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Z0390 父子相迎諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0284A01: げてあそばしたり。註におよばず。●(四〇六)專の字
Z08_0284A02: 也。た▲惡人をと。目かけ給ひたる本願也。●(四〇七)
Z08_0284A03: 是まで。まづ釋の心をのべ給へり。さだむるとは。決
Z08_0284A04: 定の字の心なり。●(四〇八)これより正しく初のうた
Z08_0284A05: がひを通ずる也。●(四〇九)罪業は最よきものにあ
Z08_0284A06: らずとさだめて。そのうへの大悲の本願ぞと也。●
Z08_0284A07: (四一〇)いまに命をはりて。●(四一一)地獄。餓鬼。畜生
Z08_0284A08: の三惡趣なり。○集解。趣者住也。到也。所謂
Z08_0284A09: 因。令有情。往-到也。●(四一二)最愛の字
Z08_0284A10: 也。惡業をにくみながら。目のまへに。地獄のくるしみ
Z08_0284A11: をうけしめんことの。たえがたさに。とりあげ給ふ本
Z08_0284A12: 願なり。本願鈔の上に。おやの子をいましむるたとへ
Z08_0284A13: 有。こ〻に相照してみるべし。●(四一三)ほしいま〻
Z08_0284A14: に三毒をおこし。罪に罪をかさねて。三世の諸佛にも
Z08_0284A15: すてられ。十方の淨土にも入られず。さだめて地獄に
Z08_0284A16: おちなんとする。極重の惡人なれば。大悲にたへかね
Z08_0284A17: て。たすけ給ふは。ひとりわが本尊。阿彌陀如來にてま
Z08_0284A18: しますなり。●(四一四)往生のたやすき事は。大悲善
Z08_0284A19: 巧のきわまりなり。●(四一五)むらなき母のめぐみに
Z08_0284A20: も。片輪なる子を。とりわきてあはれむやうに。佛の
Z08_0284B01: 慈悲も。ことに惡人をあはれみたまふ。その諸佛の大
Z08_0284B02: 慈大悲の。た▲一佛にきはまり給ふは。彌陀本願の大
Z08_0284B03: 悲なり。●(四一六)阿彌陀如來なり。●(四一七)超世
Z08_0284B04: の本願とて。世におほき佛たちの本願に。こへすぐれ
Z08_0284B05: たる義なり。此事本願鈔に註せり。●(四一八)高名な
Z08_0284B06: りとおぼししめすべし。さてこそ四誓の偈にも。われ
Z08_0284B07: 世にこへたる願をたつとのたまへり。高名とは。その
Z08_0284B08: 德ひいで〻。名もたかくなる事也。●(四一九)ことに
Z08_0284B09: おもき惡人の事なり。棟梁の臣などいふ。棟の字の心
Z08_0284B10: なり。又一條經嗣公の寶塔記に。宗徒とあり。宗は本
Z08_0284B11: なり。●(四二〇)惡人の事。●(四二一)良醫の門には。お
Z08_0284B12: もき病人のあつまるならひなれば。ほとけの御手抦
Z08_0284B13: のほども。あらはる〻なり。●(四二二)わろきに付ては。
Z08_0284B14: いと▲他力にすがりて。賴みたてまつるべきに。をの
Z08_0284B15: れと卑下するは。ひがことなり。●(四二三)うたがひ。
Z08_0284B16: あやうがる事なり。●(四二四)彌陀佛なり。●(四二五)
Z08_0284B17: おもひの外に隔心する事なり。我はいかさまなるも
Z08_0284B18: のを。たすけんとぞちかひたるに。おもひの外に心を
Z08_0284B19: をくは。おやの心。子しらずの事やと。さぞもどかし
Z08_0284B20: くおぼしめすべし。此詞本願鈔に註す。上卷を見るべ

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