浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0216A01: | つとして(七八)きよき所ある。たとひ海水をかたぶ |
Z08_0216A02: | けてあらふとも。いかでか淸潔なる事をえむ。(七九) |
Z08_0216A03: | とりたて〻いはねばこそあれ。(八〇)おもひと(解)け |
Z08_0216A04: | ば。(八一)さも。傍シカモナリ(八二)われながらきた(黑)な |
Z08_0216A05: | き身を。(八三)せめても(八四)まよへるあまりに。 |
Z08_0216A06: | (八五)ことさら(八六)きよき物とのみおもひしめ |
Z08_0216A07: | て。(八七)をのれなりなる(八八)けがらはしさをだ |
Z08_0216A08: | にも。心うつくしう(心嚴)(八九)わすれはてたるに。いと |
Z08_0216A09: | ど。(九〇)靑黛(九一)まゆをかき。(九二)紅粉(九三) |
Z08_0216A10: | おもてをかざりて。(九四)つや〱もとのおもかげ |
Z08_0216A11: | もなく。(九五)いろどりなしぬれば。(九六)こ(是)は。 |
Z08_0216A12: | われかの(九七)心あがりに。(九八)うちをくか▲みも |
Z08_0216A13: | なごりおしくおもふ。(九九)まして。(一〇〇)よその |
Z08_0216A14: | 人めは。ひた(直)まよひなり。(一〇一)このあやまり。 |
Z08_0216A15: | (一〇二)害をなす事ふかし。(一〇三)いか▲しておぼ |
Z08_0216A16: | (溺)らかされぬ事あらん。(一〇四)つかのうちにすま |
Z08_0216A17: | ぬばかりぞ。(一〇五)人みなきつねの媚をなせり。(一〇六) |
Z08_0216A18: | 野外にをかざる程。(一〇七)かばねよく人の心をと |
Z08_0216A19: | らか(蕩)す。(一〇八)なんぞ(一〇九)かりのまゆずみ |
Z08_0216A20: | をみて。(一一〇)まことのし〻むらを(一一一)わすれ |
Z08_0216B01: | たる。(一一二)わづかにうちむかふいろにめをと▲め |
Z08_0216B02: | て。(一一三)皮ひとへのしたをおもひもやらぬ。(一一 |
Z08_0216B03: | 四)心のいたりのみじかさこそをろかなれ。(一一五) |
Z08_0216B04: | 心にく(心惡)きところあらば。(一一六)た▲野ばらに |
Z08_0216B05: | ゆきて。しにかばねの(一一七)ふせるを見よ。(一一八) |
Z08_0216B06: | |
Z08_0216B07: | はみてむぐめき。(一二一)五體 |
Z08_0216B08: | らわたをつかみてあらそふ。(一二三)これなん。(一二四) |
Z08_0216B09: | さながら(悉)(一二五)ありのま〻なるすがたなり。(一二六) |
Z08_0216B10: | 愛著の心なをいか▲おもふ。てをもふれ。身にもちか |
Z08_0216B11: | づけなんや。(一二七)むしをもそねみ。からすをもね |
Z08_0216B12: | たみなんや。(一二八)さしも。(一二九)はなやかに(一 |
Z08_0216B13: | 三〇)にほひふか〻りしも。(一三一)さらに。をのが |
Z08_0216B14: | いろかにはあらざりけり。(一三二)いまは。(一三三) |
Z08_0216B15: | たとひ(一三四)仙方のゆき。(雪)(一三五)粉を(一三六)ほど |
Z08_0216B16: | こすとも。(一三七)このあお(イを)(靑)み。つし(瘀)みたる |
Z08_0216B17: | いろをば。うづみがたし。(一三八)又妓爐のけぶり。(一 |
Z08_0216B18: | 三九)薰をゆづるとも。このくさく。けがらはしきか |
Z08_0216B19: | は。まが(紛)ふべからず。(一四〇)た▲みるものはめを |
Z08_0216B20: | ふさぎ。はなをおほひてのみさる。(一四一)うたて。い |