浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0303A01: | つる也。玉葉集。爲子。むらさきの雲たなびきてはた |
Z08_0303A02: | ちあまり。いつ〻のすがたまち見てしかな。●(一二〇) |
Z08_0303A03: | うてなは蓮臺なり。惠心ノ云ク。大悲觀世音。申テ二百福 |
Z08_0303A04: | 莊嚴ノ手ヲ一。擎テ二寶蓮臺ヲ一。至二行者ノ前ニ一。來迎ノ讚ニ云ク。時 |
Z08_0303A05: | に大悲觀世音。やうやく步ちかつきて。紫摩金の身を |
Z08_0303A06: | 曲て。蓮臺かたぶけ寄給ふ。覺鑁上人ノ云ク。大悲觀世 |
Z08_0303A07: | 音は。忝じけなくも。端嚴の御足をひざまづきて。寶 |
Z08_0303A08: | 蓮臺をよせたまふ。●(一二一)來迎讚ニ云ク。次に勢至 |
Z08_0303A09: | 大薩埵。聖衆同時に讚嘆し。大定智悲の手をのべて。行 |
Z08_0303A10: | 者の頭をなで給ふ。長水ノ云ク。摩頂ソ安慰也。定林ニ曰ク。 |
Z08_0303A11: | 摩頂ハ撫以示スレ愛ヲ。正覺上人ノ云ク。大勢至菩薩は。金 |
Z08_0303A12: | 色の御手をのべて。行者をいだき。觀音の蓮花にのせ |
Z08_0303A13: | 給ふと云云。唐ノ高僧惟岸。終焉ノ偈ニ云ク。觀音助テ遠ク |
Z08_0303A14: | 接シ。勢至輔テ遙ニ迎フ。寶瓶冠上ニ顯レ。化佛頂前ニ明ナリ。 |
Z08_0303A15: | 俱ニ遊テ二十方ノ刹ニ一。持M(シテ)レ花ラ俟二九生ヲ一。願ハ以二慈悲ノ手ヲ一。 |
Z08_0303A16: | 提奬M(シテ)共ニ西ニ行已上●(一二二)よそをひとは。三尊の御 |
Z08_0303A17: | すがたなり。遊仙窟。日本紀に。光儀威儀の字を訓ず。下 |
Z08_0303A18: | に靈儀とあり。住生講式ニ云ク。始テ拜スルニ二彌陀如來ヲ一。妙 |
Z08_0303A19: | 覺高貴ノ體殊ニ珍シ。●(一二三)蓮臺のかほりなり。下 |
Z08_0303A20: | の花臺にかけてみるべし。小經に。蓮色を說て。微妙香 |
Z08_0303B01: | 潔といへり。大阿彌陀經ニ云ク。其華ノ香。都テ八方上下。衆 |
Z08_0303B02: | 華ノ香ノ中ノ精也。これ妙香合成の本願あるゆへなり。 |
Z08_0303B03: | ○又ほとけ八十種好の中に。毛孔出香氣。口出無上香 |
Z08_0303B04: | あり。榊に。大將の御にほひさへかほりあひ。めでたう |
Z08_0303B05: | 極樂おもひやらると有。○又いろつやの事をも。にほ |
Z08_0303B06: | ひといふ。萬葉に。艶の字をにほひとよませり。日のに |
Z08_0303B07: | ほふ。紅のにほひなどいふ事有。榊に。うちみだれ給 |
Z08_0303B08: | へる御かほのにほひ。にるものなく見ゆとあり。● |
Z08_0303B09: | (一二四)三尊のよそほひ也。釋ニ云ク。或見二彌陀金色ノ靈 |
Z08_0303B10: | 儀ヲ一。字書ニ云ク。靈ハ神也。儀ハ容也。觀門義鈔ニ云ク。威儀非二 |
Z08_0303B11: | 常相ニ一。故ニ云二靈儀ト一。箒木に。いまめかしきにめうつ |
Z08_0303B12: | りてと有。●(一二五)此世になごりおしき心もなき |
Z08_0303B13: | 也。●(一二六)蓮花房臺なり。九品の位に應じて。蓮臺に |
Z08_0303B14: | 別あり。紫金。金色。餘寶色。七寶。雜色等なり。●(一二七) |
Z08_0303B15: | まへに。よろづとりそへたる心ぼそさといへり。恩受 |
Z08_0303B16: | のわかれ。名利の餘執等なり。古ニ云ク。笙歌聞レハ二孤雲ノ |
Z08_0303B17: | 上ニ一。耳ニ忘二恩愛ノ聲ヲ一。聖衆來レハ二落月之下ニ一。眼隔ツ二人 |
Z08_0303B18: | 間ノ色ヲ一。向ハ二觀音紫金之臺ニ一。欲情何ソ留ン二草菴ニ一。瞻上レハ二 |
Z08_0303B19: | 彌陀白毫之光ヲ一。愛心無シレ殘ヿ二自體ニ一。●(一二八)息を引 |
Z08_0303B20: | とるとをもへば。はや蓮臺に膝をくむ也。あなうらは |