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Z0390 父子相迎諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0248A01: 安養の(ホン)()を。(三五一)われらがために莊嚴して。(三五
Z08_0248A02: 二)彌陀慈父の本願。(三五三)こ〻ろもとなく(三五四)
Z08_0248A03: まち給ふなり。(三五五)これをき〻ながら。(三五六)い
Z08_0248A04: か▲さは。(三五七)なをいそがではありける。(三五八)
Z08_0248A05: 歸去來カヘリサラメヤ魔鄕ニハ。(三五九)曠劫ヨリ(コノカタ)
Z08_0248A06: 流轉M(シテ)。(三六〇)六道盡皆經タリ。(三六一)到所無餘樂
Z08_0248A07: (三六二)唯聞愁歎ノミヲ。(三六三)畢此生平後。
Z08_0248A08: (三六四)入𣵀槃と。(三六五)いざなはる〻
Z08_0248A09: (三六六)智識のことばを(三六七)しるべ(導者)(指南)と
Z08_0248A10: して。(三六八)さらば(三六九)た▲ちに。(三七〇)西路
Z08_0248A11: に歸しなばやと。思ひたつにつきて。(三七一)つら〱
Z08_0248A12: 身のありさまを案じつ▲くれば。(三七二)又かた〲。
Z08_0248A13: (三七三)と▲こほりぬべき(三七四)うたがひあり。(三
Z08_0248A14: 七五)一には。凡夫のための本願とはいへども。(三七六)
Z08_0248A15: さだめて(三七七)われらやう(樣)の(三七八)つみうど
Z08_0248A16: (罪人)をば。(三七九)さりとてはの。(三八〇)なをざり
Z08_0248A17: (等閑)がてらに(三八一)おもふ給ふべし。(三八二)さで
Z08_0248A18: はいかにも。(三八三)往生のほい(三八四)とげがたく
Z08_0248A19: やあらん。(三八五)二には。(三八六)たとへば惡人往生
Z08_0248A20: すべくとも。(三八七)こ〻ろざしをはこび。(三八八)こ
Z08_0248B01: ゑをかさねて。(三八九)返々懇望せんにぞ。(三九〇)佛
Z08_0248B02: もみ〻にき〻いれたまはん。(三九一)これらの(三九二)
Z08_0248B03: いぶかしさの(三九三)はるけざらん(不霽)程は。(三九
Z08_0248B04: 四)まことしく極樂のねがはしき心も。(三九五)おこ
Z08_0248B05: りがたかりぬべければ。(三九六)いか▲して疑網を(三
Z08_0248B06: 九七)願海にたち。(斷)(三九八)法船を(三九九)彼岸に
Z08_0248B07: (四〇〇)よそ(艤)はんと。(四〇一)くはしく敎門をうか
Z08_0248B08: がひるみに。(四〇二)まづ。(四〇三)一者(四〇四)決
Z08_0248B09: シテ。深。自身是惡罪生死凡夫ニM(シテ)。曠劫ヨリ
Z08_0248B10: 。常流轉M(シテ)。無コト出離之緣と釋するは。
Z08_0248B11: (四〇五)彌陀の本願。もはら(四〇六)か〻る惡人を本
Z08_0248B12: として。おこされたりとさだむるなり。(四〇七)これ
Z08_0248B13: (四〇八)罪業をつくるがにくからざるにはあらねど
Z08_0248B14: も。(四〇九)たちまちに。(四一〇)惡趣に(四一一)おち
Z08_0248B15: なん事のいとおし(最惜)ければ。(四一二)諸佛も。しか
Z08_0248B16: ねたまへる(四一三)十惡五逆の機を。たやすく。往生
Z08_0248B17: せさせぬるに。(四一四)大悲の至極をあらはして。(四
Z08_0248B18: 一五)佛も(四一六)世にこえたる(四一七)高名とおぼ
Z08_0248B19: すなるべし。(四一八)さればむね(宗)と(四一九)わろ
Z08_0248B20: きものが。(四二〇)たのみて本願の名をも。あ(揚)げた

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