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Z1380 即心念仏談義本弁惑編 殊意痴 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z14_0054A01: 淨土は。一味等味の淨土にして。華開已後。曾て差降
Z14_0054A02: なし。九品は。釋迦如來。閻浮一往の化道と釋す。九品
Z14_0054A03: は。機の相を分ちし差降なり。然りと雖ども。華開の
Z14_0054A04: 遲速ありて。餘殃をつくす。故に論註曰。而願往生
Z14_0054A05: 者。本則三々之品。今無一二之殊。又如漕澠一味。焉
Z14_0054A06: 可思議。又化人。當麻の變相を織るに。右の緣は經の
Z14_0054A07: 序分。逆惡の故に。六緣を下より上へ逆にをりのぼ
Z14_0054A08: せ。左りの緣は十三定善を。上より下へ順にをり下
Z14_0054A09: し。九品は。下の緣に。一位に是を織て。一品一品の隔
Z14_0054A10: 相あり。是れ九品は。機の差降なり。得生は。同一念
Z14_0054A11: 佛。無別道故に。階品差なし。故に上々品に說く所の
Z14_0054A12: 三心は。下々品までの修因にして。一品として。三心
Z14_0054A13: 不具の念佛はなし。下々に所說。令聲不絕の稱名は。
Z14_0054A14: 上々品に通して。往生の修因なり。並に是無差の差。
Z14_0054A15: 差の無差を顯示せり。而るに老漢。彌陀如來。一法句
Z14_0054A16: 淸淨心より修起し玉ふ。莊嚴淨土を。有情の業感の如
Z14_0054A17: く。報身の土に。優劣を喩釋して。念佛の信を妨ぐ。老
Z14_0054B01: 漢をたのみし淸堂上人とか云もの。此の談義をきか
Z14_0054B02: ずして死しなば。定て極樂の巡禮宿に。虱をたづね居
Z14_0054B03: られなん。痛しきことかな。次に往生要集。所引の華
Z14_0054B04: 嚴經の文は。老漢の料簡の如く。如是緣は。諸經論に
Z14_0054B05: 多きこと。王氏の人因緣ありしものならん。揚州の釋
Z14_0054B06: 𤣥通は。幽冥にて。無量壽經の。其佛本願力。聞名欲往
Z14_0054B07: 生の文を唱て。還活す。此文亦破地獄の文と云へり。
Z14_0054B08: 此れ等の義に依て。事持のものは劣りて。巡禮宿の如
Z14_0054B09: き生を感じ。理持のものは。瓊樓に到るとの證には備
Z14_0054B10: へがたし。大乘の觀法。または。首題の名字等を聞く
Z14_0054B11: は。結緣なり。事持の口稱は。本願の生因なり。必不
Z14_0054B12: 混雜
Z14_0054B13: 談曰。かやうの校量は。經論に多くあることなり。
Z14_0054B14: 辨曰。古へに曰。自無生見。不其道深淺
Z14_0054B15: 談曰。善導大師の發願經。辨曰。兼而無知の男女は。
Z14_0054B16: 發願經と云ふよしを聞きしが。さては老漢も經と覺
Z14_0054B17: へられしよな。偖々文盲な人かな。奇特に同發菩大

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