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Z0390 父子相迎諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0285A01: し。●(四二六)人に善惡あり。惡に輕重あり。みな本願
Z08_0285A02: に攝めて。もる〻ものなし。△次に引くは般舟讚の文
Z08_0285A03: なり。●(四二七)定機も散機も。善人も惡人も。みな往生
Z08_0285A04: するを。人々分ありといふ也。分とは。よしあしの身の
Z08_0285A05: 分齊なり。それ〲にたのみをかけよ。九品の中には。
Z08_0285A06: はづる〻事なし。記。定散善惡。皆可往生。故
Z08_0285A07: 有分。●(四二八)平等一子の大悲より。十方衆生とち
Z08_0285A08: かひ給へり。●(四二九)人々分あれば。たれの人か。た
Z08_0285A09: のまざるべき。●(四三〇)是を法を信ずる略釋といふ
Z08_0285A10: 也。後のうたがひを通ず。●(四三一)わがこ〻ろざし
Z08_0285A11: のうすく。念佛のすくなきをも。うたがふことなかれ。
Z08_0285A12: ●(四三二)つよくとも。よわくとも。●(四三三)まづ
Z08_0285A13: 略して釋の心をのべ給へり。夫木抄に他阿上人。かち
Z08_0285A14: をさへ我とはとらぬ波路かな。西ふく風に舟をまか
Z08_0285A15: せて。●(四三四)次にくはしく疑をのぞくなり。●
Z08_0285A16: (四三五)本願のひろき事也。釋。彌陀智願海。深
Z08_0285A17: ニM(シテ)涯底。●(四三六)大悲の御心にて。衆生をひ
Z08_0285A18: とり子のごとくに。あはれみ給ふこと也。𣵀槃經
Z08_0285A19: ルヿ衆生。同於一子。●(四三七)疎略なき事
Z08_0285A20: 也。●(四三八)何としてか。●(四三九)深切なる事也。
Z08_0285B01: 前に註す。●(四四〇)たすけられて也。上にわがこ〻
Z08_0285B02: ろざしのよわきをうたがふ故。如此いふ也。●(四四一)
Z08_0285B03: 上に引く釋の字なり。つねに三塗にしづむ事也。●
Z08_0285B04: (四四二)出離の緣のなきもの也。●(四四三)機はた
Z08_0285B05: だその人の事也。前に註す。●(西四四)わづかに一世
Z08_0285B06: の勤修によりて。順次に往生の素懷をとぐる事。あに
Z08_0285B07: 凡夫の力ならんや。●(四四五)これ正しく後の疑のこ
Z08_0285B08: とばを引てさとせる也。●(四四六)上の疑の詞に。こ〻
Z08_0285B09: ろざしをはこび。こゑをかさねて。かへす〲懇望せ
Z08_0285B10: んにこそと有に對して心得べし。佛の〻ぞみたまはざ
Z08_0285B11: る事を。こなたより。たのみ奉んにこそ。かなひがたき
Z08_0285B12: みちもあるべけれ。これは。あなたよりす〻みて。懇望
Z08_0285B13: し給ふ往生の事なれば。行者のこ〻ろざしはよわく
Z08_0285B14: とも。いさ〻か。たのみをだにかくれば。無下にたやす
Z08_0285B15: く往生をとぐること。啐啄同時なるがごとし。●
Z08_0285B16: (四四七)これは行のすくなきも。生ずることをいふ。
Z08_0285B17: ●(四四八)一返の念佛也。●(四四九)法然上人云。極
Z08_0285B18: 樂世界を莊嚴したて〻。御目を見まわして。我名をと
Z08_0285B19: なふる人やあると御覽じ。御耳をかたぶけて。わが名
Z08_0285B20: をとなふるものやあると。夜晝きこしめさる〻也。さ

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