ウィンドウを閉じる

Z0390 父子相迎諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0293A01: て父とし。(二九五)はちすをもて母とし。(二九六)さき
Z08_0293A02: にうまれたるを兄とし。(二九七)のちにうまれたるを
Z08_0293A03: 弟として。(二九八)ともに法乳一味のしたしみあれ
Z08_0293A04: ば。(二九九)は▲かりなく。もろ〱の上善の人と。と
Z08_0293A05: もに一處に會することをえたり。(三〇〇)さしもいま
Z08_0293A06: まで。(三〇一)人のやつこに。なを身をまかせたりし
Z08_0293A07: ほどのいやしさに。(三〇二)いつしか觀音勢至にかた
Z08_0293A08: をならべ。普賢文殊にひざをくみたてまつる。(三〇三)
Z08_0293A09: これ過分の面目などは。いふにやをよぶ。(三〇四)ひ
Z08_0293A10: かりにふれて三忍をうるも。(三〇五)はた。(三〇六)あ
Z08_0293A11: りがたき()(ヤク)ぞかし。(三〇七)又大衆無生法食會にま
Z08_0293A12: じはりて。(三〇八)飯食經行すれば。(三〇九)七寶のは
Z08_0293A13: ち(鉢)お(を)のづからまへにありて。(三一〇)百味
Z08_0293A14: の飯食そのなかに現ず。(三一一)いまだもちゐざれど
Z08_0293A15: も。みるにすなはちあきぬ。(飽畢)(三一二)いにしへは
Z08_0293A16: 一兩の(カツ)()。(三一三)一餐のかれいゐ(ひ)(餉)だに
Z08_0293A17: も。(三一四)なをもとめがたく。(衣也)えがたかりし
Z08_0293A18: に。(食也)いま衣食自然にして。身をやすくし。たまし
Z08_0293A19: ゐをやしなへば。(三一五)さらにうれへわづらふこと
Z08_0293A20: なし。(三一六)た▲なすわざとては。あしたにちりし
Z08_0293B01: (散布)く花をひろひもて。はるかに他方十萬億の佛に
Z08_0293B02: たむけ。(三一七)かへさ(カヘリサマ)に。(三一八)無量百千
Z08_0293B03: 三昧をうる。いとなみばかりなり。(三一九)又神通に
Z08_0293B04: のり(駕)て。(三二〇)虛空會にのぼれば。(三二一)寶
Z08_0293B05: 殿身にしたがひて。そらのなかにとぶ。(三二二)雲路の
Z08_0293B06: 徘徊。(三二三)風情きはまりがたし。(三二四)花雲そび
Z08_0293B07: きて。かけはし(梯)となれば。(三二五)聖衆そでをつ
Z08_0293B08: らねてわたり。(三二六)香風ふきて樂をなせば。(三二七)
Z08_0293B09: 飛天たもとをひるがへしてまふ。(三二八)面々に
Z08_0293B10: (三二九)通をとばして。(三三〇)をのがじ〻。(自恣)
Z08_0293B11: (三三一)遊戲快樂するありさま。(三三二)とり〲に
Z08_0293B12: あやしくたへ(奇妙)なり。(三三三)すべて(三三四)い
Z08_0293B13: づこ〻そ。(三三五)なをざりがてらに見すぎぬべき心
Z08_0293B14: ちもなく。(三三六)わづかに半日を。七世になずらへ
Z08_0293B15: しはさらなり。(三三七)なを多劫も。一念とおぼえぬ
Z08_0293B16: べきまで。(三三八)こ〻もなごりおしく。かしこも又
Z08_0293B17: ゆかしくて。(三三九)やすらへば。心もとなく(三四〇)
Z08_0293B18: すぐれば。あしもいそがれぬ。(三四一)す〻み。しりぞ
Z08_0293B19: きに思ひはづらひては。(三四二)いかで。(三四三)身を
Z08_0293B20: も。あまたにわけてしがなと。おぼゆれば。(三四四)四

ウィンドウを閉じる