ウィンドウを閉じる

Z0390 父子相迎諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0282A01: る時にたにゆけ極樂の。道にまとへる世の中の人。○
Z08_0282A02: 此段の釋を。結前生後のために用ひたまへり。●
Z08_0282A03: 三六九)す〻めをき〻て。おもいたつ言葉也。●(三七〇)
Z08_0282A04: よこめをふらずいそぐ心也。直の字なり。●(三七一)
Z08_0282A05: 西路は西方のみち也。法事讚。專今指授M(シテ)西
Z08_0282A06: 。爰に人の有るべきうたがひをのべて。次に通じす
Z08_0282A07: すむるなり。●(三七二)わが身のつみふかき事。念佛
Z08_0282A08: の物うき事等也。●(三七三)うたがひ一かたならず。
Z08_0282A09: ●(三七四)往生にさはり有る事也。又は釋の中の。不
Z08_0282A10: 可停の言葉にか〻る事もあるべし。●(三七五)うたが
Z08_0282A11: ひに自師法の三あり。今のうたがひは。自身をうたが
Z08_0282A12: ふ也。中にも初は。罪のおもきによりてうたがひ。後は
Z08_0282A13: 行のすくなきによりてうたがふ也。●(三七六)まづ凡
Z08_0282A14: 夫引接の本願といふ事をば。信じたる詞也。●(三七七)
Z08_0282A15: うたがひをのぶる詞也。同じ凡夫の內にも。善人惡人
Z08_0282A16: あり。善人をこそたすけ給ふべけれ。惡人をば。佛もす
Z08_0282A17: て給ふべしとうたがふなり。●(三七八)身をかへり
Z08_0282A18: みていふ也。我等ごときの。●(三七九)罪人なり。●
Z08_0282A19: (三八〇)さうあればとて也。いかに凡夫のために。ち
Z08_0282A20: かひたればとて。それほど罪ふかき身までは。たすけ
Z08_0282B01: がたしと。佛のおぼしめすべし。●(三八一)なをざり
Z08_0282B02: は。ねんごろならぬ心也。佛もおほかたに。見のがし給
Z08_0282B03: ひて。是非にたすけんとは。おぼしめさじとなり。●
Z08_0282B04: (三八二)ほとけの御心を推量していふ也。箒木に。ま
Z08_0282B05: ことには。かはるべきこと〻も。おもふ給へずながら
Z08_0282B06: とあり。●(三八三)さうありては。いかにしても。●
Z08_0282B07: (三八四)本意なり。●(三八五)此うたがひは。惡人を
Z08_0282B08: 本として。をこし給へる本願なりとしらぬゆへ也。こ
Z08_0282B09: れ人にまして罪ふかき人。女人などのをこすうた
Z08_0282B10: がひ也。●(三八六)前には機をうたがひ。是は行をう
Z08_0282B11: たがふ也。わが念佛の行のよわきをかへり見て。往生
Z08_0282B12: をうたがふなり。●(三八七)是はまへのうたがひの。
Z08_0282B13: はれたる人のうたがひなり。惡人も往生するにして。
Z08_0282B14: をなじ惡人にも。信心ふかくて。念佛もつよく申す人
Z08_0282B15: こそ往生すべけれ。わがごとくこ〻ろざしもうすく。
Z08_0282B16: 念佛も〻のうき身は。往生いか▲とうたがふなり。
Z08_0282B17: ●(三八八)しきりに極樂へ心をうつす事也。摠安心
Z08_0282B18: 也。●(三八九)萬事をすて〻。念佛おほく申す事也。●
Z08_0282B19: (三九〇)いく度もねんごろにのぞむなり。上のこ〻
Z08_0282B20: ろざしを。はこびいふに應ず。●(三九一)上にこゑを

ウィンドウを閉じる