浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0324A01: | ま〱。一人をもまちえては。(四一)淸淨大海無生 |
Z08_0324A02: | 衆。(四二)遙見生者皆歡喜といへり。(四三)かまへて。 |
Z08_0324A03: | (四四)念佛申たちなん人は。華かひ〲しくひらけ |
Z08_0324A04: | て。つゐにむかへのはちすとなるやうに心すべし。 |
Z08_0324A05: | (四五)さていたづらにかれなんは。ねんなく(無念)う |
Z08_0324A06: | れ(憂)はしき事ぞかし。(四六)た▲し。それを。いたまざ |
Z08_0324A07: | らんほどの人は。なにのなげきかあらむ。(四七)さき |
Z08_0324A08: | だちて(四八)まつ心にこそ。あやなく(無益)ことに |
Z08_0324A09: | ほいなかるらめ。(四九)いと▲神通自在の身とさへ |
Z08_0324A10: | なりて。(五〇)衆生の世々に恩深かりし事も。今のや |
Z08_0324A11: | うにおぼえ。(五一)父母の長夜に。迷ふありさまも。 |
Z08_0324A12: | まのあたりみる。(五二)妻子の三途のくるしみに。さ |
Z08_0324A13: | けぶこゑをもき〻。(五三)眷屬の八熱のほのほに。む |
Z08_0324A14: | せぶ心をもしる。(五四)何事につけてこそ。(五五)思 |
Z08_0324A15: | ひのどむべきかたもなければ。(五六)しばしも極樂 |
Z08_0324A16: | に逗留せんや。(五七)いそぎて穢國に還來し。(五八) |
Z08_0324A17: | 無累解脫のちからをはげまして。(五九)有海沈沒の |
Z08_0324A18: | ともがらをすくひ。(六〇)ともに一佛土の華のうへ |
Z08_0324A19: | によぢ。(六一)おなじく安養界の月のもとにあそぶ。 |
Z08_0324A20: | (六二)このおりぞ。(六三)すこし大悲も心やすかる |
Z08_0324B01: | らむ。(六四)又かく。(六五)利他ひまなけれども。自 |
Z08_0324B02: | 利もさまたげられず。(六六)樂おほけれども。道もす |
Z08_0324B03: | たる〻事なし。(六七)四種ノ威儀常ニ見ルレ佛ヲ。(六八)行 |
Z08_0324B04: | 來進止駕ス二神通ニ一。(六九)六識縱橫自然ニ悟ル。(七〇)未レ |
Z08_0324B05: | 籍二思量一念ノ功ヲ一とて。(七一)たちゐに佛をみたてま |
Z08_0324B06: | つれば。見佛の益たえず。(七二)ゆくもかへるも神通 |
Z08_0324B07: | にのれば。聞法のみちになづ(泥)まず。(七三)俗諦森 |
Z08_0324B08: | 羅の萬像につきて。(七四)眞空冥寂の一理をあらは |
Z08_0324B09: | すに。(七五)六識縱橫にさとれども。(七六)思量一念 |
Z08_0324B10: | の功をもからず。(七七)さばかり。(七八)壁觀あなう |
Z08_0324B11: | らをとかず。(七九)功夫こ〻ろざしをゆるくせざり |
Z08_0324B12: | しかども。(八〇)繩床むなしくうげ(穿)て。(八一)心 |
Z08_0324B13: | 地はつゐにひらけざりしに。(八二)いま微塵故業隨 |
Z08_0324B14: | 智滅。(八三)不覺轉入眞如門といふ。(八四)道の自然 |
Z08_0324B15: | なる事。まことにふしぎなるをや。(八五)すでに自行 |
Z08_0324B16: | 化他そなはりにたり。(八六)いまは因圓果滿はるか |
Z08_0324B17: | なるまじければ。(八七)一生補處のゆふべ。法王子の |
Z08_0324B18: | 佳名をふるひ。(八八)三身究竟のあかつき。佛種性の |
Z08_0324B19: | 貴性をあらはさん事。ひさしかるべからず。(八九)一 |
Z08_0324B20: | 到彌陀安養國。(九〇)元來是我法王家といへば。(九一) |