浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0309A01: | 佛權智の御手をもて。法性の智水をくみて。菩薩實智 |
Z08_0309A02: | の頂にそ〻ぎ。法王の職位をさづけたまふなり。禮 |
Z08_0309A03: | 讚ニ云ク。彌陀ノ心水ヲ沐ク二身頂ニ一。○黑谷上人ノ云ク。他宗 |
Z08_0309A04: | には。實敎にも權敎にも。密敎にも顯敎にも。十地を |
Z08_0309A05: | 究竟する事。漸頓を論ぜず。きはめたる大事なり。しか |
Z08_0309A06: | るに。た▲念佛の一行によりて往生をとげ。十地願行。 |
Z08_0309A07: | 自然に成就すること。まことに甚深殊勝の事なり。● |
Z08_0309A08: | (一七二)これ佛を師とし。菩薩を同學とし。無分別智 |
Z08_0309A09: | を得て。眞如法界をさとり。分に佛に同ずる義なり |
Z08_0309A10: | 云云。如來の性海とは。彌陀如來。自性法身の理なり。そ |
Z08_0309A11: | の理ふかくして海のごとし。增韻ニ云ク。歸ハ入也。禮讚ニ |
Z08_0309A12: | 云ク。性海如來盡ク是レ師ナリ。記ニ云ク。彌陀ノ法性身ヲ。名ク二 |
Z08_0309A13: | 性海如來ト一。○釋要鈔ニ云ク。理性ハ深廣常住ニM(シテ)無シレ遷ルヿ。 |
Z08_0309A14: | 故ニ名ク二性海ト一。●(一七三)これ見佛聞法の後。阿彌陀 |
Z08_0309A15: | 如來。新生の者をほどちかくめして。むつまじくかた |
Z08_0309A16: | じけなき事どもを。かたりなぐさめ給ふありさま也。 |
Z08_0309A17: | ○こ〻に引給ふは。般舟讚の偈なり。前後をとりあ |
Z08_0309A18: | はせて云ひ給へり。次にくはしき和釋あり。●(一七四) |
Z08_0309A19: | 此字をとりて題號とし給へり。記ニ云ク。佛ヲ譬ヘレ父ニ。新 |
Z08_0309A20: | 生ノ者ヲ譬フレ子ニ。父來テ迎フレ子ヲ。●(一七五)六道とあり |
Z08_0309B01: | て。た▲人天の事をしるす。●(一七六)五戒十善を修 |
Z08_0309B02: | して。人間天上にうまれたる義也。●(一七七)佛法に |
Z08_0309B03: | あはざるを飢餓といひ。本願にあはざるを困苦とい |
Z08_0309B04: | ふ。しば〱惡業をつくるを體生瘡といふ。これ法華 |
Z08_0309B05: | 信解品のことばを用ひ給へり。●(一七八)中尊より諸 |
Z08_0309B06: | 菩薩まで。●(一七九)いたみなげき給ふ。●(一八〇)十方 |
Z08_0309B07: | より。はじめて。うまれ來たるものにつげ給ふ。●(一八 |
Z08_0309B08: | 一)自業自得のくるしみ也。●(一八二)是より四句は。 |
Z08_0309B09: | 別段の偈也。●(一八三)記ニ云ク。何如ト者。如何也。● |
Z08_0309B10: | (一八四)あらたに極樂にうまれ。蓮花に化生せる菩薩 |
Z08_0309B11: | たち也。●(一八五)記ニ云ク。顯ス二悲喜交流ノ至極ヲ一。全ク |
Z08_0309B12: | 非二憂受ニ一也。字書ニ云ク。哽咽ハ悲塞也。●(一八六)よろ |
Z08_0309B13: | こびのきはまり也。●(一八七)生佛一たびわかれしよ |
Z08_0309B14: | り。〓すでに多劫をへたり。●(一八八)此度の生なり。● |
Z08_0309B15: | (一八九)わかれし時のうらみ也。●(一九〇)めぐりあ |
Z08_0309B16: | ふよろこび也。●(一九一)臨終來迎の時。○焉は助辭 |
Z08_0309B17: | なり。●(一九二)片時の間といひ。よろこびのなみだに |
Z08_0309B18: | むせびて。ことばもなかりしなり。●(一九三)今はは |
Z08_0309B19: | や。極樂にうまれて。●(一九四)心の落ちつきたる義也。 |
Z08_0309B20: | 明石に。御心おちゐるにつけてはと有。●(一九五)流 |