浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0288A01: | (八)このかた。(九)四十八願。ねんごろ(慇懃)に。(一〇) |
Z08_0288A02: | わが(一一)まよひ子やあると。(一二)よば(喚)ひ給 |
Z08_0288A03: | へども。(一三)二十五有のうち。(一四)いづくにこ |
Z08_0288A04: | そ。こ〻にありとこたふ(答)るをと(音)もなかりつ |
Z08_0288A05: | るほど。(一五)こひかなしみたまふ御心。(一六)さ |
Z08_0288A06: | ぞ。(一七)やるかたもなくおぼしけむ。(一八)しかる |
Z08_0288A07: | に。(一九)われらいま。(二〇)本家を(二一)思ひい |
Z08_0288A08: | で〻。(二二)はじめて(二三)父の名をよばひたちぬ。 |
Z08_0288A09: | (二四)この南無阿彌陀佛のこゑをきこしめしつけぬ |
Z08_0288A10: | るよろこび。又をき所なくおぼしめすべし。(二五)さ |
Z08_0288A11: | ればぞ。(二六)十萬億土のみちをなかにして。(二七) |
Z08_0288A12: | 每日に千返まで。(二八)行者のところにはきたり給 |
Z08_0288A13: | らん。(二九)しやう(樣)こそかはれ。(三〇)かしこ(畏) |
Z08_0288A14: | きさとりある心までも。(三一)なを子をおもふみち |
Z08_0288A15: | にはまよふなりけり。(三二)この御慈悲の(三三)あ |
Z08_0288A16: | はれに。(三四)かたじけなきを(三五)思ひしらんに |
Z08_0288A17: | は。(三六)いかほどか。ほとけもなつかしう。(三七) |
Z08_0288A18: | 往生も心もとなかるべきに。(三八)つきし(著染)み |
Z08_0288A19: | ぬる心のくせ(癖)は。(三九)まよひなをはるけ(霽氣) |
Z08_0288A20: | がたくて。(四〇)たま〱思つくるおり。(四一)うち |
Z08_0288B01: | おどろかる〻も。(四二)た▲いはればかりにて。(四三) |
Z08_0288B02: | 緣にあふ時は。(四四)ことはりをだにも。なをわすれ |
Z08_0288B03: | はてぬ。(四五)いゑぢ(家路)には。つかれ(勞)をかへ |
Z08_0288B04: | りみぬ(不顧)ならひなれども。(四六)極樂のかへ(歸) |
Z08_0288B05: | さは。(四七)むげに(四八)念佛のあしも(四九)やす |
Z08_0288B06: | (休)らひがちなり。(五〇)この心ざしのおろそかさ |
Z08_0288B07: | には。往生もたちかへり。あやぶましかりぬべけれど |
Z08_0288B08: | も。(五一)さすが。(五二)南無阿彌陀佛を。おこたり |
Z08_0288B09: | はつるほどの身にしあらねば。(五三)こゑをたづね |
Z08_0288B10: | ん。(五四)かこつかたの。なかるべきにもあらず。(五五) |
Z08_0288B11: | さらにおもはぬをだにしたふは。おやの慈悲なれば。 |
Z08_0288B12: | (五六)ましていさ〻かもたすけ給へと。(五七)ねん |
Z08_0288B13: | じきこえん子を(五八)すつるみちありなんや。(五九) |
Z08_0288B14: | これ(六〇)おもひつ▲くるおりぞ。げに(六一)往生 |
Z08_0288B15: | もうちとけて心やすく。(六二)本願もうらなくたの |
Z08_0288B16: | もしくおぼゆる。(六三)たとひ(六四)いかに。いゑ |
Z08_0288B17: | のいぬ。(五六)つねになれたりとも。(六六)願力をか |
Z08_0288B18: | たうど(方人)にて。(六七)名號のつゑをとりなんに。 |
Z08_0288B19: | (六八)すこしもなにのおそれかあらん。(六九)さり |
Z08_0288B20: | ながら妄執はにく(惡)きものぞ。(七〇)よもとは思 |