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Z0390 父子相迎諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0279A01: つれば。肉た▲れて骨ばかりのこるを。(クロガネ)(ヒシ)をもて
Z08_0279A02: さぐりいだす時に。おそろしき狗のごとくなるもの。
Z08_0279A03: きたりてその骨をかむ。かみをはりてはきいだせば。
Z08_0279A04: またよみがへりて。もとのごとくになりて苦をうくる
Z08_0279A05: なり。同經に見ゆ。楞嚴。慢習交凌乃至有融銅灌呑
Z08_0279A06: 諸事略抄。●(三三二)まへにもあることばなり。地獄
Z08_0279A07: に落てと▲まる事なり。●(三三三)三惡道の中にても。
Z08_0279A08: 地獄へおつれば。ことにくるしみもおもく。いのちも
Z08_0279A09: ながし。言語道斷。にが〱しき事なり。しばらく等
Z08_0279A10: 活地獄におちたるものは。四天王天の命を一日一夜
Z08_0279A11: として。五百年の間くるしみをうくる也。四天王天は。五百歲のいの
Z08_0279A12: ちなり。人間の五十年を一日一夜とするなり。●(三三四)是は畜生道の事なり。
Z08_0279A13: 傍生ともいひて。畜生の身は。よこざまにしてよこに
Z08_0279A14: あゆむゆへ。なのめにといふ也。毛をきるとは。狗猫
Z08_0279A15: などのたぐひ也。角をいた▲くとは。牛羊やうのもの
Z08_0279A16: 也。五會讚。披畜生。●(三三五)それ
Z08_0279A17: 畜生は。愚癡の報にして。そのすがたことにあらため
Z08_0279A18: がたし。祇園寺の蟻は。九十一劫いまだ蟻の身をかへ
Z08_0279A19: ず。瞻婆城の鴿(ハト)は。八萬劫なを鴿のすがたをあらため
Z08_0279A20: ざりき。靈感傳智論等に出たり。所胎經。吾從無數
Z08_0279B01: 。住-來シテ生死。純作白狗。積億須彌ナリ
Z08_0279B02: 況雜色ヲヤ。其數不量。さればあやまりて三
Z08_0279B03: 途にかへりなば。ふた〻び人界にいづる事かたし。い
Z08_0279B04: はんや。天上は樂に著して。佛法を修しがたく。四惡趣
Z08_0279B05: は。くるしみにしづみて。成佛のうつわものにあらず。
Z08_0279B06: た▲はげみて。佛道をもとむべきものは人界なり。●
Z08_0279B07: (三三六)前には人身の得がたきてをいひ。是は淨土の
Z08_0279B08: 法にあひがたきことをあかす。●(三三七)たま〱善
Z08_0279B09: 緣にあひて。●(三三八)たとひ人身を得たりとも。諸根
Z08_0279B10: を具することかたし。佛敎にあふこといよ〱かた
Z08_0279B11: し。信心のをこることまたかたし。淨土の法にあふこ
Z08_0279B12: と甚かたし。●(三三九)摠じて極樂の往生をあかせる
Z08_0279B13: 諸經。正雜二行の法門なり。●(三四〇)別して念佛往
Z08_0279B14: 生の本願をとく事也。これ此宗の最要なり。●(三四一)
Z08_0279B15: そのうへに。●(三四二)大經の文なり。摠じて三寶にあ
Z08_0279B16: ひがたきに。別して淨土にあふ事は。かたきがなかの
Z08_0279B17: かたきこと。このかたきにすぐることなし。經。如
Z08_0279B18: 興世。難見。諸佛經道。難得難聞。菩薩
Z08_0279B19: 勝法諸波羅蜜。得ルモヿヲ亦難。遇善知識。能
Z08_0279B20: 亦爲。若。信樂受持スルヿ。難中之

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