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Z0390 父子相迎諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0290A01: 自家と(一三三)。た▲一念をさかひ。(一三四)脫苦と
Z08_0290A02: (一三五)得樂と。(一三六)はづかに刹那をへだてたる
Z08_0290A03: に。(一三七)いつしか(一三八)紫磨黃金のはだへ。
Z08_0290A04: (一三九)忍辱のころもにか▲やき。(一四〇)(ク〓ン)(セン)寶冠
Z08_0290A05: のかざり。(一四一)解脫の瓔珞にはへ(榮)たり。(一四二)
Z08_0290A06: 四八よそほひいつくし(嚴)く。(一四三)六通さとりあ
Z08_0290A07: きらかなれば。(一四四)いかなる大會にさしいづと
Z08_0290A08: も。かたへはづかしかるまじきさまなり。(一四五)す
Z08_0290A09: なはち蓮臺よりおり(下)て。やうやく佛所にす〻ま
Z08_0290A10: んとすれば。(一四六)雜厠間錯の寶地。(一四七)あしの
Z08_0290A11: ふみどころもおぼえず。(一四八)大海塵沙の佛會。
Z08_0290A12: (一四九)行路も〓ゐ〱(初々)〓き心ちするに。(一五〇)
Z08_0290A13: 觀音勢至まし〱て。たのもしくみちしるべし給は
Z08_0290A14: んと。(一五一)まつ瓔珞(サイ)(ナン)のころもをきせて。(一五二)
Z08_0290A15: 威儀うるはしくかいつくろふ。(一五三)これさしも。
Z08_0290A16: はれ〲しき大會の初參なれば。(一五四)心ことにい
Z08_0290A17: だしたて給なるべし。(一五五)この法侶に(一五六)た
Z08_0290A18: づさへられて。(一五七)ほとけの御まへにまうでたれ
Z08_0290A19: ば。(一五八)烏瑟オケシこまやかにして。(一五九)蒼天よりも
Z08_0290A20: みどりに。(一六〇)毫光あきらかにして。皓月よりも
Z08_0290B01: しろし。(一六一)丹菓。(一六二)靑蓮のいろ。(一六三)萬
Z08_0290B02: 字。(一六四)千輪の文。(一五六)すべ(總)て(一六六)淸淨
Z08_0290B03: 慈門の感ずるところなれば。(一六七)見者無厭の御す
Z08_0290B04: がた也。(一六八)めしばらくもすてず。(一六九)頭頂に
Z08_0290B05: 敬禮し。(一七〇)彌陀の心水をうけて。(一七一)如來の
Z08_0290B06: 性海に歸す。(一七二)さても(一七三)父子相迎ヘテ
Z08_0290B07: 大會。(一七四)卽問六道苦辛。(一七五)或
Z08_0290B08: 得人天。(一七六)飢餓困苦M(シテ)(カサ)。(一七七)(ソノ)
Z08_0290B09: (トキ)彌陀及大衆。(一七八)聞一レ皆傷歎
Z08_0290B10: (一七九)彌陀吿-言ハク諸佛子。(一八〇)自作自受。莫
Z08_0290B11: 。(一八一)彌陀吿-言諸佛子。(一八二)極樂
Z08_0290B12: (イヅレ)-如彼三界。(一八三)新往化生俱ルモ(コタヘ)ント。(一八四)
Z08_0290B13: 合掌悲咽M(シテ)コト。(一八五)と釋する。その時の儀
Z08_0290B14: 威儀法式こそ。いひつ▲くるも。あはれにかなしけれ。
Z08_0290B15: (一八六)わかれしとしふりて。(一八七)あふ日あらた
Z08_0290B16: なれば。(一八八)さぞうらみも。いまだわすれがたく。
Z08_0290B17: (一八九)よろこびも。ことさらにいますらめども。
Z08_0290B18: (一九〇)(ジウ)(ヱン)は(一九一)とりあへざ(不取敢)りしかば。
Z08_0290B19: さながら。むせびてすぎたまひにけるならん。(一九二)
Z08_0290B20: すでに(一九三)父子あひむかへて。大會にいりぬれ

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