浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0211A01: | 果シ遂ケ一者。不レ取二正覺ヲ一。以上澄憲法印ノ云ク。此ノ願ハ於二衆 |
Z08_0211A02: | 生ニ一。廣濟勝ルレ前ニ歟。縱ヒ雖レ不二稱念セ一。但聞テレ名ヲ欲生スルハ。 |
Z08_0211A03: | 依二此ノ願樂ニ一。遂ニ必得レ生スルヿヲ。乃至問。介爾ノ發願ハ。尋テ |
Z08_0211A04: | 卽チ忘失ス。況ヤ復隔レハレ生ヲ。如二水上ノ沬ノ一。何ソ曾テ憶念セン。 |
Z08_0211A05: | 何ノ時カ引接アラン。生死浩然トM(シテ)。往生無レ期。不果遂者ノ言。 |
Z08_0211A06: | 有名無實ナラン歟。答。凡心ノ微願ハ。實ニ少シ二力用一。實如ク二 |
Z08_0211A07: | 所問ノ一。果遂長遠ナリ。但シ不レ如カレ不ンニハレ發。如來ノ悲願。加二- |
Z08_0211A08: | 護シ玉フヿ衆生ヲ一。如二魚母ノ念フカ一レ子ヲ不レ捨テ二少弱ヲ一。乃至有ンレ |
Z08_0211A09: | 心者。聞ハ二彌陀ノ名ヲ一。必可レ發二一念ノ弘願ヲ一。必遂ニ往二- |
Z08_0211A10: | 生ス彼ノ刹ニ一。普賢ノ十願文。深ク與二此義一符合ス。以上● |
Z08_0211A11: | (七十一)ものとは。衆生の事なり。●(七十二)新拾遺。 |
Z08_0211A12: | 兼空よしあしの人をわかしとはちすはな。こ〻の品 |
Z08_0211A13: | まてさきかはるらん。●(七十三)繪合の卷に。かくす |
Z08_0211A14: | きまなくてとあり。●(七十四)鎌倉宗要ニ云ク。本願房 |
Z08_0211A15: | 詣テ二蓮花谷ニ一。一夜聞二往生ノ安心ヲ一。後朝下向ノ時。落涙M(シテ) |
Z08_0211A16: | 云ク。我レ病體ニ候ヘハ。亦可トハレ參ル不レ覺候。是レハ最後ニ候ト |
Z08_0211A17: | 云云。蓮花谷ノ云ク。心弱ク被ルヽレ仰者哉。再會百年ノ內也。 |
Z08_0211A18: | 我人不モレ遂二順次往生ヲ一。三生ニハ必可レ生二淨土ニ一。已上正信 |
Z08_0211A19: | 上人ノ筆記ニ云ク。先師上人ノ仰ニ云ク。人師釋ス二第二十願ヲ一。 |
Z08_0211A20: | 或ハ云ヒ二係念定生ノ願ト一。或ハ云フ二三生果遂ノ願ト一。後義相二- |
Z08_0211B01: | 叶ヘリ源空ノ存念ニ一。値テ二彌陀ノ願ニ一。修二念佛ノ行ヲ一。百年之 |
Z08_0211B02: | 內ニハ。決定M(シテ)可レ生二極樂ニ一。然ハ則曠劫之間。今百年ノ內ニハ |
Z08_0211B03: | 可レ見二淨土ヲ一也。一生二生ニ雖レ不ト二往生セ一。第三生ニハ決定M(シテ) |
Z08_0211B04: | 可レ生ル。自今以後。一生不レ可レ過二五六年ニ一。又々ノ生ノ |
Z08_0211B05: | 間ニハ。決定M(シテ)可レ入二淨土ニ一故也。已上建長三年。後ノ九月二 |
Z08_0211B06: | 十七日記レ之。湛空。在判。取意。鎭西上人ノ云ク。佛菩薩ノ慈悲。 |
Z08_0211B07: | 當機ヲハ頓ニ化シ。結緣ヲハ遠ク護ル。故ニ結緣ノ後ハ。大悲覆 |
Z08_0211B08: | 護M(シテ)。世々生々如二影ノ隨カ一レ形ニ。由ルカ二護念ニ一故ニ。促テ二無 |
Z08_0211B09: | 窮ノ生死ヲ一。不M(シテ)レ久入二淨土ニ一。譬ハ如シ二呑鉤ノ魚ノ。在ルヿレ水 |
Z08_0211B10: | 不ルカ一レ久也已上●(七十五)是も前の段々のごとく比校 |
Z08_0211B11: | 結勸なり。三生の果遂なを過分なり。まして順次の往 |
Z08_0211B12: | 生をや。●(七十六)終焉とは。臨終の時なり。焉は付 |
Z08_0211B13: | 字なり。○順次とは。此次の生なり。○期とは心あて |
Z08_0211B14: | なり。○曠劫とは。遠劫の事なり。列子ノ註ニ。曠ハ遠也。 |
Z08_0211B15: | た▲一生二生の喜のみにあらずとなり。淨土大意抄ニ |
Z08_0211B16: | 云ク。一生念佛に心をかけたる利益には。前念命終の |
Z08_0211B17: | をはりには。心みだれずして。聖衆の來迎にあづかり。 |
Z08_0211B18: | 後念卽生の始には。身は紫金の色となりて。佛にちか |
Z08_0211B19: | づき。法を聞て。佛になるまで死ぬることなからん。こ |
Z08_0211B20: | ころよきにあらずや。●(七十七)願力とは。廿願。十 |