浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z09_0131A01: | く候。されども又ゆるさる〻方も侍るなり。佛の御こ |
Z09_0131A02: | とばにも。此世の事は世々に習ふ故に。聊の事も深く |
Z09_0131A03: | 覺え。後の世の事は此度はじめたるやうなる程に。う |
Z09_0131A04: | ゐ〱しくて。あさくおぼゆるなりと仰られしなり。 |
Z09_0131A05: | たとひあさく候とも。佛の本願を信じて。念佛すれば。 |
Z09_0131A06: | 往生は佛の御力にてとげさせ給へるなり。さればこ |
Z09_0131A07: | そ他力の不思議にてはあれ。猶二河のたとへと申す |
Z09_0131A08: | 所に。こまかに見えさふらへば御らんじ給へ。 |
Z09_0131A09: | 懈怠なる身にて。佛の御心に契はずもやと云ふ御疑 |
Z09_0131A10: | の事。すべて佛の御心ばへは。衆生にすこしのよき事 |
Z09_0131A11: | だにもあれば。多くのわろき事をばわすれはて〻。た |
Z09_0131A12: | ※これをのみうれしき事に思召す事にて候。げに樣 |
Z09_0131A13: | かはりて。衆生を思ふやみにまよひたるありさまとも |
Z09_0131A14: | 申しぬべき程の御事なれば。御懈怠ありとも。とき |
Z09_0131A15: | 〲も本願のうれしさなどだにも思ひいでまいらせ |
Z09_0131A16: | られ給は※。更ににくみ申さる〻御事あるまじくこ |
Z09_0131A17: | そ。まして日々の御所作だにもましませば。御懈怠な |
Z09_0131B01: | ど申すべき限にても侍らず。且は人によるべき事に |
Z09_0131B02: | 候。おほかたいそがぬ道は。足のおそきをなげかずと |
Z09_0131B03: | て。志のなきまへには。懈怠をもおもひと※めぬ事な |
Z09_0131B04: | るを。おぼしめし歎かせ給ふは。御志のあるからの事 |
Z09_0131B05: | なり。それをもても。うれしく思ひたまへられ候べし。 |
Z09_0131B06: | 御懈怠あるにつけても。本願を賴み申さる〻といふ |
Z09_0131B07: | 御事。これはひしと佛の御敎にかなひたる御心づか |
Z09_0131B08: | ひにてさふらへ。返々もありがたくぞ侍る。本願のお |
Z09_0131B09: | こりも。何事にもかなはぬおろかなる人の爲とこそお |
Z09_0131B10: | こされし事にて候へば。よろづにけなげならん人は。 |
Z09_0131B11: | 本願ならずとも。いづれの道にても生死をばいづべ |
Z09_0131B12: | きなり。されば十因と申す文には。我身若し勇猛精進 |
Z09_0131B13: | にも。持戒淸淨にもあらば。極樂ならずとも願ふべし。 |
Z09_0131B14: | 阿彌陀ほとけならずとも賴みぬべし。我身拙く愚な |
Z09_0131B15: | る故に。阿彌陀如來ならではたすくべき佛もなく。極 |
Z09_0131B16: | 樂ならでは足さし入るべき淨土もなければこそ。一 |
Z09_0131B17: | かたにたのめとこそ候へ。夫はげにもと身をしるに |