | 界圓融。不思議體。作二我一念之心一。亦復擧體作レ生。作レ |
Z14_0100A11: | 佛。作レ依。作レ正。作レ根。作レ境。一心。一塵。至二一極微一。 |
Z14_0100A12: | 無レ非二法界全體而作一と云る心なり。卽心念佛の根本 |
Z14_0100A13: | なり。又順レ性而修。則顯二諸佛淨土一とあるは。妙宗に |
Z14_0100A14: | 所謂る。據二乎心性一。觀二彼依正一。可レ彰。託二彼依正一。觀二於 |
Z14_0100A15: | 心性一。心性易レ發とある心なり。觀經の約心觀佛の心 |
Z14_0100A16: | を。稱名念佛。萬人講の疏に述玉へるは。談義本に所 |
Z14_0100A17: | 謂。卽心念佛を示玉ふに非や。又但當下稱二彼佛號一。修中 |
Z14_0100B01: | 彼佛慈上と。佛慈とは。觀經に所謂。以レ觀二佛身一故。 |
Z14_0100B02: | 亦見二 |
Z14_0100B03: | 復見。又見と云ず。亦見とある。亦の字味べし。天 |
Z14_0100B04: | 台は。卽見と釋し玉へり。亦と卽と。文字は替ど |
Z14_0100B05: | も。畢竟同ことになるゆへなり。味ある文字なれ |
Z14_0100B06: | ば。註するなり。 |
Z14_0100B07: | 佛心一。佛心者。大慈悲是とあるなり。此大慈悲を。天台 |
Z14_0100B08: | は。生緣。法緣。無緣の三種を以て。釋し玉へり。四明 |
Z14_0100B09: | は。旣三種慈。體是三諦と釋せられたり。然ば。三諦の |
Z14_0100B10: | 慈を修して。彼佛號を唱るは。談義本に所謂。卽心念 |
Z14_0100B11: | 佛に非して。何ぞや。 |
Z14_0100B12: | 彼佛。彼佛と云。彼の字に。心をつくすべし。想を |
Z14_0100B13: | 西方に送て。彼佛を念じ。彼佛の名號を稱し。三 |
Z14_0100B14: | 諦法界の理を照すが。卽心念佛なり。 |
Z14_0100B15: | 如レ此稱名念佛に付て。一心三觀を修る方までも收め |
Z14_0100B16: | ん爲。四明。約心觀佛と云ず。卽心念佛との玉へり。分明 |
Z14_0100B17: | なる事を。自分にえ合點せられざるゆへ。人の云こと |