浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0285A01: | し。●(四二六)人に善惡あり。惡に輕重あり。みな本願 |
Z08_0285A02: | に攝めて。もる〻ものなし。△次に引くは般舟讚の文 |
Z08_0285A03: | なり。●(四二七)定機も散機も。善人も惡人も。みな往生 |
Z08_0285A04: | するを。人々分ありといふ也。分とは。よしあしの身の |
Z08_0285A05: | 分齊なり。それ〲にたのみをかけよ。九品の中には。 |
Z08_0285A06: | はづる〻事なし。記ニ云ク。定散善惡。皆可二往生ス一。故ニ云二 |
Z08_0285A07: | 有分ト一。●(四二八)平等一子の大悲より。十方衆生とち |
Z08_0285A08: | かひ給へり。●(四二九)人々分あれば。たれの人か。た |
Z08_0285A09: | のまざるべき。●(四三〇)是を法を信ずる略釋といふ |
Z08_0285A10: | 也。後のうたがひを通ず。●(四三一)わがこ〻ろざし |
Z08_0285A11: | のうすく。念佛のすくなきをも。うたがふことなかれ。 |
Z08_0285A12: | ●(四三二)つよくとも。よわくとも。●(四三三)まづ |
Z08_0285A13: | 略して釋の心をのべ給へり。夫木抄に他阿上人。かち |
Z08_0285A14: | をさへ我とはとらぬ波路かな。西ふく風に舟をまか |
Z08_0285A15: | せて。●(四三四)次にくはしく疑をのぞくなり。● |
Z08_0285A16: | (四三五)本願のひろき事也。釋ニ云ク。彌陀智願海ハ。深 |
Z08_0285A17: | 廣ニM(シテ)無シ二涯底一。●(四三六)大悲の御心にて。衆生をひ |
Z08_0285A18: | とり子のごとくに。あはれみ給ふこと也。𣵀槃經ニ云ク。 |
Z08_0285A19: | 視ルヿ二諸ノ衆生ヲ一。同シ二於一子ニ一。●(四三七)疎略なき事 |
Z08_0285A20: | 也。●(四三八)何としてか。●(四三九)深切なる事也。 |
Z08_0285B01: | 前に註す。●(四四〇)たすけられて也。上にわがこ〻 |
Z08_0285B02: | ろざしのよわきをうたがふ故。如レ此いふ也。●(四四一) |
Z08_0285B03: | 上に引く釋の字なり。つねに三塗にしづむ事也。● |
Z08_0285B04: | (四四二)出離の緣のなきもの也。●(四四三)機はた |
Z08_0285B05: | だその人の事也。前に註す。●(西四四)わづかに一世 |
Z08_0285B06: | の勤修によりて。順次に往生の素懷をとぐる事。あに |
Z08_0285B07: | 凡夫の力ならんや。●(四四五)これ正しく後の疑のこ |
Z08_0285B08: | とばを引てさとせる也。●(四四六)上の疑の詞に。こ〻 |
Z08_0285B09: | ろざしをはこび。こゑをかさねて。かへす〲懇望せ |
Z08_0285B10: | んにこそと有に對して心得べし。佛の〻ぞみたまはざ |
Z08_0285B11: | る事を。こなたより。たのみ奉んにこそ。かなひがたき |
Z08_0285B12: | みちもあるべけれ。これは。あなたよりす〻みて。懇望 |
Z08_0285B13: | し給ふ往生の事なれば。行者のこ〻ろざしはよわく |
Z08_0285B14: | とも。いさ〻か。たのみをだにかくれば。無下にたやす |
Z08_0285B15: | く往生をとぐること。啐啄同時なるがごとし。● |
Z08_0285B16: | (四四七)これは行のすくなきも。生ずることをいふ。 |
Z08_0285B17: | ●(四四八)一返の念佛也。●(四四九)法然上人云ク。極 |
Z08_0285B18: | 樂世界を莊嚴したて〻。御目を見まわして。我名をと |
Z08_0285B19: | なふる人やあると御覽じ。御耳をかたぶけて。わが名 |
Z08_0285B20: | をとなふるものやあると。夜晝きこしめさる〻也。さ |