浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0246A01: | (二二〇)後世のいとまになすべき物を。(二二一)忽爾トM(シテ) |
Z08_0246A02: | 無常ノ苦來リ逼リ。(二二二)精神錯亂シテ始メテ驚忙ス。(二二三) |
Z08_0246A03: | 萬事ノ家生皆捨離M(シテ)。(二二四)專心ニ發願M(シテ)向二西方ニ一と |
Z08_0246A04: | いふ。(二二五)とをきおもんはかり。(二二六)いか▲な |
Z08_0246A05: | からん。(二二七)四には無我を我と執する。これ又ま |
Z08_0246A06: | よひのきわ(イは)まれるなり。(二二八)しばした▲。 |
Z08_0246A07: | (二二九)身にこ〻ろのよりゐ(寄居)たるを。(二三〇)か |
Z08_0246A08: | りにわれといひならはしたるにてこそあれ。(二三一) |
Z08_0246A09: | さらにさで。ありはつべき物にはあらず。(二三二)たと |
Z08_0246A10: | へば。(二三三)心はとま(宿)りをつた(傳)ふみちゆき |
Z08_0246A11: | 人に〻たり。(二三四)つねに。六道をめぐりて。あとも |
Z08_0246A12: | さだめず。(二三五)身はひと夜をあかすたびねのと |
Z08_0246A13: | このごとし。(二三六)わづかに一期が程。(二三七)たま |
Z08_0246A14: | しゐをやどすばかりなり。(二三八)生涯つき。(二三九) |
Z08_0246A15: | 報命をはりぬれば。(二四〇)心はゆきて。(二四一)冥途 |
Z08_0246A16: | の(二四二)かぜにさすら(跰)ひ。(二四三)身はと▲ま |
Z08_0246A17: | りて。(二四四)郊原の(二四五)露にくちぬ。(一四六)つ |
Z08_0246A18: | ゐになに〻むかひてか。われといふすがたを見ん。(二 |
Z08_0246A19: | 四七)これ(二四八)諸法は。(二四九)皆こと〲くむな |
Z08_0246A20: | しきゆへに。(二五〇)もとより。かく(二五一)無我なるも |
Z08_0246B01: | のぞといふ事をあらはしはてぬるなり。(二五二)この |
Z08_0246B02: | 有樣をみるに。つや〱。われとも。わがものとも。執 |
Z08_0246B03: | すべき世にこそあらざりけれ。(二五三)すべて。(二五四) |
Z08_0246B04: | 身受心法(二五五)ひとつとして。(二五六)愛著(二五七) |
Z08_0246B05: | あるまじきことはり。あら〱いひつ〻くるに。かく |
Z08_0246B06: | のごとし。(二五八)かやうに(二五九)心をえなば。さす |
Z08_0246B07: | が。人木石にあらず。(二六〇)いか▲げにもと。(二六一)思 |
Z08_0246B08: | ひおどろく。(二六二)すこしの甘心なからん。(二六三) |
Z08_0246B09: | しかはありとも。(二六四)淨樂常我は。ひさしく轉倒し |
Z08_0246B10: | なれねる(串習)まよひにて。(二六五)きと。(二六六)ひ |
Z08_0246B11: | るがへさん事かたかるべし。(二六七)もし(二六八)松 |
Z08_0246B12: | 門に(二六九)あとをかくして。(二七〇)ひたすら(二七一) |
Z08_0246B13: | 世のうきめ。みぬ身となりたらば。(二七二)をのづか |
Z08_0246B14: | ら(二七三)山のかせぎも。なれやしなましとおぼゆれ |
Z08_0246B15: | ども。(二七四)それ又。(二七五)かげと▲めらる〻ほだ |
Z08_0246B16: | し(二七六)おほければ。(二七七)思きるほどの(二七八) |
Z08_0246B17: | こ〻ろざしもえ(敢)なし。(二七九)なにかと(二八〇)や |
Z08_0246B18: | すらはん(徘徊)まに。(二八一)思ひまうけぬ心ちして。 |
Z08_0246B19: | (三八二)とりあへずあはてゆかん。(二八三)のちの世 |
Z08_0246B20: | のくらきより。くらきにいらん。(二八四)た▲よ(漂)は |