浄土宗全書を検索する
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巻_頁段行 | 本文 |
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Z08_0210A01: | 有二懈慢界一。國土快樂ニM(シテ)。作ス二唱伎樂ヲ一。衣被服飾。香花 |
Z08_0210A02: | 莊嚴シ。七寶轉開ノ牀アリ。擧テレ目ヲ東ヲ視レハ。寶牀隨テ轉ス。 |
Z08_0210A03: | 北ヲ視西ヲ視南ヲ視ルモ亦如クレ是轉ス。前後發意ノ衆生。欲スルレ |
Z08_0210A04: | 生ント二阿彌陀佛國ニ一者。皆染二-著シ懈慢國土ニ一。不レ能三前 |
Z08_0210A05: | 進テ生ルヿ二阿彌陀國ニ一。億千萬衆ナラン。時ニ有二一人一。能ク生ス二 |
Z08_0210A06: | 阿彌陀佛國ニ一。何ヲ以ノ故ニ。皆由三懈慢ニM(シテ)執心不ニ二牢 |
Z08_0210A07: | 固ナラ一。斯等ノ衆生。自不二殺生セ一。亦敎二他ニ不殺ヲ一。有テ二 |
Z08_0210A08: | 此ノ福報一。生ス二無量壽國ニ一。已上記主禪師往生要集ノ義 |
Z08_0210A09: | 記ニ云ク。問。其ノ名言何ン。答。經ニ云二皆由懈慢等ト一。智首ノ |
Z08_0210A10: | 鈔ニ云ク。以テノ二毁責ヲ一故ニ。名〓爲二懈慢ト一。約M(シテ)レ人ニ得レ名ヲ。已上 |
Z08_0210A11: | ●(六十七)この機は不至心の者なり。ある時はひた |
Z08_0210A12: | すら彌陀を信じて念佛し。ある時は一心に餘佛を信 |
Z08_0210A13: | じて雜行を修す。これ一方におもひかためぬゆへ也。 |
Z08_0210A14: | ○かならずとは。不退の義なり。了譽上人の直牒ニ云ク。 |
Z08_0210A15: | 尋テ云ク。生ル二懈慢ニ一者。退不退ノ中ニハ何ソ耶。答。不退也。 |
Z08_0210A16: | 智首ノ抄ニ云ク。阿彌陀佛。變二-化M(シテ)彼ノ國ヲ一。且ク息テ二懈慢 |
Z08_0210A17: | 雜修ノ衆生ヲ一。遂ニ令三引テ入二極樂ニ一。十因ニ云ク。先生M(シテ)二 |
Z08_0210A18: | 彼土ニ一。遂ニ生ス二極樂ニ一。●(六十八)これも比校結勸な |
Z08_0210A19: | り。○なをざりは。おほよそなる心也。○さすがは。 |
Z08_0210A20: | ほむる詞なり。まことの心ある人也。○かまへて |
Z08_0210B01: | とは。等閑なき心也。○なじかはといふは。何しに |
Z08_0210B02: | といふ詞也。○いと▲は彌よなり。○す〻ましくと |
Z08_0210B03: | は。おもひくらべて。いよ〱信心もす〻むとなり。 |
Z08_0210B04: | ●(六十九)いさ〻か極樂に。心をかくるといふ。これ |
Z08_0210B05: | 安心のか〻る也。信ずるともなく。うたがふともな |
Z08_0210B06: | き人也。念佛を口にふる〻とは。これ起行のとげぬ也。 |
Z08_0210B07: | たま〱念佛申せども。おほかたうはのそらにして。 |
Z08_0210B08: | うたのごとくなる心行なり。●(七十)四十八願の中の |
Z08_0210B09: | 第廿を。係念定生の願といひ。又は三生果遂の願と申 |
Z08_0210B10: | 也。此願は佛意ことにたくみ也。今生に心行具足せん |
Z08_0210B11: | 人は。第十八の願に乘じて。順次往生を遂べき事勿論 |
Z08_0210B12: | なり。十分が八九は。さもあるべけれども。もしその外 |
Z08_0210B13: | の至心具足せざらん人は。此法にあひながら。むなし |
Z08_0210B14: | く生死に輪廻しつべし。かの佛の大悲。それをあはれ |
Z08_0210B15: | み給ひて。なを本願にもれて。順次往生かなひがたく |
Z08_0210B16: | とも。一たび極樂に念をかけたらん人は。その結緣を |
Z08_0210B17: | 便として。無窮の生死をつ▲めて。第三生には。わが |
Z08_0210B18: | 國にうまれしむべしとちかひ給へり。○大經ニ云ク。設シ |
Z08_0210B19: | 我レ得タランニレ佛ヲ。十方ノ衆生。聞テ二我カ名號ヲ一。係テ二念ヲ我 |
Z08_0210B20: | 國ニ一。植ヘ二諸ノ德本ヲ一。至心ニ廻向M(シテ)。欲M(シテ)レ生ント二我カ國ニ一。不ンハ二 |