浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0227A01: | なり。智論ニ云ク。先ニ所ハ二飾リ彩ル一皆是レ假借ナリ。●(一一一) |
Z08_0227A02: | うまれつきの不淨身なり。●(一一二)不淨をわする〻 |
Z08_0227A03: | なり。●(一一三)いろとは。顏の事なるべし。說文ニ云ク。 |
Z08_0227A04: | 色ハ顏ノ氣也。又ハ詩序疏ニ云ク。女ニ有二美色一。男子悅ブレ之ヲ。 |
Z08_0227A05: | 故ニ經典之文。通M(シテ)謂テ二女人ヲ一爲レ色ト。●(一一四)達磨多 |
Z08_0227A06: | 羅禪經ニ云ク。薄キ皮覆テ二不淨ヲ一令ムレ不レ見二身穢ヲ一。されば |
Z08_0227A07: | ゑがける瓶に。糞を盛るがごとしといへり。●(一一五) |
Z08_0227A08: | 野分に。いたりふかき御心にてと有とは。思案のあさ |
Z08_0227A09: | きといふ事なり。△上には自性不淨を述たり。是より |
Z08_0227A10: | 下は究竟不淨を明すなり。●(一一六)なをも不審なら |
Z08_0227A11: | ばとなり。閑居友に。このことば有。●(一一七)死屍な |
Z08_0227A12: | り。●(一一八)智論ニ云ク。一切ノ死屍ノ中ニ。人ノ身最モ不 |
Z08_0227A13: | 淨ナリ。●(一一九)三藏法數ニ云ク。四支ト者。二手二足也。 |
Z08_0227A14: | ●(一二〇)九想の內を畧してあそばしたり。肪脹は。ふ |
Z08_0227A15: | くれ。はる〻なり。肪は膖の字なり。膖は脹なり。九想の |
Z08_0227A16: | 論釋にも膖脹と有り。されどふるき書本も肪の字な |
Z08_0227A17: | り。●(一二一)此蟲は外より來ず。身よりわくなり。七 |
Z08_0227A18: | 女經ニ云ク。身一ニ壞スル時。還テ化M(シテ)作リレ蟲ト。自食フ二其肉ヲ一。 |
Z08_0227A19: | 源ノ順。和名に。膿字を。うみしると訓ず。はみてとは。噉 |
Z08_0227A20: | の字にてくろふ事なり。歌に。きつにはめなでともよ |
Z08_0227B01: | めり。むぐめきとは。蠢の字なり。性靈集ニ云ク。白キ蠕孔ノ |
Z08_0227B02: | 裏ニ蠢ク。●(一二二)兩の手足と頭となり。○た▲れやぶ |
Z08_0227B03: | る〻なり。●(一二三)智論ニ云ク。棄レハ二之ヲ曠野ニ一。爲ニ二鳥 |
Z08_0227B04: | 獸ノ一所レ食ハ。鳥挑二其眼ヲ一。狗分ツ二其手脚ヲ一。●(一二四)是を |
Z08_0227B05: | 見よといふこ〻ろなり。●(一二五)更の字にてとりも |
Z08_0227B06: | なをさぬ心なり。●(一二六)智論ニ云ク。今但臭壞M(シテ)膿爛 |
Z08_0227B07: | 塗染ス。此ハ是レ眞實ノ分ナリ。●(一二七)惠心ノ云ク。夫婦 |
Z08_0227B08: | 之竝シモレ枕ヲ。也畏テ而自ラ遠ク。眷屬之擎シモレ膳ヲ。也厭テ而 |
Z08_0227B09: | 不レ近カ。新死の人もかくのごとし。いはんや此時をや。 |
Z08_0227B10: | ●(一二八)嫉妬つよき人は。わが妻。よの人にちかづく |
Z08_0227B11: | をそねみねたむものなり。●(一二九)存生の時をさす。 |
Z08_0227B12: | ●(一三〇)白氏文集に。聲花の字なり。うるはしかりし |
Z08_0227B13: | 顏の色。又は衣服の事なり。●(一三一)衣裳にたきも |
Z08_0227B14: | のしたるにほひなり。●(一三二)をのれと生付たる色 |
Z08_0227B15: | にても。香にてもなし。古德ノ云ク。胭脂盡テレ面ヲ嬌ヒ二千 |
Z08_0227B16: | 樣ニ一。龍麝薰M(シテ)レ衣ニ帩フ二百般ヲ一。●(一三三)死して後には。 |
Z08_0227B17: | ●(一三四)爰は橘ノ正通の詩ノ序ノ句を用ひ給へり。本朝 |
Z08_0227B18: | 文粹第十ニ云ク。淺紅嬋娟。仙方之雪媿レ色ヲ。濃香芬郁。 |
Z08_0227B19: | 妓爐之烟讓ルレ薰ヲ。●(一三五)仙人の藥方に降雪とて。あ |
Z08_0227B20: | かく白き物あり。見二于白眉故事。雪ノ類ニ一。●(一三六)おもてにつくる |