浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z12_0316A01: | 聞思功をつまざれば。領會しがたし。台疏の出體章。華 |
Z12_0316A02: | 嚴探玄記の第六に。宗を分て辯釋す。その旨明著なり。 |
Z12_0316A03: | 摘要に引がごとし。 |
Z12_0316A04: | 三に戒行とは。此中二を分つ。一には正しく戒行を明 |
Z12_0316A05: | し。二にまさに興廢を辨ず。初に戒行を明すとは。謂く |
Z12_0316A06: | 本所受に隨て護持し。三業過を離れ。衆善を奉行し。有 |
Z12_0316A07: | 情を利樂するを。戒と名く。此戒行にまた二あり。一 |
Z12_0316A08: | に專精不犯。二に犯已能悔。初に專精不犯とは。謂く |
Z12_0316A09: | 謹心奉持して。全く本受に違せず。性遮の諸戒。なら |
Z12_0316A10: | びに違犯なきなり。遮性二戒の別。摘要に圖解するが |
Z12_0316A11: | ごとし。また大小乘戒。護持同じからず。大乘義章の |
Z12_0316A12: | 第十に。五種不同を明せり。一に起因不同。二に有無不 |
Z12_0316A13: | 同。三に寬狹不同。四に長短不同。五に愛捨不同。尋ぬ |
Z12_0316A14: | べし。又菩薩の護持。十信三賢十地位に隨て差別あり。 |
Z12_0316A15: | これまた摘要に辨ずるがごとし。二に犯已能悔とは。 |
Z12_0316A16: | これまた謹心護持すれども。或時本受不同分心起り |
Z12_0316A17: | て犯科にいる。犯あれば。便ち如法に發露悔除。戒法を |
Z12_0316B01: | 欺かざるものなり。犯に輕重あり。能起の纒に上中下 |
Z12_0316B02: | の三品あるゆへ。懺法また別あり。また罪に制罪業罪 |
Z12_0316B03: | の別あるゆへ。懺悔また制業二懺の別あり。業罪は化 |
Z12_0316B04: | 敎に依て懺し。制罪は制敎懺による。いはゆる化敎懺 |
Z12_0316B05: | にまた二種あり。謂く理懺事懺なり。事懺にまた二種 |
Z12_0316B06: | あり。謂く作法懺取相懺なり。具には探玄記第七。法苑 |
Z12_0316B07: | 珠林七十四及百二等に明せり。尋ぬべし。制業二罪の |
Z12_0316B08: | 旨混濫すれば。大に人を誤ることあり。細に分別すべ |
Z12_0316B09: | し。二に興廢とは。菩薩戒方便求受すれば。その體卽 |
Z12_0316B10: | ち起り。二緣四緣あれば。戒體卽ち廢す。二緣は瑜加 |
Z12_0316B11: | 論四十に云く。捨緣二あり。一には無上菩提の大願を |
Z12_0316B12: | 棄捨す。二には上品纏にて他勝處法を犯ずと。他勝處 |
Z12_0316B13: | は波羅夷の翻名にて。重罪を指なり。四緣は瑜加七十 |
Z12_0316B14: | 五に出たり。一には決定して受心不同分心を起す。二 |
Z12_0316B15: | には識別ある丈夫に對して。故意を以て棄捨の言を |
Z12_0316B16: | 說く。三には總別に他勝處法を毁犯す。四には上品纒 |
Z12_0316B17: | を以て。總別に隨順他勝處法を犯ずと。云云 |