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Z0390 父子相迎諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0246A01: (二二〇)後世のいとまになすべき物を。(二二一)忽爾トM(シテ)
Z08_0246A02: 無常苦來。(二二二)精神錯亂シテメテ驚忙。(二二三)
Z08_0246A03: 萬事家生皆捨離M(シテ)。(二二四)專心發願M(シテ)西方
Z08_0246A04: いふ。(二二五)とをきおもんはかり。(二二六)いか▲な
Z08_0246A05: からん。(二二七)四には無我を我と執する。これ又ま
Z08_0246A06: よひのきわ(は)まれるなり。(二二八)しばした▲。
Z08_0246A07: (二二九)身にこ〻ろのよりゐ(寄居)たるを。(二三〇)か
Z08_0246A08: りにわれといひならはしたるにてこそあれ。(二三一)
Z08_0246A09: さらにさで。ありはつべき物にはあらず。(二三二)たと
Z08_0246A10: へば。(二三三)心はとま(宿)りをつた(傳)ふみちゆき
Z08_0246A11: 人に〻たり。(二三四)つねに。六道をめぐりて。あとも
Z08_0246A12: さだめず。(二三五)身はひと夜をあかすたびねのと
Z08_0246A13: このごとし。(二三六)わづかに一期が程。(二三七)たま
Z08_0246A14: しゐをやどすばかりなり。(二三八)生涯つき。(二三九)
Z08_0246A15: 報命をはりぬれば。(二四〇)心はゆきて。(二四一)冥途
Z08_0246A16: の(二四二)かぜにさすら(跰)ひ。(二四三)身はと▲ま
Z08_0246A17: りて。(二四四)郊原の(二四五)露にくちぬ。(一四六)つ
Z08_0246A18: ゐになに〻むかひてか。われといふすがたを見ん。(二
Z08_0246A19: 四七)これ(二四八)諸法は。(二四九)皆こと〲くむな
Z08_0246A20: しきゆへに。(二五〇)もとより。かく(二五一)無我なるも
Z08_0246B01: のぞといふ事をあらはしはてぬるなり。(二五二)この
Z08_0246B02: 有樣をみるに。つや〱。われとも。わがものとも。執
Z08_0246B03: すべき世にこそあらざりけれ。(二五三)すべて。(二五四)
Z08_0246B04: 身受心法(二五五)ひとつとして。(二五六)愛著(二五七)
Z08_0246B05: あるまじきことはり。あら〱いひつ〻くるに。かく
Z08_0246B06: のごとし。(二五八)かやうに(二五九)心をえなば。さす
Z08_0246B07: が。人木石にあらず。(二六〇)いか▲げにもと。(二六一)思
Z08_0246B08: ひおどろく。(二六二)すこしの甘心なからん。(二六三)
Z08_0246B09: しかはありとも。(二六四)淨樂常我は。ひさしく轉倒し
Z08_0246B10: なれねる(串習)まよひにて。(二六五)きと。(二六六)ひ
Z08_0246B11: るがへさん事かたかるべし。(二六七)もし(二六八)松
Z08_0246B12: 門に(二六九)あとをかくして。(二七〇)ひたすら(二七一)
Z08_0246B13: 世のうきめ。みぬ身となりたらば。(二七二)をのづか
Z08_0246B14: ら(二七三)山のかせぎも。なれやしなましとおぼゆれ
Z08_0246B15: ども。(二七四)それ又。(二七五)かげと▲めらる〻ほだ
Z08_0246B16: し(二七六)おほければ。(二七七)思きるほどの(二七八)
Z08_0246B17: こ〻ろざしもえ(敢)なし。(二七九)なにかと(二八〇)や
Z08_0246B18: すらはん(徘徊)まに。(二八一)思ひまうけぬ心ちして。
Z08_0246B19: (三八二)とりあへずあはてゆかん。(二八三)のちの世
Z08_0246B20: のくらきより。くらきにいらん。(二八四)た▲よ(漂)は

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