浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0314A01: | 千俱胝那庾多劫ヲ一。以テ二其ノ無量百千俱胝那庾多ノ舌ヲ一。 |
Z08_0314A02: | 二ノ舌ノ上ニ世シ二無量ノ聲ヲ一。讚𪜈二其ノ功德ヲ一。亦不能ハレ盡ルヿ。 |
Z08_0314A03: | ●(二四九)惠心ノ云ク。觸レレ色ニ觸レレ聲ニ。無レ不二奇妙ナラ一。 |
Z08_0314A04: | 唯心抄ニ云ク。たとへば。柳の枝に櫻の花をさかせ。二 |
Z08_0314A05: | 見のうらに。淸見が關をならべたらんがごとし。● |
Z08_0314A06: | (二五〇)目のまへの妙境におどろきて。なをいづかた |
Z08_0314A07: | もみまくほしきなり。○釋ニ云ク。一佛ノ國界。皆聞クレ |
Z08_0314A08: | 法ヲ。●(二五一)菩薩等の案內にしたがひて。あまねく |
Z08_0314A09: | 淨土を見めぐる也。○よう〱とは。ようやくの心 |
Z08_0314A10: | 也。舍利講式。太子傳等に。徐の字をよそ〱と訓ず。 |
Z08_0314A11: | 頭註榮花物語。玉村菊の卷に。いにしへそいと〻戀しきよそ〱に。うつらふ色をきくにつけてけも。たづさへゐ |
Z08_0314A12: | ては。攜將の字にて。手を引などしてみちびき給ふ |
Z08_0314A13: | 義也。般舟讚ニ云ク。法侶攜將入テレ林看セシム。○已下の五 |
Z08_0314A14: | 會は。法事讚にあり。●(二五二)且の字也。爰にては |
Z08_0314A15: | 先づ。そろ〱の心也。●(二五三)まづ七重寶樹の林 |
Z08_0314A16: | にいるなり。寶とは四寶七寶等なり。觀經ニ云ク。其ノ諸ノ |
Z08_0314A17: | 寶樹。七寶花葉。無レ不二具足セ一。疏ニ云ク。或有三一寶ヲ爲ス二 |
Z08_0314A18: | 一樹ト一。或ハ二三四乃至百千萬億。不可說ノ寶ヲ爲ス二一樹ト一。 |
Z08_0314A19: | ○濟緣記ニ云ク。四樹已上ヲ爲シレ林ト。獨株ヲ爲スレ樹ト。● |
Z08_0314A20: | (二五四)七寶とは金。銀。瑠璃。玻璃。珊瑚。碼碯。硨磲 |
Z08_0314B01: | なり。みがくとは。ひかりある心也。正修觀記ニ云ク。琪 |
Z08_0314B02: | 樹映徹M(シテ)浮ヘ二十方寶刹ノ影ヲ一。妙華芬馥トM(シテ)。吐ク二三身萬德ノ |
Z08_0314B03: | 匂ヲ一。●(二五五)七重とは根と。莖と。枝と。條と。葉と。 |
Z08_0314B04: | 花と。菓との事也。たがひにいろへたるとは。ある樹 |
Z08_0314B05: | をみれば黃金を根とし。銀を莖とし。瑠璃を枝とし。玻 |
Z08_0314B06: | 璃を條とし。珊瑚を葉とし。碼碯を花とし。硨磲を菓 |
Z08_0314B07: | とす。あるひはよろずの寶をもて。一樹をいろへ。あ |
Z08_0314B08: | るひは一の寶を一樹としたるもあり。●(二五六)一 |
Z08_0314B09: | 樹より。をの〱。衆色のひかりをいだす。觀經禪林ノ云ク。 |
Z08_0314B10: | 瑠璃ノ地ニハ寶樹行列M(シテ)。影光赫奕タリ。○俊成かけきよきな |
Z08_0314B11: | らへのうへ木うつりきて。るりのとほそもはなかと |
Z08_0314B12: | そ見る。●(二五七)うへ木のさま。人のなすことなき |
Z08_0314B13: | に。をのれとよきほどにたちならびて。つき〲しく |
Z08_0314B14: | 見ゆ。經ニ云ク。此諸ノ寶樹。行々相値ヒ。莖々相望ミ。枝枝 |
Z08_0314B15: | 相凖ヒ。葉々相向ヒ。華々相順ヒ。實々相當ル。釋ニ云ク。行々 |
Z08_0314B16: | 整直ニM(シテ)巧ニ相當リ。●(二五八)花には春の色あり。菓に |
Z08_0314B17: | は秋のつやあり。●(二五九)花の色は。閻浮檀金の如く |
Z08_0314B18: | にして。葉の間にめぐる。菓は自然に涌て。帝釋の瓶の |
Z08_0314B19: | ごとし。ひかりをはなちて佛事をなす。觀經○禪林ノ云ク。 |
Z08_0314B20: | 春秋無レ隔。有レ花モ有レ菓モ。寒暑不レ改。不レ溫ナラ不レ寒ナラ。 |