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Z0390 父子相迎諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0294A01: 威儀常。(三四五)不M(シテ)三昧神通
Z08_0294A02: (三四六)一々神通到佛會。會々(サト)無生
Z08_0294A03: とて。(三四七)しづかに禪定にありながら。(三四八)お
Z08_0294A04: ほくの身を變化し。(三四九)處々の佛會にわかちやり
Z08_0294A05: て。會々に法をきかしむ。その面々にきくところは。
Z08_0294A06: かへりて身ひとつのさとりとなる。(三五〇)これこと
Z08_0294A07: なる(三五一)逍遙のきはまりなり。(三五二)
Z08_0294A08: 諺註
Z08_0294A09: 法華。其中衆生悉是其子。疏。一切
Z08_0294A10: 生。等佛性。佛性同。故子也。已上
Z08_0294A11: ●(一)發語の辭なり。助語辭。如スルカ。以
Z08_0294A12: 按抑M(シテ)其所-以。○この卷に。佛國をこふ
Z08_0294A13: る心をす〻め給ふ。爰にはまづ。父子相迎は。佛の御方
Z08_0294A14: よりす〻みて。懇望し給ふ事をあらはす。●(二)これ
Z08_0294A15: みな前に註す。●(三)相遇の字。●(四)四十八の大願
Z08_0294A16: みな衆生のため也。此段。暗に論註の心をうつす●(五)
Z08_0294A17: 十劫已前也。前に註す。●(六)正覺をとりて。阿彌陀
Z08_0294B01: 如來となのり給ふ事なり。選擇。十劫正覺之唱
Z08_0294B02: 于念佛。●(七)相迎の字。●(八)傳通記に。十劫
Z08_0294B03: 正覺の利益衆生を。大力といへり。まうけは設の字な
Z08_0294B04: り。給ひにしのには。詞の助なり。法藏の因位は。願ば
Z08_0294B05: かりにして度生のちからなし。願のうへに行をおこ
Z08_0294B06: し。すでに成佛し給ひて後は。たしかにそのちからを
Z08_0294B07: そなはり給へる也。論註。依法藏菩薩四十
Z08_0294B08: 八願。今日阿彌陀如來自在神力アリ。願。力
Z08_0294B09: 。願不徒然ナラ。力不虛設ナラ。力願相符。畢
Z08_0294B10: シテ差。●(九)十劫以後なり。○因位のむかしよ
Z08_0294B11: り。ふかき御こ〻ろざしといひ。成佛の後のつよき御
Z08_0294B12: ちからといひ。あなたよりこれほどのぞみ給ふ事な
Z08_0294B13: れば。父子相迎。露もうたがひなし。●(一〇)發願の
Z08_0294B14: こ〻ろざし。こまやかなるをねんごろといふ。慇懃の
Z08_0294B15: 字にて。委曲貌なり。●(一一)したしむ詞。佛の御
Z08_0294B16: 身。●(一二)われらは極樂の道にまよひて。彌陀の慈
Z08_0294B17: 父をしらず。廿五有の間にみなしごとなれり。●(一三)
Z08_0294B18: 喚の字にてよび給ふ事也。○四十八願といふよりは。
Z08_0294B19: 釋文を用給へり。法事讚。四十八願慇懃喚。●(一四)
Z08_0294B20: 三界六道の間なり。四洲四。四惡趣四。六欲天六。梵

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