ウィンドウを閉じる

Z0390 父子相迎諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0287A01: くらぶれば。我等がねがひは物の數にあらず。凡夫の
Z08_0287A02: 分齊なれば。つよしといふとも。何ほどの事かあらん
Z08_0287A03: た▲佛のつよき御こ〻ろざしに引れて。往生を遂ぐ
Z08_0287A04: 可き也。○是までに。魚母のたとへをあわせてす〻め。
Z08_0287A05: 是より下には。右のたとへを。むばひてす〻むる也。●
Z08_0287A06: (四七八)をとらぬといふ事也。○是はおやのかたに
Z08_0287A07: て潤色する也。●(四七九)魚は母ばかりの念力なれ
Z08_0287A08: ば。片思なり。○是は子のかたにて。す〻めをつのる
Z08_0287A09: なり。●(四八〇)論註に有し嶨の字を。水なきさわと
Z08_0287A10: いふ也。夏は水ありて。冬は水なき處を嶨といふなり。
Z08_0287A11: ●(四八一)彌陀をたのむ衆生の事。●(四八二)念佛す
Z08_0287A12: る人は。佛の願力と。信者の行力と(モロ)(オモ)也。かたおも
Z08_0287A13: ひなる魚だに。朽ちぬためしあり。もろおもひの我等。
Z08_0287A14: いかでか往生にと▲こほりあらん。●(四八三)なにし
Z08_0287A15: に。生死にと▲まらんや。貪愛のさかむなること。河の
Z08_0287A16: みなぎるが如くにして。衆生をた▲よはすゆへに。愛
Z08_0287A17: 河といふ也。𣵀槃經。愛河洄澓M(シテ)衆生。三藏法
Z08_0287A18: 。流而不返。謂。謂衆生由三惑之所
Z08_0287A19: 流轉。漂-泊M(シテ)三界。而不於𣵀槃彼岸也。●
Z08_0287A20: (四八四)口にとなへ。心におもふ事也。●(四八五)ほ
Z08_0287B01: とけの御方よりも。かへりて吾を念じ給ふべしと也。
Z08_0287B02: 法事讚。人能スレハ。佛還シ玉フ。●(四八六)
Z08_0287B03: 臨終の時の事也。かたちとは此身なり。かる〻とは死
Z08_0287B04: の事也。前にも註す。爰は釋文をよみて。書き給へると
Z08_0287B05: 見えたり。般舟讚。形枯命斷佛前。●(四八七)
Z08_0287B06: 卷の終に又此四字あり。下卷へうつるによし。●
Z08_0287B07: (四八八)是は死後のたましゐの事也。●(四八九)結勸
Z08_0287B08: なり。●(四九〇。四九一)上の疑にかけていへり。○い
Z08_0287B09: よ〱。●(四九二)ひたすらに心をよする事也。又心
Z08_0287B10: をおかず。うち賴む事也。法事讚。衆等傾
Z08_0287B11: ント。●(四九三)上來のうたがひはれて。本願を
Z08_0287B12: 信仰する也。●(四九四)此かきとめ最殊勝なり。他力
Z08_0287B13: に落著して。父子相迎のこ〻ろをふくめり。
Z08_0287B14: 父子相迎下本諺註
Z08_0287B15: 抑(一)法藏五劫思惟して。(二)父子あひあはん(三)
Z08_0287B16: 願をおこし。(四)彌陀十劫に。(五)(サトリ)をとなへて。(六)
Z08_0287B17: 父子あひむかへむ(七)ちからをまうけ給ひにしより

ウィンドウを閉じる