浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0323A01: | 父子相迎下末諺註 |
Z08_0323A02: | 三には眞我あらはれて(一)法身まどかなれば。(二) |
Z08_0323A03: | われといふおもひの。まことある(三)速證無生の身 |
Z08_0323A04: | をえて。(四)かりの身を。われはと思ひしまよひも。 |
Z08_0323A05: | ながくはれぬ。(霽畢)(五)四には(六)淨くして。內外 |
Z08_0323A06: | たまのごとくなるはだへ。(七)紫金のいろをおびて。 |
Z08_0323A07: | (八)ひかり月日よりなをあきらけし。(九)これすな |
Z08_0323A08: | はち。(一〇)けがらはしき父母の精血をもちゐず。 |
Z08_0323A09: | (一一)た▲いさぎよき蓮華より。お(イを)のづから |
Z08_0323A10: | (自然)化生せるゆへに。(一二)虛薄の身かろくして。 |
Z08_0323A11: | たちゐも心にさはらざれば。(一三)むなしうしてな |
Z08_0323A12: | きに〻たり。(一四)この淨德きわ(イは)まらざるを。 |
Z08_0323A13: | (一五)自然虛無之身。無極之體と〻けり。(一六)おほ |
Z08_0323A14: | よそ。(一七)常樂我淨。みなたのしみなれば。行住坐臥。 |
Z08_0323A15: | つねに心をよろこばしむ。(一八)くに。春秋冬夏な |
Z08_0323A16: | く。(一九)そらに。晝夜昏曉なし。(二〇)た▲いつも |
Z08_0323A17: | さむからず。あつからず。よるともいはず。ひるとも |
Z08_0323A18: | いはねば。逍遙ときをまたずして。(二一)遊戲しばし |
Z08_0323A19: | もたゆることなし。(二二)しかあるにつけては。(二三) |
Z08_0323B01: | 或ハ語リ或ハ咲テ身心樂ミ。(二四)卽憶フ二閻浮ノ同行人ヲ一。 |
Z08_0323B02: | (二五)各發M(シテ)二誓願ヲ一遙ニ加被ス。(二六)專注莫退M(シテ)盡ク |
Z08_0323B03: | 須シレ來ルとて。(二七)あはれ。心ざしふか〻りしむか |
Z08_0323B04: | しのともと。これをもろともにたのしま〻しかばと。 |
Z08_0323B05: | 事ひとつたらぬ心ちすれば。(二八)かまへて念佛退 |
Z08_0323B06: | 轉せで。とく(疾)こ〻にきたれとのみ祈念すらんは。 |
Z08_0323B07: | はかりなき(無量)往生のかたうどかな。(二九)むら |
Z08_0323B08: | なきあはれみも。(三〇)緣あるをまづするならひな |
Z08_0323B09: | れば。(三一)さこそは心もとなくまたるらめ。寶池の |
Z08_0323B10: | はちすに坐するにも。わが身は。かたはらによりゐて。 |
Z08_0323B11: | 半座をいたづらにのこすなるは。(三二)よくわりな |
Z08_0323B12: | き(無別)(三三)心ざしにこそ。(三四)人にはかりなる |
Z08_0323B13: | ちぎりをも。ひとつはちすにとぞいふべかりける。 |
Z08_0323B14: | (三五)さて。この界に念佛するものいできぬれば。か |
Z08_0323B15: | ならずかしこにひとつのはちす生ず。(三六)念佛お |
Z08_0323B16: | こたらざれば。華ひ▲にひらけ。(三七)すたるれば。 |
Z08_0323B17: | 又。むなしくしぼむ。(三八)ひらくるおりは。聖衆こ |
Z08_0323B18: | ぞりて。(三九)往生ちかづきぬとよろこび。しぼむお |
Z08_0323B19: | りは。流轉のびぬとかなしみいます。大悲のかぎりな |
Z08_0323B20: | さは。いかばかりにおもひ給ふらむ。(四〇)さればた |