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Z0390 父子相迎諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0315A01: ●(二六〇)その葉は(チヾ)の色にして。脈に百の繪あり。天
Z08_0315A02: の瓔珞のごとし。觀經●(二六一)瑠璃は靑葉にたぐひ。
Z08_0315A03: 珊瑚は紅葉に似るべし。○花山院。花のさかりに極樂
Z08_0315A04: を觀ぜさせ給ひて。あたにちる花みるたにもあるも
Z08_0315A05: のを。たからのうへ木おもひこそやれ。●(二六二)た▲
Z08_0315A06: 眼に。妙なる色をみるのみにあらず。耳にまた妙法を
Z08_0315A07: きくとなり。寶花寶葉の字。禮讚に有。●(二六三)梢を
Z08_0315A08: 吹きたる風の。をのづから音樂を奏すること也。○吳
Z08_0315A09: 。習-御長風。劉。長風遠風也。●(二六四)
Z08_0315A10: 樹ごとに寶の網をかけ。網に寶の鈴をたれたり。風の
Z08_0315A11: 吹くごとに妙なる音をいだすこと。さながら百千の
Z08_0315A12: 樂を。同時に奏するがごとし。此音樂はるかに天の音
Z08_0315A13: 樂にすぐれたり。瑞相經。大經。彌陀經。草庵集に此心を。いまそき
Z08_0315A14: く松ふく風のをとならて。こすゑにことのしらへあ
Z08_0315A15: りとは。●(二六五)つねの音樂にあらず。よく〱きけ
Z08_0315A16: ばみな妙法をとくなりけり。經。微風徐。吹
Z08_0315A17: 寶樹。或音樂。或法音。○これ五類說
Z08_0315A18: 法の器世界說なり。●(二六六)樹の說法を聞くものは。
Z08_0315A19: さとりをひらくなり。觀經。光明寶林。演-說
Z08_0315A20: 。聞卽悟無生法忍。五會讚。香風動
Z08_0315B01: 寶林鳴。能聽者ヲM(シテ)無生。長水。眞如實相
Z08_0315B02: 無生法。無漏眞智。名。淨影。理
Z08_0315B03: M(シテ)ルヲ起。稱M(シテ)無生云云。○續古今。隆辨僧正心なきう
Z08_0315B04: へ木も法をとくなれは。花もさとりをさそひらくら
Z08_0315B05: ん。●(二六七)たからの池におりて見る也。池の水に
Z08_0315B06: 八の功德あり。一には淸淨潤澤なり。二には臭からず
Z08_0315B07: 三にはかろし。四にはひや〻かなり。五にはやはらか
Z08_0315B08: なり。六には美なり。七にはのむに調適なり。八には飮
Z08_0315B09: みをはりて患なし。御疏稱讚經。のぞむは臨の字也。●(二六八)
Z08_0315B10: おほくの寶をまじえてかざれる池あり。渠あるなり。
Z08_0315B11: 觀經一々池水。七寶所成ナリ。其寶柔軟ニM(シテ)。從
Z08_0315B12: 意珠王。分十四支。一々支作七寶
Z08_0315B13: 黃金。●(二六九)〓經。有七寶池八功德
Z08_0315B14: 水。充-滿。般舟讚。四岸莊嚴七寶(マジユ)。●
Z08_0315B15: (二七〇)八功德水の波にうちそ〻がれて。寶の岸も
Z08_0315B16: ひとしほ淸く見ゆ。○又其波のこゑも法をとく也。極
Z08_0315B17: 樂六時讚。曉いたりて波のこゑ。金の岸によする
Z08_0315B18: ほど。俊成。いにしへのおのへのかねに〻たる哉。きし
Z08_0315B19: たつ波のあかつきのこゑ。釋。直八德寶池
Z08_0315B20: 。●(二七一)七寶の岸。波にうたれて。いよ〱あ

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