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Z0390 父子相迎諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0304A01: 足のうら也。和名鈔。◎。和名。阿奈宇良。說文
Z08_0304A02: 足下也。是は要集にて書たまへり。聖衆來迎樂
Z08_0304A03: 。草菴之間。便是蓮臺之程。此
Z08_0304A04: 文の心を。玉葉集藤原基隆草の庵の露きらぬとや人はみ
Z08_0304A05: る。はちすの花にやどりぬる身を。●(一二九)觀經
Z08_0304A06: 行者見已。心大歡喜。靈芝云。所感聖境ナリ。故
Z08_0304A07: 歡喜。要集。爾時歡喜心。不。●
Z08_0304A08: (一三〇)經。自見レハ己身セリ蓮花臺。長跪合
Z08_0304A09: M(シテ)。爲。○前に有し千遍影向の時。父は子
Z08_0304A10: をみ給へ共。子はいまだ父を見たてまつらず。此禮拜
Z08_0304A11: の時が。はじめて父子相迎なり。●(一三一)經
Z08_0304A12: 。卽得往生。般舟讃。低スルハ
Z08_0304A13: 此國。擧レハレリ彌陀界。○靈芝
Z08_0304A14: 十萬億刹。凡情疑〓ト。然彈指屈臂。刹那
Z08_0304A15: ニハ十方淨穢同一心ナルヲ。二ニハ念迅速不
Z08_0304A16: 思議ナルヲ故。○又云。形。有蟬蛻。十
Z08_0304A17: 萬億土。刹那卽至。彼威神。衆生業力。易
Z08_0304A18: ルニ。如スカ耳。已上○後成恩寺殿の勤修念佛
Z08_0304A19: 記に。十疑論を引れて。たとへば人の夢に。身は床にあ
Z08_0304A20: りながら。他方の一切世界にいたるがごとし。古今。も
Z08_0304B01: ろこしの夢にみしかはちか〻りき。おもはぬ中ぞは
Z08_0304B02: るけかりける。此歌の心也とあそばしたり●(一三二)
Z08_0304B03: 三界なり。●(一三三)極樂なり。●(一三四)觀經
Z08_0304B04: ナルニ一念。卽生彼國云云。一念も刹那も。往
Z08_0304B05: 生の時のすみやかなる事をいふ。念はすなはち心念
Z08_0304B06: なり。心論。心念疾於風ヨリモ。○是は淨穢の處に
Z08_0304B07: 約し。下は行者の身に約す。●(一三五)死苦をまぬか
Z08_0304B08: る〻なり。●(一三六)淨土の樂を得なり。●(一三七)こ
Z08_0304B09: れはいと▲はやき義なり。前の一念の間を。又九十に
Z08_0304B10: わけて。その一分を刹那といふ。大かた。つまはじ
Z08_0304B11: きするあいだに。六十四の刹那ありといへり。刹那
Z08_0304B12: は梵語なり。翻じて一念といふ。念に大小あり。念
Z08_0304B13: は大念なり。一刹那は小念なり。仁王經。九十刹
Z08_0304B14: 一念。婆沙論。時之極少一刹那。○是
Z08_0304B15: は大智律師の詞なり。阿彌陀經義疏。淨業內
Z08_0304B16: 慈光外。脫。一刹那ナリ。○是より
Z08_0304B17: 下は。極樂のありさまなり。經釋の心をとりて。次第よ
Z08_0304B18: く書たまへり。要集の十樂も此中に有。つら〱此段
Z08_0304B19: をよめば。曼陀羅にむかふがごとし。古人のいはゆる
Z08_0304B20: 無形の繪なり。諺註のしげきをいふことなかれ。すな

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