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Z0390 父子相迎諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0303A01: つる也。玉葉集。爲子。むらさきの雲たなびきてはた
Z08_0303A02: ちあまり。いつ〻のすがたまち見てしかな。●(一二〇)
Z08_0303A03: うてなは蓮臺なり。惠心。大悲觀世音。申百福
Z08_0303A04: 莊嚴。擎寶蓮臺。至行者。來迎。時
Z08_0303A05: に大悲觀世音。やうやく步ちかつきて。紫摩金の身を
Z08_0303A06: 曲て。蓮臺かたぶけ寄給ふ。覺鑁上人。大悲觀世
Z08_0303A07: 音は。忝じけなくも。端嚴の御足をひざまづきて。寶
Z08_0303A08: 蓮臺をよせたまふ。●(一二一)來迎讚。次に勢至
Z08_0303A09: 大薩埵。聖衆同時に讚嘆し。大定智悲の手をのべて。行
Z08_0303A10: 者の頭をなで給ふ。長水。摩頂安慰也。定林
Z08_0303A11: 摩頂撫以示。正覺上人。大勢至菩薩は。金
Z08_0303A12: 色の御手をのべて。行者をいだき。觀音の蓮花にのせ
Z08_0303A13: 給ふと云云。唐高僧惟岸。終焉。觀音助
Z08_0303A14: 。勢至輔。寶瓶冠上。化佛頂前ナリ
Z08_0303A15: 十方。持M(シテ)九生。願慈悲
Z08_0303A16: 提奬M(シテ)西已上●(一二二)よそをひとは。三尊の御
Z08_0303A17: すがたなり。遊仙窟。日本紀に。光儀威儀の字を訓ず。下
Z08_0303A18: に靈儀とあり。住生講式。始スルニ彌陀如來。妙
Z08_0303A19: 覺高貴體殊。●(一二三)蓮臺のかほりなり。下
Z08_0303A20: の花臺にかけてみるべし。小經に。蓮色を說て。微妙香
Z08_0303B01: 潔といへり。大阿彌陀經。其華香。都八方上下。衆
Z08_0303B02: 精也。これ妙香合成の本願あるゆへなり。
Z08_0303B03: ○又ほとけ八十種好の中に。毛孔出香氣。口出無上香
Z08_0303B04: あり。榊に。大將の御にほひさへかほりあひ。めでたう
Z08_0303B05: 極樂おもひやらると有。○又いろつやの事をも。にほ
Z08_0303B06: ひといふ。萬葉に。艶の字をにほひとよませり。日のに
Z08_0303B07: ほふ。紅のにほひなどいふ事有。榊に。うちみだれ給
Z08_0303B08: へる御かほのにほひ。にるものなく見ゆとあり。●
Z08_0303B09: (一二四)三尊のよそほひ也。釋。或見彌陀金色
Z08_0303B10: 。字書。靈神也。儀容也。觀門義鈔。威儀非
Z08_0303B11: 常相。故靈儀。箒木に。いまめかしきにめうつ
Z08_0303B12: りてと有。●(一二五)此世になごりおしき心もなき
Z08_0303B13: 也。●(一二六)蓮花房臺なり。九品の位に應じて。蓮臺に
Z08_0303B14: 別あり。紫金。金色。餘寶色。七寶。雜色等なり。●(一二七)
Z08_0303B15: まへに。よろづとりそへたる心ぼそさといへり。恩受
Z08_0303B16: のわかれ。名利の餘執等なり。古。笙歌聞レハ孤雲
Z08_0303B17: 。耳恩愛。聖衆來レハ落月之下。眼隔
Z08_0303B18: 。向觀音紫金之臺。欲情何草菴。瞻上レハ
Z08_0303B19: 彌陀白毫之光。愛心無自體。●(一二八)息を引
Z08_0303B20: とるとをもへば。はや蓮臺に膝をくむ也。あなうらは

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