浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0217A01: | つしかなるこ〻ろがはりかな。(一四二)戀んなみだの |
Z08_0217A02: | いろは。傍榮華物語鳥部野卷ニ此歌ノ事アリ。おもひをく心のみしほれて。 |
Z08_0217A03: | (一四三)野ばらの露ほども。(一四四)こけのした(苔下) |
Z08_0217A04: | までは。か〻らぬなさけなりけりと。(一四五)かばね。 |
Z08_0217A05: | (一四六)もしたもとにすがりてなきを(居)らば。なつ |
Z08_0217A06: | かしかりしなごりともなく。(一四七)いか▲(一四八) |
Z08_0217A07: | 身のけもよだちて(一四九)をそろしからむ。(一五〇) |
Z08_0217A08: | 先賢の(一五一)紅粉(一五二)翠黛は。(一五三)た▲うす |
Z08_0217A09: | きかはをいろど(彩)り。男女の婬樂は。たがひにくさ |
Z08_0217A10: | きかばねをいだくといひけんも。いまこそ思あはす |
Z08_0217A11: | べけれ。(一五四)いきても。し(死)にても。おなじ不淨 |
Z08_0217A12: | なるに。(一五五)などか(一五六)なま(生)しきを(一五 |
Z08_0217A13: | 七)愛し。か(死)れたるをにくむ。(一五八)樵夫の(一 |
Z08_0217A14: | 五九)みちをゆくとて。さ(暴)れたるかうべ(髑髏)を |
Z08_0217A15: | (一六〇)みて。いゑに(一六一)ゆきて。をのがめ(己妻) |
Z08_0217A16: | の(一六二)かしらをさぐりて。すこしもたがはずと。 |
Z08_0217A17: | (一六三)ひとりごち(獨言)けるが。(一六四)ふつ(都)に |
Z08_0217A18: | (一六五)おもひすてにけるは。うらやましき心もちな |
Z08_0217A19: | り。(一六六)あはれなど。(一六七)われも人も。か〻る心 |
Z08_0217A20: | のおこらざるらん。(一六八)さしもほとけの。(一六九)汝 |
Z08_0217B01: | 等勿レ下抱テ二臭屍ヲ一臥スヿ上。種々ノ不淨ヲ假ニ名クレ人トとはぢ |
Z08_0217B02: | しめ給へるに。せめては我身ばかりをこそ。か〻へも |
Z08_0217B03: | ふさめ。(一七〇)あたりさびしとなげくまでは。(一七一) |
Z08_0217B04: | あまりうたてきまよひざまなり。(一七二)されば善導 |
Z08_0217B05: | 大師は。(一七三)狂サレテ三此ノ人ハ皮褁二驢骨ヲ一。(一七四)三 |
Z08_0217B06: | 途ニ自入テ不レ須レ爭との給へり。(一七五)げに。たがはぬ |
Z08_0217B07: | 馬のほねに。人のかわ(イは)をきせたらんぞかし。これ |
Z08_0217B08: | を(一七六)えさらぬ(敢不去)(一七七)ほだしとして。(一七八) |
Z08_0217B09: | いかにぞ。のちの世のうきめをみんとするや。(一七九) |
Z08_0217B10: | よく思ひつ▲けて。(一八〇)心すみやかにおどろくべ |
Z08_0217B11: | し。(一八一)二には(一八二)苦を樂とおもふ。これ又き |
Z08_0217B12: | はめてつたなし。(一八三)三界無安。猶如火宅といへ |
Z08_0217B13: | ば。(一八四)いづこも(一八五)心とりの(舒)べて。(一八 |
Z08_0217B14: | 六)ゆるらか(一八七)なるべき所にはあらねども。 |
Z08_0217B15: | (一八八)ことに人間はめのまへならば。みるにおもひ |
Z08_0217B16: | のどめがたき事おほし。(一八九)その憂苦。(一一〇)枝 |
Z08_0217B17: | 葉(一九一)しげかるべけれども。(一九二)た▲いひもて |
Z08_0217B18: | ゆけば。(一九三)身心を根元としておこれり。(一九四) |
Z08_0217B19: | 身に生老病死あり。(一九五)いづれかくるしみにあら |
Z08_0217B20: | ざる。(一九六)心に貪瞋癡慢あり。こと〱くわづら |