浄土宗全書を検索する
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| 巻_頁段行 | 本文 |
|---|---|
| Z08_0284A01: | げてあそばしたり。註におよばず。●(四〇六)專の字 |
| Z08_0284A02: | 也。た▲惡人をと。目かけ給ひたる本願也。●(四〇七) |
| Z08_0284A03: | 是まで。まづ釋の心をのべ給へり。さだむるとは。決 |
| Z08_0284A04: | 定の字の心なり。●(四〇八)これより正しく初のうた |
| Z08_0284A05: | がひを通ずる也。●(四〇九)罪業は最よきものにあ |
| Z08_0284A06: | らずとさだめて。そのうへの大悲の本願ぞと也。● |
| Z08_0284A07: | (四一〇)いまに命をはりて。●(四一一)地獄。餓鬼。畜生 |
| Z08_0284A08: | の三惡趣なり。○集解ニ云ク。趣ト者住也。到也。所謂ル業 |
| Z08_0284A09: | 因。令ム三諸ノ有情ヲ。往キ二-到ラ彼ニ一也。●(四一二)最愛の字 |
| Z08_0284A10: | 也。惡業をにくみながら。目のまへに。地獄のくるしみ |
| Z08_0284A11: | をうけしめんことの。たえがたさに。とりあげ給ふ本 |
| Z08_0284A12: | 願なり。本願鈔の上に。おやの子をいましむるたとへ |
| Z08_0284A13: | 有。こ〻に相照してみるべし。●(四一三)ほしいま〻 |
| Z08_0284A14: | に三毒をおこし。罪に罪をかさねて。三世の諸佛にも |
| Z08_0284A15: | すてられ。十方の淨土にも入られず。さだめて地獄に |
| Z08_0284A16: | おちなんとする。極重の惡人なれば。大悲にたへかね |
| Z08_0284A17: | て。たすけ給ふは。ひとりわが本尊。阿彌陀如來にてま |
| Z08_0284A18: | しますなり。●(四一四)往生のたやすき事は。大悲善 |
| Z08_0284A19: | 巧のきわまりなり。●(四一五)むらなき母のめぐみに |
| Z08_0284A20: | も。片輪なる子を。とりわきてあはれむやうに。佛の |
| Z08_0284B01: | 慈悲も。ことに惡人をあはれみたまふ。その諸佛の大 |
| Z08_0284B02: | 慈大悲の。た▲一佛にきはまり給ふは。彌陀本願の大 |
| Z08_0284B03: | 悲なり。●(四一六)阿彌陀如來なり。●(四一七)超世 |
| Z08_0284B04: | の本願とて。世におほき佛たちの本願に。こへすぐれ |
| Z08_0284B05: | たる義なり。此事本願鈔に註せり。●(四一八)高名な |
| Z08_0284B06: | りとおぼししめすべし。さてこそ四誓の偈にも。われ |
| Z08_0284B07: | 世にこへたる願をたつとのたまへり。高名とは。その |
| Z08_0284B08: | 德ひいで〻。名もたかくなる事也。●(四一九)ことに |
| Z08_0284B09: | おもき惡人の事なり。棟梁の臣などいふ。棟の字の心 |
| Z08_0284B10: | なり。又一條經嗣公の寶塔記に。宗徒とあり。宗は本 |
| Z08_0284B11: | なり。●(四二〇)惡人の事。●(四二一)良醫の門には。お |
| Z08_0284B12: | もき病人のあつまるならひなれば。ほとけの御手抦 |
| Z08_0284B13: | のほども。あらはる〻なり。●(四二二)わろきに付ては。 |
| Z08_0284B14: | いと▲他力にすがりて。賴みたてまつるべきに。をの |
| Z08_0284B15: | れと卑下するは。ひがことなり。●(四二三)うたがひ。 |
| Z08_0284B16: | あやうがる事なり。●(四二四)彌陀佛なり。●(四二五) |
| Z08_0284B17: | おもひの外に隔心する事なり。我はいかさまなるも |
| Z08_0284B18: | のを。たすけんとぞちかひたるに。おもひの外に心を |
| Z08_0284B19: | をくは。おやの心。子しらずの事やと。さぞもどかし |
| Z08_0284B20: | くおぼしめすべし。此詞本願鈔に註す。上卷を見るべ |