浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0315A01: | ●(二六〇)その葉は千の色にして。脈に百の繪あり。天 |
Z08_0315A02: | の瓔珞のごとし。觀經●(二六一)瑠璃は靑葉にたぐひ。 |
Z08_0315A03: | 珊瑚は紅葉に似るべし。○花山院。花のさかりに極樂 |
Z08_0315A04: | を觀ぜさせ給ひて。あたにちる花みるたにもあるも |
Z08_0315A05: | のを。たからのうへ木おもひこそやれ。●(二六二)た▲ |
Z08_0315A06: | 眼に。妙なる色をみるのみにあらず。耳にまた妙法を |
Z08_0315A07: | きくとなり。寶花寶葉の字。禮讚に有。●(二六三)梢を |
Z08_0315A08: | 吹きたる風の。をのづから音樂を奏すること也。○吳 |
Z08_0315A09: | 都ノ賦ニ云ク。習二-御ス長風ニ一。劉カ曰ク。長風ハ遠風也。●(二六四) |
Z08_0315A10: | 樹ごとに寶の網をかけ。網に寶の鈴をたれたり。風の |
Z08_0315A11: | 吹くごとに妙なる音をいだすこと。さながら百千の |
Z08_0315A12: | 樂を。同時に奏するがごとし。此音樂はるかに天の音 |
Z08_0315A13: | 樂にすぐれたり。瑞相經。大經。彌陀經。草庵集に此心を。いまそき |
Z08_0315A14: | く松ふく風のをとならて。こすゑにことのしらへあ |
Z08_0315A15: | りとは。●(二六五)つねの音樂にあらず。よく〱きけ |
Z08_0315A16: | ばみな妙法をとくなりけり。經ニ云ク。微風徐ク動テ。吹キ二 |
Z08_0315A17: | 諸ノ寶樹ヲ一。或ハ作シ二音樂ヲ一。或ハ作ス二法音ヲ一。○これ五類說 |
Z08_0315A18: | 法の器世界說なり。●(二六六)樹の說法を聞くものは。 |
Z08_0315A19: | さとりをひらくなり。觀經ニ云ク。光明寶林。演二-說ス妙 |
Z08_0315A20: | 法ヲ一。聞キ已テ卽悟ル二無生法忍ヲ一。五會讚ニ云ク。香風動ク時 |
Z08_0315B01: | 寶林鳴ル。能ク令三聽者ヲM(シテ)證セ二無生ヲ一。長水ノ云ク。眞如實相ヲ |
Z08_0315B02: | 名ク二無生法ト一。無漏ノ眞智。名テレ之ヲ爲レ忍ト。淨影ノ云ク。理 |
Z08_0315B03: | 寂M(シテ)不ルヲレ起。稱M(シテ)曰二無生ト一云云。○續古今。隆辨僧正心なきう |
Z08_0315B04: | へ木も法をとくなれは。花もさとりをさそひらくら |
Z08_0315B05: | ん。●(二六七)たからの池におりて見る也。池の水に |
Z08_0315B06: | 八の功德あり。一には淸淨潤澤なり。二には臭からず |
Z08_0315B07: | 三にはかろし。四にはひや〻かなり。五にはやはらか |
Z08_0315B08: | なり。六には美なり。七にはのむに調適なり。八には飮 |
Z08_0315B09: | みをはりて患なし。御疏稱讚經。のぞむは臨の字也。●(二六八) |
Z08_0315B10: | おほくの寶をまじえてかざれる池あり。渠あるなり。 |
Z08_0315B11: | 觀經ニ云ク一々ノ池水。七寶ノ所成ナリ。其ノ寶柔軟ニM(シテ)。從二如 |
Z08_0315B12: | 意珠王一生ス。分テ爲ス二十四支ト一。一々ノ支作ス二七寶ノ色ヲ一。 |
Z08_0315B13: | 黃金ヲ爲レ渠ト。●(二六九)〓經ニ云ク。有二七寶ノ池八功德 |
Z08_0315B14: | 水。充二-滿ス其ノ中ニ一。般舟讚ニ云ク。四岸ノ莊嚴七寶ヲ間。● |
Z08_0315B15: | (二七〇)八功德水の波にうちそ〻がれて。寶の岸も |
Z08_0315B16: | ひとしほ淸く見ゆ。○又其波のこゑも法をとく也。極 |
Z08_0315B17: | 樂六時讚ニ云ク。曉いたりて波のこゑ。金の岸によする |
Z08_0315B18: | ほど。俊成。いにしへのおのへのかねに〻たる哉。きし |
Z08_0315B19: | たつ波のあかつきのこゑ。釋ニ云ク。直ニ入ル二八德寶池ノ |
Z08_0315B20: | 中ニ一。●(二七一)七寶の岸。波にうたれて。いよ〱あ |