浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
Z14_0062A01: | して出すに。言二念佛一者。或專緣二三十二相一。繫レ心得レ定。 |
Z14_0062A02: | 開レ目閉レ目。常得レ見レ佛或但稱二名號一。執持不レ散。亦於二 |
Z14_0062A03: | 現身一。而得レ見レ佛。此間現見。多是稱二佛名號一爲レ上。如下 |
Z14_0062A04: | 懷感法師。一向稱二阿彌陀佛名號一。而得中三昩現前見上レ佛。 |
Z14_0062A05: | 故今普示二稱佛之法一。必須下制レ心不レ令二散亂一。念々相續。 |
Z14_0062A06: | 繫二緣名號一。口中聲々。喚二阿彌陀佛一。以レ心緣歷。字々分 |
Z14_0062A07: | 明。使中心口相繫上。若恐二心散一。須二高聲疾喚一。心則易レ定。 |
Z14_0062A08: | 三昩易レ成。今時多見二世人稱佛一。都不二精專一。散心緩聲。 |
Z14_0062A09: | 遂致二現世成レ功者少。臨終感應事稀一。故今特示二此法一切 |
Z14_0062A10: | 勸。凡念佛時。一心不亂。高聲唱レ佛。聲々相續。不レ久 |
Z14_0062A11: | 成レ功といへり。此念佛の方法を見るに。まづ念佛を |
Z14_0062A12: | 示すとして。佛の三十二相を觀念すると。佛の名號を |
Z14_0062A13: | 稱念するとの二種を出し。其中には。稱二佛名號一爲レ上 |
Z14_0062A14: | と云て。佛の名號を稱念するの方法を。普く示し玉へ |
Z14_0062A15: | り。其方法は。卽心とも唯心とも云ず。又三觀三諦の |
Z14_0062A16: | 沙汰もなく。たゞ心をして。散亂せしめず。聲々阿彌 |
Z14_0062A17: | 陀佛の名を喚て。念々相續し。もし心散亂することあ |
Z14_0062B01: | らは。高聲に念佛し。佛名を口疾に喚て念ずれば。心 |
Z14_0062B02: | も則ち定り易く。三昩も成就し易し。凡そ念佛せん時 |
Z14_0062B03: | は。一心不亂にして。高聲に佛の名號を唱れば。久し |
Z14_0062B04: | からずして。往生までを待ず。現身に佛を見三昩發得 |
Z14_0062B05: | の功用を。成就する趣きを。急切に勸め玉へるなり。 |
Z14_0062B06: | 爾らば台宗の名師なる。慈雲大師も。理觀の一道ばか |
Z14_0062B07: | りに非ず。普く諸人に。念佛の方法を示すとして。延 |
Z14_0062B08: | 慶院の淨社の如くに。たゞ事相の。稱名念佛を示し。 |
Z14_0062B09: | なを高聲念佛までを勸め玉へば。談義本の如くに。た |
Z14_0062B10: | ゞ理觀の一道ばかりを。專ら勸るは。反て天台の宗意 |
Z14_0062B11: | に非ること明かなり。又此文中。念佛と云に。觀念と |
Z14_0062B12: | 稱念との。二途を分ち玉ふに由て見れば。四明の弘め |
Z14_0062B13: | 玉ふ卽心念佛は。佛の身相を觀念ずるなり。談義本 |
Z14_0062B14: | は。佛の名號を稱念ずる上にて云るゝが故。四明の所 |
Z14_0062B15: | 立と各別なること。此に於てまた明かに見つべし。 |
Z14_0062B16: | 又慈雲大師。晨朝十念法を示して云。每日淸晨。服飾 |
Z14_0062B17: | 已後。面西正立。合掌連レ聲稱二阿彌陀佛一。盡二一氣一爲二一 |