浄土宗全書を検索する
AND検索:複数の検索語をスペースで区切って入力すると、前後2行中にそれらを全て含む箇所を検索します。
巻_頁段行 | 本文 |
---|---|
Z08_0218A01: | (煩)ひをなせり。(一九七)その身のくるしみのなかに。 |
Z08_0218A02: | 生苦は。し〻むらをけづるがごとし。(一九八)いたみな |
Z08_0218A03: | けども。(一九九)いはけなく稚。オサナゲして。(二〇〇)物い |
Z08_0218A04: | はざれば。父母はた▲よろこびて。いだきもてあそぶ。 |
Z08_0218A05: | (二〇一)死苦は。(二〇二)つぎめをたつに〻たり。(二〇 |
Z08_0218A06: | 三)かなしみさけ(叫)めども。(二〇四)たましゐさり |
Z08_0218A07: | てかたらざれば。(二〇五)妻子はなげ〻ども。さらに |
Z08_0218A08: | かくまでともしらず。(二〇六)病苦は。(二〇七)いたま |
Z08_0218A09: | しけれども。しなぬ事も。あればとおもふになげきと |
Z08_0218A10: | せず。(二〇八)老苦は。(二〇九)すさまじけれども。いの |
Z08_0218A11: | ちのながきにかへてよろごびとす。(二一〇)た▲すこ |
Z08_0218A12: | しもなぐさまる〻方あれば。おほくのくるしみをわ |
Z08_0218A13: | すれたり。(二一一)たまたま病死の身をおかさん事を。 |
Z08_0218A14: | おもひしるかとすれば。(二一二)又衣食のいのちを。さ |
Z08_0218A15: | さへん。(二一三)たよりをもとむる程に。(二一四)涼燠を |
Z08_0218A16: | むかへては。(二一六)身のうへのころもの。(二一七)お |
Z08_0218A17: | り(時)にしたがはぬをなげき。(二一八)朝夕をを(逐)ふ |
Z08_0218A18: | ては。(二一九)口のうちの食の。時にかなはぬをかなし |
Z08_0218A19: | むま〻に。はかりなき(二二〇)紡績の(二二一)艱辛を |
Z08_0218A20: | くわ(イは)へ。(二二二)稼穡の。(二二三)劬勞をそへて。(二 |
Z08_0218B01: | 二四)いと▲おほきなるくるしみとなりぬ。(二二五)た |
Z08_0218B02: | だ(二二六)雲をき。(著)(二二七)風をす(食)きても(二 |
Z08_0218B03: | 二八)あられねば。一生つゐに。世わたるみちに。たふ |
Z08_0218B04: | れふ(倒臥)しなんこそあぢきなけれ。(二二九)せめて。 |
Z08_0218B05: | (二三〇)うへをやす(休)め。さむさをや(止)むるまでな |
Z08_0218B06: | らば。(二三一)原憲が(二三二)も〻つ▲(百結)り。(二三三) |
Z08_0218B07: | 顏氏が(二三四)ひとひさご。(瓢)(二三五)もとめんもや |
Z08_0218B08: | すく。さでも傍ソレデモたりぬべきを。(二三六)このうへ |
Z08_0218B09: | になを。過分をこのむは。(二三七)みな要なき心の(二 |
Z08_0218B10: | 三八)あやに(文惡)くなり。(二三九)そのおこりを思へ |
Z08_0218B11: | ば。(二四〇)貪瞋(二四四)したがふ(貪)を愛し。(二四二) |
Z08_0218B12: | そむく(瞋)をいかり。(二四三)癡慢の(二四四)をろか |
Z08_0218B13: | (癡)なる心。(二四五)たかくあがりたちぬるより(二四六) |
Z08_0218B14: | やう〱むねのうちわづらはしくして。そのおもひ |
Z08_0218B15: | やすめがたし。(二四七)ねん(念)じかねて。(二五八)心 |
Z08_0218B16: | のゆくにまかすれば。(二四九)つゐに名利のそのには |
Z08_0218B17: | しりいで〻。(二五〇)はや。(二五一)おほきなるなげき |
Z08_0218B18: | のはしにつきぬ。(二五二)いまはわづらひのほのを(イ |
Z08_0218B19: | ほ)けすべからざれば。(二五三)朝につかへて(二五四) |
Z08_0218B20: | 名をのぞみ。市にわ(イは)しりて(走)利をもとめ。心の |