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Z0390 父子相迎諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0249A01: てまつるべきにてこそあるを。(四二一)かへりて(四二
Z08_0249A02: 二)つみふかき身は。いか▲とあやぶむをば。(四二三)
Z08_0249A03: さぞほとけも。(四二四)おもはずに見給ふらん。(四二五)
Z08_0249A04: (グ〓ン)ひとをもらさねば。(四二六)人々有分不
Z08_0249A05: いへり。(四二七)むらなきちかひ。(四二八)たれか。をの
Z08_0249A06: がぶんにあらずとせん。(四二九)二者(四三〇)決定M(シテ)
Z08_0249A07: 。彼阿彌陀佛。四十八願ヲモテ。攝-受シ玉フ衆生。無
Z08_0249A08: 疑無慮。乘M(シテ)彼願力。定往生と釋するは。を
Z08_0249A09: のがちからは。(四三一)ともかうもあれ。(四三二)た▲
Z08_0249A10: 他力のつよきにひかされて。たのまばかならず往生
Z08_0249A11: すべしといふなり。(四三三)これまた。(四三四)彌陀の
Z08_0249A12: 本願かぎりなく(四三五)衆生を一子にかなしみ給ふ
Z08_0249A13: ゆへに。(四三六)なをざりならず。(四三七)いか▲して。
Z08_0249A14: (四三八)わがくに〻生ぜしめんと。おぼしめす御こ〻
Z08_0249A15: ざしのせち(切)なる(四三九)ちからにすくはれて。(四
Z08_0249A16: 四〇)常沒(四四一)無緣の(四四二)機なれども。(四四三)
Z08_0249A17: すみやかに往生の。のぞみをとぐるならん。(四四四)す
Z08_0249A18: でに。(四四五)かくまで。ほとけの御かたより。す〻みて
Z08_0249A19: 懇望し給ふ事なれば。(四四六)たとひ。(四四七)一念な
Z08_0249A20: りとも。(四四八)いかでか御み〻にた〻ぬやう(樣)は
Z08_0249B01: ありける。(四四九)にはかなる(四五〇)十こゑ一こへ
Z08_0249B02: に。(四五一)とりあへず(四五二)來迎し給ふをもて。
Z08_0249B03: (四五三)よく心もとなく(四五四)まちうけ給ひける
Z08_0249B04: ほどをば。はか(量)りたてまつりなむかし。(四五五)か
Z08_0249B05: やうに(四五六)こま〲と。(四五七)ほとけの御こ〻ろ
Z08_0249B06: ざしを思ひしりぬれば。往生もうたがひなく。(四五八)
Z08_0249B07: 本願もまめやか(眞)に。(四五九)かたじけなくて。(四
Z08_0249B08: 六〇)(ギヨ)()()を念持するいはれ(謂)さへ。(四六一)おも
Z08_0249B09: ひあはするかたには。あはれにもそひ。(四六二)たうと
Z08_0249B10: くこそおぼゆれ。(四六三)げに(四六四)さしも。(四六五)
Z08_0249B11: をろかなるいお(を)だにも。(四六七)子をうみをき
Z08_0249B12: てのち。母わすれず。それを念ずれば。(四六七)そのこ〻
Z08_0249B13: ろざし。まほりとなりて。(四六九)子ひとつもくちず。
Z08_0249B14: みな(イヲ)となるとこそいふめれば。(四七〇)まして。(四七
Z08_0249B15: 一)阿彌陀ほとけの。一子の慈悲ふかく。衆生をあはれ
Z08_0249B16: みたまひて。(四七二)よし(四七三)いかに機つたなく
Z08_0249B17: (四七四)行すくなくとも。(四七五)た▲。われをたのま
Z08_0249B18: むものにだもあらば。かまへて(四七六)わがくに〻う
Z08_0249B19: まれよと。あさからずねんじたまふ。その御こ〻ろざ
Z08_0249B20: しにひかされて。などかは。われら往生する事をえざ

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