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Z0390 父子相迎諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0228A01: 物なり。此字しろきものとも和訓す。和名抄。字彙。古
Z08_0228A02: 亦用米粉。又染紅粉已上又べにをも
Z08_0228A03: 云ふ。●(一三七)死人の顏に仙人の粉をつくる事なり。
Z08_0228A04: 施の字なり。都良香。凝漢女一レ已上
Z08_0228A05: ●(一三八)しにかばねのいろの事なり。靑瘀の二字を
Z08_0228A06: あをみつしむとよむなり。法華經には。黧の字をつじ
Z08_0228A07: みと訓ず。斑にして黑色なり。智論等には。瘀の字を訓
Z08_0228A08: ず。うるみたるいろあひなり。●(一三九)妓爐とは。妓
Z08_0228A09: 女のたきものする香爐なり。屍のくさき事は。そのけ
Z08_0228A10: ぶりにてもまぎれがたかるべしとなり。妓とは。弘法
Z08_0228A11: に。妓女藝也と有。白拍子のたぐひなり。○萬物類
Z08_0228A12: 。妓字十奴也。言心ハ其貌雖ナリト。不-及十
Z08_0228A13: 之價。●(一四〇)性靈集靑瘀。九孔ヨリ
Z08_0228A14: 汁。一界甚。古德。臭キハ則薰
Z08_0228A15: 。まがふは。萬葉に。紛の字をよませたり。●
Z08_0228A16: (一四一)無常。妻子以厭退。親疎覆
Z08_0228A17: 以逃。嗟呼痛哉。●(一四二)是を前へ付ても結
Z08_0228A18: 句となるなり。しかれども。よく〱みれば後へ付た
Z08_0228A19: るがよきなり。○是より下のけりといふまでは。つく
Z08_0228A20: り事なり。かの屍。をきあがりて。とりつかばおそろ
Z08_0228B01: しかるべしと也。是はその死人のいふべきことばな
Z08_0228B02: り。うたては。薄情の字。なさけのうすきなり。いつしか
Z08_0228B03: は。いつともなくなり。●(一四三)後拾遺。哀傷。一條院
Z08_0228B04: 皇后宮。よもすがらちきりしことをわすれすは。こひ
Z08_0228B05: んなみたのいろそゆかしき。此歌の詞なり。●(一四四)
Z08_0228B06: 新拾遺に藤原隆信。あつまちの野はらしのはらわけ
Z08_0228B07: ゆかは。こひん涙をおもひをこせよ。慈鎭和尙の歌に。
Z08_0228B08: かくはかりはかなき世とはしりなから。野はらの露
Z08_0228B09: をよそにわくらん。●(一四五)野原。露。か〻らぬなど。み
Z08_0228B10: な緣語のつ▲きなり。●(一四六)萬葉に屍の字なり。●
Z08_0228B11: (一四七)止觀。昔スル。今何。●(一四八)
Z08_0228B12: いかほどか。●(一四九)身毛竪とかくなり。●(一五〇)
Z08_0228B13: 古德云。肨脹不。醜惡眞怕。●(一五一)九相
Z08_0228B14: 詩の作者をさす。相傳て東坡が作なりといふ。今の詞
Z08_0228B15: は。かの序の句なり。●(一五二)面につくる物なり。●
Z08_0228B16: (一五三)上に有し。靑黛と同じ事なり。●(一五四)いける
Z08_0228B17: 內は。人ことにか〻る物としらず。死して後こそ。先賢
Z08_0228B18: のいひしにたがはぬ事もしらるなれ。○(一五五)是は
Z08_0228B19: 上をうけて。下に書きつ▲けたる筆法なり。●(一五六)
Z08_0228B20: 不審の詞なり。なにとしてか。●(一五七)命ある時の身。

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