浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0247A01: | しさこそ。(二八五)いかにすべしともおぼえず。かなし |
Z08_0247A02: | けれ。(二八六)生盲にして(二八七)業にまかせてはし |
Z08_0247A03: | る。(二八八)業にしたがひて(二八九)深坑に墮せんと。 |
Z08_0247A04: | (二九〇)傷嘆せし(二九一)古賢の(二九二)案におちて。 |
Z08_0247A05: | (二七三)重苦に(二九四)むすぼられなんのちは。(二九五) |
Z08_0247A06: | 智識のよくお(イを)しへける物をと。(二九六)くゆと |
Z08_0247A07: | も(二九七)さらにかひあるべからず。(二九八)自業自 |
Z08_0247A08: | 得のちからなければ。(二九九)主君たのもしとてもた |
Z08_0247A09: | す(資)くまじ。(三〇〇)妻子いとおしとてもかはるま |
Z08_0247A10: | じ。(三〇一)た▲人は人。われはわれなる。(三〇二)獨生 |
Z08_0247A11: | 獨死。(三〇三)獨去獨來の(三〇四)みちこそ。(三〇五)お |
Z08_0247A12: | もひやるも心ぼそかるべけれ。(三〇六)後世とても。他 |
Z08_0247A13: | 人なるまじければ。なにともならばなれとは。えおも |
Z08_0247A14: | ひはな(放)つまじかンめり。(三〇七)されども。(三〇八) |
Z08_0247A15: | 世人薄俗ニM(シテ)爭フ二不急ノ事ヲ一と〻きて。(三〇九)今生の |
Z08_0247A16: | いとなみの。(三一〇)いのちあらばと。ゆるかるべきを |
Z08_0247A17: | ば。(三一一)あしをそらにして急にし。(三一二)後生の |
Z08_0247A18: | いでたちの。いまもしなばと急なるべきをば。(三一三) |
Z08_0247A19: | てをたんだ(拱)きてゆる(緩)くする。(三一四)これ(三 |
Z08_0247A20: | 一五)かしこしとやせん。をろかなりとやせむ。(三一六) |
Z08_0247B01: | さしも(三一七)うけがたくして。(三一八)うしなひや |
Z08_0247B02: | すき人身を。(三一九)いたづらはしく。(三二〇)なにと |
Z08_0247B03: | もなき。(三二一)ゆめのうちの事にのみ(三二二)くる |
Z08_0247B04: | しめて。(三二三)つゐに(一生)げにげにしきながき世 |
Z08_0247B05: | の。おもひいで。(三二四)ひとつもなくてやみなん(三二 |
Z08_0247B06: | 五)あさましさよ。(三二六)この世こそ。かく思ふやう |
Z08_0247B07: | ならざらめ。(三二七)のちの世をさへ。むなしう(三二八) |
Z08_0247B08: | 二世不得の身となして。(三二九)ながく(三三〇)刀山 |
Z08_0247B09: | 火湯に(三三一)た▲よひゐたらんは(三三二)いふにす |
Z08_0247B10: | ぎたり。(三三三)なのめ(斜)に毛をき。(被)角をいた▲ |
Z08_0247B11: | きたるたぐひとなりても。(三三四)たやすく。そのすが |
Z08_0247B12: | たをあらためむ事かたかるべし。(三三五)たとへば又 |
Z08_0247B13: | (三三六)おのづから。(三三七)ふた〻び人身をう(得)る |
Z08_0247B14: | 時はあるべくとも。(三三八)淨土の法門。(三三九)彌陀 |
Z08_0247B15: | の本願を(三四〇)き〻えん事は。さらに(三四一)難中 |
Z08_0247B16: | 之難。無過此難と〻けり。(三四二)しかるにいま。(三四 |
Z08_0247B17: | 三)たま〱頓敎菩提の門ひらけて。(三四四)超絕易往 |
Z08_0247B18: | のみち(三四五)通ずる時にあへり。(三四六)父子あい |
Z08_0247B19: | むかへて(三四七)本家にかへらん日。(三四八)けふに |
Z08_0247B20: | あらずばいつとか期せん。(三四九)はやすでに。(三五〇) |