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Z0390 父子相迎諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0314A01: 千俱胝那庾多劫。以無量百千俱胝那庾多
Z08_0314A02: 無量。讚𪜈功德。亦不能ルヿ
Z08_0314A03: ●(二四九)惠心。觸。無奇妙ナラ
Z08_0314A04: 唯心抄。たとへば。柳の枝に櫻の花をさかせ。二
Z08_0314A05: 見のうらに。淸見が關をならべたらんがごとし。●
Z08_0314A06: (二五〇)目のまへの妙境におどろきて。なをいづかた
Z08_0314A07: もみまくほしきなり。○釋。一佛國界。皆聞
Z08_0314A08: 。●(二五一)菩薩等の案內にしたがひて。あまねく
Z08_0314A09: 淨土を見めぐる也。○よう〱とは。ようやくの心
Z08_0314A10: 也。舍利講式。太子傳等に。徐の字をよそ〱と訓ず。
Z08_0314A11: 頭註榮花物語。玉村菊の卷に。いにしへそいと〻戀しきよそ〱に。うつらふ色をきくにつけてけも。たづさへゐ
Z08_0314A12: ては。攜將の字にて。手を引などしてみちびき給ふ
Z08_0314A13: 義也。般舟讚。法侶攜將入林看セシム。○已下の五
Z08_0314A14: 會は。法事讚にあり。●(二五二)且の字也。爰にては
Z08_0314A15: 先づ。そろ〱の心也。●(二五三)まづ七重寶樹の林
Z08_0314A16: にいるなり。寶とは四寶七寶等なり。觀經。其
Z08_0314A17: 寶樹。七寶花葉。無具足。疏。或有一寶
Z08_0314A18: 一樹。或二三四乃至百千萬億。不可說一樹
Z08_0314A19: ○濟緣記。四樹已上。獨株。●
Z08_0314A20: (二五四)七寶とは金。銀。瑠璃。玻璃。珊瑚。碼碯。硨磲
Z08_0314B01: なり。みがくとは。ひかりある心也。正修觀記。琪
Z08_0314B02: 樹映徹M(シテ)十方寶刹。妙華芬馥トM(シテ)。吐三身萬德
Z08_0314B03: 。●(二五五)七重とは根と。莖と。枝と。條と。葉と。
Z08_0314B04: 花と。菓との事也。たがひにいろへたるとは。ある樹
Z08_0314B05: をみれば黃金を根とし。銀を莖とし。瑠璃を枝とし。玻
Z08_0314B06: 璃を條とし。珊瑚を葉とし。碼碯を花とし。硨磲を菓
Z08_0314B07: とす。あるひはよろずの寶をもて。一樹をいろへ。あ
Z08_0314B08: るひは一の寶を一樹としたるもあり。●(二五六)一
Z08_0314B09: 樹より。をの〱。衆色のひかりをいだす。觀經禪林
Z08_0314B10: 瑠璃ニハ寶樹行列M(シテ)。影光赫奕タリ。○俊成かけきよきな
Z08_0314B11: らへのうへ木うつりきて。るりのとほそもはなかと
Z08_0314B12: そ見る。●(二五七)うへ木のさま。人のなすことなき
Z08_0314B13: に。をのれとよきほどにたちならびて。つき〲しく
Z08_0314B14: 見ゆ。經。此諸寶樹。行々相値。莖々相望。枝枝
Z08_0314B15: 相凖。葉々相向。華々相順。實々相當。釋。行々
Z08_0314B16: 整直ニM(シテ)相當。●(二五八)花には春の色あり。菓に
Z08_0314B17: は秋のつやあり。●(二五九)花の色は。閻浮檀金の如く
Z08_0314B18: にして。葉の間にめぐる。菓は自然に涌て。帝釋の瓶の
Z08_0314B19: ごとし。ひかりをはなちて佛事をなす。觀經○禪林
Z08_0314B20: 春秋無隔。有。寒暑不改。不ナラナラ

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