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Z0390 父子相迎諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0286A01: れば一稱も一念も。阿彌陀ほとけに。しられまいらせ
Z08_0286A02: ずといふ事なし云云。古。闇室私語。天
Z08_0286A03: 。ましてかの佛に。天耳遙聞力ましますをや。●
Z08_0286A04: (四五〇)臨終來迎の時の事也。一念も御耳にたつし
Z08_0286A05: るし也。●(四五一)十こゑにて(イキ)たゆる人もあり。一
Z08_0286A06: こゑとなへて死する人もあり。●(四五二)般舟讚
Z08_0286A07: 。救世界。衆生急スレハ。應M(シテ)
Z08_0286A08: 〓マフ。●(四五三)かくのごとくに。來迎のはやきにて
Z08_0286A09: しるべし。●(四五四)よくとは。よく〱。○生死の岸
Z08_0286A10: にあるがゆえに。●(四五五)つねに我等をまち給ふ
Z08_0286A11: 御心を。おしはかれとなり。●(四五六)上よりの二の
Z08_0286A12: 疑をつかねて。料簡する也。●(四五七)右のごとく。●
Z08_0286A13: (四五八)何としてもわが身を卑下して。うたがひのお
Z08_0286A14: こるものなり。往生は佛のちからなりとしる時は。う
Z08_0286A15: たがひもなき也。●(四五九)心のそこより。しみ〲
Z08_0286A16: とたふとき事なり。前に註す。●(四六〇)わが身に引
Z08_0286A17: うけてみ給へ。かたじけなき御恩也。●(四六一)此い
Z08_0286A18: はれまでを。おもひいだすなり。此事は智論に出でた
Z08_0286A19: り。爰には往生論註を用ひ給へり。智論。菩薩不レハ
Z08_0286A20: 諸佛上レ者。善根朽壞。如魚子不。則
Z08_0286B01: 爛壞M(シテ)上レ。論。魚母念-持スレハ。經
Z08_0286B02: 壞。●(四六二)あやしの魚だにも。親子のなさけはふ
Z08_0286B03: かきものぞと。す▲ろにあはれもますなり。○彌陀を
Z08_0286B04: 慈父。衆生を一子といふ心を。おもひあはせて。此たと
Z08_0286B05: へを引きたまへり。●(四六三)上は魚の事をあはれと
Z08_0286B06: おもひ。是は佛の事を。たふとく覺ゆるなり。●(四六四)
Z08_0286B07: かれこれおもひあはせて感ずる詞也。●(四六五)は
Z08_0286B08: かりしる詞。●(四六六)和名()()俗名()()。伊
Z08_0286B09: 勢物語にもいをと有。●(四六七)母が心に。つねにお
Z08_0286B10: もひたもつ也。●(四六八)おやの念力守護となるな
Z08_0286B11: り。古今。たらちねのおやのまほりとあひそふる。心
Z08_0286B12: はかりはせきなと〻めそ。をの〻ちふるが母。●(四七〇。四七一)
Z08_0286B13: いふことなれば。○いはんや也。○上は譬なり。下は
Z08_0286B14: 法なり。●(四七二)菩薩にも一子地の名あれども。
Z08_0286B15: 佛の悲慈は。あながちにふかし。大集經。聲聞
Z08_0286B16: 慈悲。如。菩薩慈悲。如。如來
Z08_0286B17: 。破。●(四七三。四七四。四七五)ゆるす詞
Z08_0286B18: なり。○いかにとは。いかやうに。○初のうたがひにあ
Z08_0286B19: たる。○後のうたがひにあたる。●(四七六)かならず
Z08_0286B20: とつよくねがふ詞なり。●(四七七)佛のふかき念力に

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