浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0287A01: | くらぶれば。我等がねがひは物の數にあらず。凡夫の |
Z08_0287A02: | 分齊なれば。つよしといふとも。何ほどの事かあらん |
Z08_0287A03: | た▲佛のつよき御こ〻ろざしに引れて。往生を遂ぐ |
Z08_0287A04: | 可き也。○是までに。魚母のたとへをあわせてす〻め。 |
Z08_0287A05: | 是より下には。右のたとへを。むばひてす〻むる也。● |
Z08_0287A06: | (四七八)をとらぬといふ事也。○是はおやのかたに |
Z08_0287A07: | て潤色する也。●(四七九)魚は母ばかりの念力なれ |
Z08_0287A08: | ば。片思なり。○是は子のかたにて。す〻めをつのる |
Z08_0287A09: | なり。●(四八〇)論註に有し嶨の字を。水なきさわと |
Z08_0287A10: | いふ也。夏は水ありて。冬は水なき處を嶨といふなり。 |
Z08_0287A11: | ●(四八一)彌陀をたのむ衆生の事。●(四八二)念佛す |
Z08_0287A12: | る人は。佛の願力と。信者の行力と諸思ヒ也。かたおも |
Z08_0287A13: | ひなる魚だに。朽ちぬためしあり。もろおもひの我等。 |
Z08_0287A14: | いかでか往生にと▲こほりあらん。●(四八三)なにし |
Z08_0287A15: | に。生死にと▲まらんや。貪愛のさかむなること。河の |
Z08_0287A16: | みなぎるが如くにして。衆生をた▲よはすゆへに。愛 |
Z08_0287A17: | 河といふ也。𣵀槃經ニ云ク。愛河洄澓M(シテ)沒ス二衆生ヲ一。三藏法 |
Z08_0287A18: | 數ニ云ク。流テ而不レ返。謂二之ヲ流ト一。謂ク衆生由テ三三惑ニ之所二 |
Z08_0287A19: | 流轉一。漂二-泊M(シテ)三界ニ一。而不レ能レ返二於𣵀槃ノ彼岸ニ一也。● |
Z08_0287A20: | (四八四)口にとなへ。心におもふ事也。●(四八五)ほ |
Z08_0287B01: | とけの御方よりも。かへりて吾を念じ給ふべしと也。 |
Z08_0287B02: | 法事讚ニ云ク。人能ク念スレハレ佛ヲ。佛還テ念シ玉フ。●(四八六) |
Z08_0287B03: | 臨終の時の事也。かたちとは此身なり。かる〻とは死 |
Z08_0287B04: | の事也。前にも註す。爰は釋文をよみて。書き給へると |
Z08_0287B05: | 見えたり。般舟讚ニ云ク。形枯レ命斷テ佛前ヲ期ス。●(四八七) |
Z08_0287B06: | 卷の終に又此四字あり。下卷へうつるによし。● |
Z08_0287B07: | (四八八)是は死後のたましゐの事也。●(四八九)結勸 |
Z08_0287B08: | なり。●(四九〇。四九一)上の疑にかけていへり。○い |
Z08_0287B09: | よ〱。●(四九二)ひたすらに心をよする事也。又心 |
Z08_0287B10: | をおかず。うち賴む事也。法事讚ニ云ク。衆等傾テレ心ヲ樂フレ |
Z08_0287B11: | 聞ントレ法ヲ。●(四九三)上來のうたがひはれて。本願を |
Z08_0287B12: | 信仰する也。●(四九四)此かきとめ最殊勝なり。他力 |
Z08_0287B13: | に落著して。父子相迎のこ〻ろをふくめり。 |
Z08_0287B14: | 父子相迎下本諺註 |
Z08_0287B15: | 抑(一)法藏五劫思惟して。(二)父子あひあはん(三) |
Z08_0287B16: | 願をおこし。(四)彌陀十劫に。(五)覺をとなへて。(六) |
Z08_0287B17: | 父子あひむかへむ(七)ちからをまうけ給ひにしより |