ウィンドウを閉じる

Z0390 父子相迎諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0292A01: 三惡のみち。(二四一)あとたえたれば。(二四二)後の世
Z08_0292A02: の。をそろしかるべきもなく。(二四三)五妙の境。こ〻
Z08_0292A03: ろにまかせたれば。(二四四)この身のたのしみも又つ
Z08_0292A04: くべからず。(二四五)これを敎門になぞらへて思ひや
Z08_0292A05: りけんは。さらにかずにもあらざりけり。(二四六)げ
Z08_0292A06: にぞ。はじめて佛會にいりて。未曾有なる事をえた
Z08_0292A07: る。(二四七)いへばことばもたらず。思へば心もをよ
Z08_0292A08: ばす。(二四八)た▲物ごとに。たぐひなくめづらしけれ
Z08_0292A09: ば。(二四九)國界あまねくゆかしくて。はるかに佛會
Z08_0292A10: をうか▲ひゆくに。(二五〇)聖衆よそ〱(徐々)たづ
Z08_0292A11: さへゐて。(二五一)かつ〲(二五二)寶林寶樹會にい
Z08_0292A12: らしむ。(二五三)みれば七寶をみがきて。(二五四)七重
Z08_0292A13: たがひにいろ(彩)へたるうへき。(二五五)ひかりをつ
Z08_0292A14: らねてたちならぶかげ。(二五六)をのがなみ〱(行々)。
Z08_0292A15: みだりがはしからず。(二五七)枝には春秋をならべ
Z08_0292A16: て。(二五八)花もあり。このみもあり。(二五九)葉には
Z08_0292A17: 衆色をまじへて。(二六〇)あを葉にもにたり。もみぢに
Z08_0292A18: もにたり。(二六一)この寶花寶葉のたへ(妙)なるだに
Z08_0292A19: もあるに。(二六二)長風や〻林をつたひてすぐれば。
Z08_0292A20: (二六三)音樂ほのかにこずゑをわたりてゆく。(二六四)
Z08_0292B01: こゑ妙法をとく。(二六五)きけば無生を證す。(二六六)
Z08_0292B02: 又八功德池のほとりにのぞみて。(二六七)百寶池渠會
Z08_0292B03: をみれば。(二六八)七寶のきし。(二六九)八德のなみに
Z08_0292B04: あらはれて。(二七〇)いと▲あざやかにうつろふかげ
Z08_0292B05: を。(二七一)をのがいろがほにすみなせる水のそこ
Z08_0292B06: も。くまなくいさぎよきに。(二七二)靑黃赤白のはち
Z08_0292B07: すさへ。(二七三)ひかりをうかべて。さきみだれたれ
Z08_0292B08: ば。(二七四)いと▲蓮花の大衆も。(二七五)莊嚴をそへ
Z08_0292B09: て。(二七六)花にあそぶ人天は。(二七七)九品のすがた
Z08_0292B10: あらたに。(二七八)なみにたはふる〻菩薩は。(二七九)十
Z08_0292B11: 地のかげたけ(影闌)たり。(二八〇)みぎはには。(二八一)
Z08_0292B12: 鳧鴈鴛鴦(二八二)むらがりゐて。(二八三)たへなるの
Z08_0292B13: りを。なきつれたるこゑ。(二八四)(アイ)(エン)()(リヤウ)にして。こ
Z08_0292B14: とに人の心をおこすたよりなり。(二八五)これらはみ
Z08_0292B15: な。(二八六)爲引他方凡聖類のたくみ。(二八七)故佛現
Z08_0292B16: 此不思議の御しわざなるべし。(二八八)又寶樓宮殿會
Z08_0292B17: にいりて。(二八九)凡聖まじはり坐するに。(二九〇)か
Z08_0292B18: たちに善惡なく。(二九一)しなに貴賤あることなし。
Z08_0292B19: (二九二)これみな彌陀法王。住持のともがら。(二九三)
Z08_0292B20: 正覺淨花。化生の衆なれば。(二九四)おなじく佛をも

ウィンドウを閉じる