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Z1390 即心念仏談義本弁偽 性慶 画像

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巻_頁段行 本文
Z14_0062A01: して出すに。言念佛者。或專緣三十二相。繫心得定。
Z14_0062A02: 目閉目。常得佛或但稱名號。執持不散。亦於
Z14_0062A03: 現身。而得佛。此間現見。多是稱佛名號上。如
Z14_0062A04: 懷感法師。一向稱阿彌陀佛名號。而得三昩現前見上レ佛。
Z14_0062A05: 故今普示稱佛之法。必須心不散亂。念々相續。
Z14_0062A06: 緣名號。口中聲々。喚阿彌陀佛。以心緣歷。字々分
Z14_0062A07: 明。使心口相繫。若恐心散。須高聲疾喚。心則易定。
Z14_0062A08: 三昩易成。今時多見世人稱佛。都不精專。散心緩聲。
Z14_0062A09: 遂致現世成功者少。臨終感應事稀。故今特示此法
Z14_0062A10: 勸。凡念佛時。一心不亂。高聲唱佛。聲々相續。不
Z14_0062A11: 功といへり。此念佛の方法を見るに。まづ念佛を
Z14_0062A12: 示すとして。佛の三十二相を觀念すると。佛の名號を
Z14_0062A13: 稱念するとの二種を出し。其中には。稱佛名號
Z14_0062A14: と云て。佛の名號を稱念するの方法を。普く示し玉へ
Z14_0062A15: り。其方法は。卽心とも唯心とも云ず。又三觀三諦の
Z14_0062A16: 沙汰もなく。たゞ心をして。散亂せしめず。聲々阿彌
Z14_0062A17: 陀佛の名を喚て。念々相續し。もし心散亂することあ
Z14_0062B01: らは。高聲に念佛し。佛名を口疾に喚て念ずれば。心
Z14_0062B02: も則ち定り易く。三昩も成就し易し。凡そ念佛せん時
Z14_0062B03: は。一心不亂にして。高聲に佛の名號を唱れば。久し
Z14_0062B04: からずして。往生までを待ず。現身に佛を見三昩發得
Z14_0062B05: の功用を。成就する趣きを。急切に勸め玉へるなり。
Z14_0062B06: 爾らば台宗の名師なる。慈雲大師も。理觀の一道ばか
Z14_0062B07: りに非ず。普く諸人に。念佛の方法を示すとして。延
Z14_0062B08: 慶院の淨社の如くに。たゞ事相の。稱名念佛を示し。
Z14_0062B09: なを高聲念佛までを勸め玉へば。談義本の如くに。た
Z14_0062B10: ゞ理觀の一道ばかりを。專ら勸るは。反て天台の宗意
Z14_0062B11: に非ること明かなり。又此文中。念佛と云に。觀念と
Z14_0062B12: 稱念との。二途を分ち玉ふに由て見れば。四明の弘め
Z14_0062B13: 玉ふ卽心念佛は。佛の身相を觀念ずるなり。談義本
Z14_0062B14: は。佛の名號を稱念ずる上にて云るゝが故。四明の所
Z14_0062B15: 立と各別なること。此に於てまた明かに見つべし。
Z14_0062B16: 又慈雲大師。晨朝十念法を示して云。每日淸晨。服飾
Z14_0062B17: 已後。面西正立。合掌連聲稱阿彌陀佛。盡一氣

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