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Z0390 父子相迎諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0309A01: 佛權智の御手をもて。法性の智水をくみて。菩薩實智
Z08_0309A02: の頂にそ〻ぎ。法王の職位をさづけたまふなり。禮
Z08_0309A03: 。彌陀心水身頂。○黑谷上人。他宗
Z08_0309A04: には。實敎にも權敎にも。密敎にも顯敎にも。十地を
Z08_0309A05: 究竟する事。漸頓を論ぜず。きはめたる大事なり。しか
Z08_0309A06: るに。た▲念佛の一行によりて往生をとげ。十地願行。
Z08_0309A07: 自然に成就すること。まことに甚深殊勝の事なり。●
Z08_0309A08: (一七二)これ佛を師とし。菩薩を同學とし。無分別智
Z08_0309A09: を得て。眞如法界をさとり。分に佛に同ずる義なり
Z08_0309A10: 云云。如來の性海とは。彌陀如來。自性法身の理なり。そ
Z08_0309A11: の理ふかくして海のごとし。增韻。歸入也。禮讚
Z08_0309A12: 。性海如來盡ナリ。記。彌陀法性身。名
Z08_0309A13: 性海如來。○釋要鈔。理性深廣常住ニM(シテ)ルヿ
Z08_0309A14: 性海。●(一七三)これ見佛聞法の後。阿彌陀
Z08_0309A15: 如來。新生の者をほどちかくめして。むつまじくかた
Z08_0309A16: じけなき事どもを。かたりなぐさめ給ふありさま也。
Z08_0309A17: ○こ〻に引給ふは。般舟讚の偈なり。前後をとりあ
Z08_0309A18: はせて云ひ給へり。次にくはしき和釋あり。●(一七四)
Z08_0309A19: 此字をとりて題號とし給へり。記。佛。新
Z08_0309A20: 。父來。●(一七五)六道とあり
Z08_0309B01: て。た▲人天の事をしるす。●(一七六)五戒十善を修
Z08_0309B02: して。人間天上にうまれたる義也。●(一七七)佛法に
Z08_0309B03: あはざるを飢餓といひ。本願にあはざるを困苦とい
Z08_0309B04: ふ。しば〱惡業をつくるを體生瘡といふ。これ法華
Z08_0309B05: 信解品のことばを用ひ給へり。●(一七八)中尊より諸
Z08_0309B06: 菩薩まで。●(一七九)いたみなげき給ふ。●(一八〇)十方
Z08_0309B07: より。はじめて。うまれ來たるものにつげ給ふ。●(一八
Z08_0309B08: 一)自業自得のくるしみ也。●(一八二)是より四句は。
Z08_0309B09: 別段の偈也。●(一八三)記。何如者。如何也。●
Z08_0309B10: (一八四)あらたに極樂にうまれ。蓮花に化生せる菩薩
Z08_0309B11: たち也。●(一八五)記。顯悲喜交流至極。全
Z08_0309B12: 憂受也。字書。哽咽悲塞也。●(一八六)よろ
Z08_0309B13: こびのきはまり也。●(一八七)生佛一たびわかれしよ
Z08_0309B14: り。〓すでに多劫をへたり。●(一八八)此度の生なり。●
Z08_0309B15: (一八九)わかれし時のうらみ也。●(一九〇)めぐりあ
Z08_0309B16: ふよろこび也。●(一九一)臨終來迎の時。○焉は助辭
Z08_0309B17: なり。●(一九二)片時の間といひ。よろこびのなみだに
Z08_0309B18: むせびて。ことばもなかりしなり。●(一九三)今はは
Z08_0309B19: や。極樂にうまれて。●(一九四)心の落ちつきたる義也。
Z08_0309B20: 明石に。御心おちゐるにつけてはと有。●(一九五)流

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