ウィンドウを閉じる

Z0390 父子相迎諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0312A01: 乃至。聲聞菩薩天人之衆。壽命長短。亦復如是。非
Z08_0312A02: 算數譬喩也。○かの佛に眷屬長壽願あ
Z08_0312A03: り。●(二二八)古。寒暑不レハ遷無老苦也。身非レハ
Z08_0312A04: 分段病苦也。●(二二九)老病の苦なければ。おと
Z08_0312A05: ろふべきやうなし。もろ〱のたのしみをうくるゆ
Z08_0312A06: へ。いつもさかりなり。○三十を盛年といひ。壯とい
Z08_0312A07: ふな〓。頌疏禮〓●(二三〇)曇鸞菩薩。はじめ長生をねが
Z08_0312A08: ひて。陶隱居といふ道士にしたがひ。仙經をうけたま
Z08_0312A09: へり。折ふし菩提流支三藏にあひて。佛法の中にも。此
Z08_0312A10: 土の仙術にすぐれたる。長生の術ありやと〻ひたま
Z08_0312A11: ふ時。流支。唾はきてのたまはく。その仙術はよな。す
Z08_0312A12: でに生あれば死ありて。輪廻をのがれず。佛を念じて
Z08_0312A13: 極樂に生ずれば。無生をさとりて。その壽。劫石もたと
Z08_0312A14: へにあらず。ながく三界をはなれて。六道にかへるこ
Z08_0312A15: となし。是わが金仙氏の長生なりとて。觀經をさづけ
Z08_0312A16: たまひぬ。鸞師ふかくよろこび給ひて。やがて仙經を
Z08_0312A17: やき。ひたすら淨業を修し。めでたく往生したまひに
Z08_0312A18: き。續高僧傳●(二三一)祖庭事苑。陶弘景。字通明。長
Z08_0312A19: 七尺七寸。朗目疎眉。細形長額。讀萬卷餘。未ルニ
Z08_0312A20: ナラ。齊高祖。作諸王侍讀。永明十年。脫
Z08_0312B01: 朝服。賜束帛。月々ニM(シテ)伏苓五斤。白蜜二升。以
Z08_0312B02: 服餌。居句曲第山。立自號華陽隱居
Z08_0312B03: 人聞スレハ書尺。卽以隱居于名毉〓略上卷。佛祖統紀卅八
Z08_0312B04: (二三二)釋名。老而不ルヲ。篇海類編
Z08_0312B05: 。方法術也。●(二三三)延齡とは長生の義なり。辨
Z08_0312B06: 正論。蜆纓。未且延一レ。淨土文。楞
Z08_0312B07: 十種。皆壽千萬歲ニM(シテ)。數盡輪廻。白
Z08_0312B08: 氏文集第五。贈王仙人。言
Z08_0312B09: 生死。假令得𪜈長生。方夭折云云。
Z08_0312B10: 揚氏法言。或仙之實。無スヿ
Z08_0312B11: 也。有レハ生者必有死。有レハ始必有。自然之道也。
Z08_0312B12: 頭註著聞に萬代もいかてかはてのなかるへき。ほとけに君は〻やくならなん●(二三四)まづ無量壽
Z08_0312B13: は。阿彌陀佛の事にて。陶隱居に對す。又はかりなき
Z08_0312B14: いのちといふを用ひたり。淨域は淨土なり。西方要
Z08_0312B15: 。栖シム淨域。域は字書。居也。界局也。
Z08_0312B16: 宇內。●(二三五)かの萬歲千秋樂未央といふ
Z08_0312B17: は。なをかぎりある詞なり。極樂の長生は。かぎりなき
Z08_0312B18: ゆへ。つゐにといひて。いまだといはず。大經。可
Z08_0312B19: タル長生。壽樂無上レ。●(二三六)流支三藏。此
Z08_0312B20: 土の仙術を聞て。輪廻をのがれずと。はぢしめ給ふ義

ウィンドウを閉じる