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Z0380 西要鈔諺註 湛澄 画像

続浄の割書は、青字で小さく表示。

巻_頁段行 本文
Z08_0206A01: 金典ニハ。四方四佛俱。凡處々集會道場。不
Z08_0206A02: 今說舌相證誠之盛ニハ矣。以上○彌陀疏鈔。又十
Z08_0206A03: 者。且。若カハ者。通M(シテ)于三際。無
Z08_0206A04: ト云コト讚嘆以上●(四十八)いか▲さはとは。何とて
Z08_0206A05: さやうにといふ也。三千の長舌とは。三千大千世界に
Z08_0206A06: おほひ給へる。諸佛の廣長の舌相なり。○俱舍
Z08_0206A07: 四大洲。日月。須彌盧。欲天。梵世。各一千ナリ。此
Z08_0206A08: 小千界。此小千千倍。說一中千。此千倍
Z08_0206A09: 大千トス。皆同一成壞已上智論七云云。○慈恩。佛
Z08_0206A10: 之舌相。則覆面門。以至髮際。今覆
Z08_0206A11: 。證大事也。已上雲棲。以佛得色身三昧。六
Z08_0206A12: 根自在ナリ。證小證大。各隨其意以上安樂道。但
Z08_0206A13: レハ。尅之學徒。守之行者。疑乎覆
Z08_0206A14: 之舌相誠言。信乎愚一心之井蝦。豈
Z08_0206A15: -遺M(シテ)燕石。疑-慮スルニ隋珠。悲ヒカナ復哀哉。已上
Z08_0206A16: (四十九)是より又義をかへてのす〻め也。こぞりてと
Z08_0206A17: は。こと〱く也。大事の字。前の註に引たる慈悲の
Z08_0206A18: 語にあり。●(五十)まづ三佛の他力をしるし給へり。
Z08_0206A19: 是より次下の孤山の釋の心也。三佛次第のごとく。本
Z08_0206A20: 願と勸讚と護念と。西方と此方と十方と也。勸讚はほ
Z08_0206B01: めてしかもす〻め給へる也。群疑論の第五。有說無勸等の評見るべし。いたし
Z08_0206B02: たて〻つかはすとは。發遣の二字を。日本紀にたてつ
Z08_0206B03: かはすと點ぜり。●(五十一)孤山とは。宋の智圓法師
Z08_0206B04: の事也。西湖の孤山に居て。天台の敎をひろめ給へ
Z08_0206B05: り。もとより淨土を修して。彌陀經の疏をあらはし。
Z08_0206B06: 手づから一卷の釋をつくりて。西資抄となづけられ
Z08_0206B07: たり。病中兩日に作す。執筆は弟子惟雅法師なり。是はその鈔の文なり。西資鈔
Z08_0206B08: 。夫メハ淨土。是他力。彌陀願攝。釋
Z08_0206B09: 勸讚。諸佛護念。三者備矣。苟レハ信心。往
Z08_0206B10: 生甚。如ルニ大海。旣巨航。仍良導
Z08_0206B11: ルニスレハ便風。必能ルガ彼岸也。若其M(シテ)
Z08_0206B12: 一レ。遲-留スル惡國者。誰之過歟。以上○往生集
Z08_0206B13: 。宋智圓。居M(シテ)西湖孤山。廣諸經。刻
Z08_0206B14: 淨土。造彌陀疏及西資鈔。勸-發往生。將終。以
Z08_0206B15: 陶器合瘞。後十五年。積雨山頺。啓陶器。形質儼
Z08_0206B16: トM(シテ)。爪髮俱已上佛祖統紀第十●(五十二)是より右の文の
Z08_0206B17: 和釋なり。●(五十三)新續古今。後九條前內大臣西の海みち引
Z08_0206B18: しほにまかせつ〻。われとはさ〻ぬ法のはや舟。○草
Z08_0206B19: 庵集に。さりともとわたす御法を賴むかな。芦わけ小舟
Z08_0206B20: さはりある身に。○兼好家集に。舟しあれはちできの

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