浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0248A01: | 安養の本家を。(三五一)われらがために莊嚴して。(三五 |
Z08_0248A02: | 二)彌陀慈父の本願。(三五三)こ〻ろもとなく(三五四) |
Z08_0248A03: | まち給ふなり。(三五五)これをき〻ながら。(三五六)い |
Z08_0248A04: | か▲さは。(三五七)なをいそがではありける。(三五八) |
Z08_0248A05: | 歸去來傍カヘリサラメヤ魔鄕ニハ不レ可レ停ル。(三五九)曠劫ヨリ來 |
Z08_0248A06: | 流轉M(シテ)。(三六〇)六道盡ク皆經タリ。(三六一)到ル所無二餘樂一。 |
Z08_0248A07: | (三六二)唯聞ク二愁歎ノ聲ノミヲ一。(三六三)畢テ二此生平ヲ一後。 |
Z08_0248A08: | (三六四)入ン二彼ノ𣵀槃ノ城ニ一と。(三六五)いざなはる〻 |
Z08_0248A09: | (三六六)智識のことばを(三六七)しるべ(導者)(指南)と |
Z08_0248A10: | して。(三六八)さらば(三六九)た▲ちに。(三七〇)西路 |
Z08_0248A11: | に歸しなばやと。思ひたつにつきて。(三七一)つら〱 |
Z08_0248A12: | 身のありさまを案じつ▲くれば。(三七二)又かた〲。 |
Z08_0248A13: | (三七三)と▲こほりぬべき(三七四)うたがひあり。(三 |
Z08_0248A14: | 七五)一には。凡夫のための本願とはいへども。(三七六) |
Z08_0248A15: | さだめて(三七七)われらやう(樣)の(三七八)つみうど |
Z08_0248A16: | (罪人)をば。(三七九)さりとてはの。(三八〇)なをざり |
Z08_0248A17: | (等閑)がてらに(三八一)おもふ給ふべし。(三八二)さで |
Z08_0248A18: | はいかにも。(三八三)往生のほい(三八四)とげがたく |
Z08_0248A19: | やあらん。(三八五)二には。(三八六)たとへば惡人往生 |
Z08_0248A20: | すべくとも。(三八七)こ〻ろざしをはこび。(三八八)こ |
Z08_0248B01: | ゑをかさねて。(三八九)返々懇望せんにぞ。(三九〇)佛 |
Z08_0248B02: | もみ〻にき〻いれたまはん。(三九一)これらの(三九二) |
Z08_0248B03: | いぶかしさの(三九三)はるけざらん(不霽)程は。(三九 |
Z08_0248B04: | 四)まことしく極樂のねがはしき心も。(三九五)おこ |
Z08_0248B05: | りがたかりぬべければ。(三九六)いか▲して疑網を(三 |
Z08_0248B06: | 九七)願海にたち。(斷)(三九八)法船を(三九九)彼岸に |
Z08_0248B07: | (四〇〇)よそ(艤)はんと。(四〇一)くはしく敎門をうか |
Z08_0248B08: | がひるみに。(四〇二)まづ。(四〇三)一ニ者(四〇四)決 |
Z08_0248B09: | 定シテ。深ク信ズ。自身ハ現ニ是惡罪生死ノ凡夫ニM(シテ)。曠劫ヨリ已 |
Z08_0248B10: | 來タ。常ニ沒シ常ニ流轉M(シテ)。無レ有コト二出離之緣一と釋するは。 |
Z08_0248B11: | (四〇五)彌陀の本願。もはら(四〇六)か〻る惡人を本 |
Z08_0248B12: | として。おこされたりとさだむるなり。(四〇七)これ |
Z08_0248B13: | (四〇八)罪業をつくるがにくからざるにはあらねど |
Z08_0248B14: | も。(四〇九)たちまちに。(四一〇)惡趣に(四一一)おち |
Z08_0248B15: | なん事のいとおし(最惜)ければ。(四一二)諸佛も。しか |
Z08_0248B16: | ねたまへる(四一三)十惡五逆の機を。たやすく。往生 |
Z08_0248B17: | せさせぬるに。(四一四)大悲の至極をあらはして。(四 |
Z08_0248B18: | 一五)佛も(四一六)世にこえたる(四一七)高名とおぼ |
Z08_0248B19: | すなるべし。(四一八)さればむね(宗)と(四一九)わろ |
Z08_0248B20: | きものが。(四二〇)たのみて本願の名をも。あ(揚)げた |